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Snow Man、『滝沢歌舞伎ZERO』切磋琢磨しながら作り上げた舞台に 映像作品の注目ポイントを解説

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 「春の踊りは、よ~いやさぁ~」張りつめた舞台に響く力強い第一声を放ったのは2006年から主演を務めた滝沢秀明からバトンを受け継いだSnow Manだ。2019年4月から5月にかけて公演された新生「滝沢歌舞伎」こと『滝沢歌舞伎ZERO』を収めた映像作品がついに7月29日待望の発売となった。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、発売日が当初の予定より遅れたこともあり、DVDを手にしたファンの喜びの声がSNSに溢れた。

(関連:Snow Man「滝沢歌舞伎ZERO」発売記念!ベストシーンはどこ?

 Snow Manも発売を記念し、自身のアーティストチャンネルを更新。「Snow Man「滝沢歌舞伎ZERO」発売記念! ベストシーンはどこ? 」としてクイズ形式でメンバーそれぞれが思うベストシーンを映像と共に紹介した。

 佐久間大介は「女形」、目黒は「WITH LOVE」、渡辺翔太は名物「腹筋太鼓」をそれぞれベストシーンに挙げた。また、深澤辰哉が時代劇『鼠小僧』の人気キャラ「お丸」への愛を爆発させた場面も。

  宮館涼太は岩本照との「五右衛門ZERO」の刀投げシーンを挙げる。このシーンは宮館が花道から投げた刀を、遠く離れた舞台上の岩本扮する五右衛門がキャッチするのだが、毎回ファンも固唾をのむ緊張のシーンだ。宮館も「毎日2人で練習していた」と当時を振り返った。向井康二は、特に苦労したという「変面」をピックアップ。「変面」は本来は中国の伝統芸能であるが、少年隊のミュージカル『PLAYZONE’90 MASK』にて披露されて以来、東山紀之、大野智、滝沢秀明と磨きあがられてきたジャニーズのいわば“お家芸”。舞台経験豊富な向井でもかなりの努力が必要だったようだ。阿部亮平はダイナミックな殺陣の演目「モノクロ」、ラウールは練習を重ね激しいダンスに挑戦した「Maybe」のシーン、岩本は宮館と渡辺による「My Friend」でのフライングだと答えた。

 これまでは特典映像として公開されることが多かったビジュアルコメンタリーだが、YouTubeで配信することで、より多くの人に作品の魅力を伝えられることができるようになった。もちろん手にしたファンに向けても彼らの飾らない言葉を通じて楽しめるように配慮されている。

 文字通り和のエンターテインメントを極めた『滝沢歌舞伎』であるが、本編ではSnow Manによって『滝沢歌舞伎ZERO』へと見事に進化した舞台を楽しむことができる。

 見どころは一糸乱れぬ完璧なダンスパフォーマンスをはじめ、ダイナミックな殺陣、筋肉の限界に挑戦する腹筋太鼓、豪華絢爛な歌舞伎、オリジナリティ溢れる時代劇と多彩な要素が艶やかに融合し完成したまさにザ・ジャニーズエンターテインメント。

 300万枚の桜吹雪が舞う美しさと迫力あるな圧巻のオープニングをはじめ、総重量9トンの水を使用した演出など全てが規格外。デビュー前のSnow Manという点でも大変貴重である。

 初回生産限定盤にはメイキング映像、通常盤にはスペシャルインタビューが収録されている。発売直後ということもあり、ネタバレは避けたいと思うが、初回生産限定盤を手にしている人はメイキング映像から視聴することをおすすめしたい。メンバーのなれ合いではなく、お互いに切磋琢磨しながら1つの舞台を作り上げていく姿は必見。文字通り血のにじむような努力が礎となり、滝沢が作りあげた世界観を継承しながら、煌びやかなステージとして昇華させていく過程を体感することができるだろう。

 2020年は単独初主演映画『滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie』として新たな進化を遂げるべくプロジェクトが始動。残念ながら新型コロナウイルス感染拡大の影響で舞台は叶わなかったが、新時代のエンターテインメントとしてスクリーンで彼らに会えることが今から楽しみでたまらない。(北村由起)