稲垣吾郎と二階堂ふみが“狂気の果て”へ、手塚治虫原作「ばるぼら」11月公開
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「ばるぼら」ポスタービジュアル
手塚治虫のマンガを映画化した「ばるぼら」が、11月20日に全国公開される。
手塚治虫生誕90周年を記念し、「白痴」「ブラックキス」の手塚眞がメガホンを取った本作。異常性欲に悩まされる耽美派小説家・美倉洋介を稲垣吾郎、芸術家のミューズであり自堕落な生活を送る謎の女・ばるぼらを二階堂ふみが演じた。そのほか渋川清彦、石橋静河、美波が出演。日本、ドイツ、イギリスからスタッフとキャストが集結し、クリストファー・ドイルが撮影監督を務めている。2019年の第32回東京国際映画祭ではコンペティション部門に正式招待された。
このたび日本版ポスタービジュアルも到着。美倉が持つペンにばるぼらが宿るイメージでデザインされており、「狂気の果て。あれは、幻だったのだろうか──」というキャッチコピーが収められた。
「ばるぼら」は東京・シネマート新宿、ユーロスペースほかで公開。
※「ばるぼら」はR15+指定作品
稲垣吾郎 コメント
「都会の吹き溜まりに真実は潜んでいる。あらがえない輪廻転生の中に自分の人生もまるごと引きずりこまれていく」
そんな思いと共に今も僕の中にばるぼらが生きています。
手塚眞監督、スタッフの皆さん、そして役を共に生き抜いてくださった二階堂ふみさんをはじめとしたキャストの皆さんにも心から感謝しています。
二階堂ふみ コメント
曇天の新宿を、稲垣さん演じる美倉洋介と走り続けました。 湿ってて、汚れてて、それでも愛おしさを感じてしまう人間の感情に埋れながらも、美倉先生はひたすら貪欲にそれらを追い続けておりました。 雑踏の中、希望を示してくださり、助けて頂き、感謝しかありません。
手塚眞 コメント
手塚治虫生誕90周年を記念してはじまった映画「ばるぼら」。自分がこれまで描いてきた映画の世界と手塚治虫マンガの接点があるとすれば、この作品に違いないと選んだ原作でしたが、まさに夢のようなキャスト、スタッフが奇跡のように集結し、夢を見ていたかのような撮影、そしてこれも夢の中のようなベルリンのスタジオで魔法のように完成。東京国際映画祭をはじめ多くの国際映画祭への招待。なにもかもが「芸術の女神(ミューズ)」の粋な取り計らいなのだと信じています。稲垣吾郎さんと二階堂ふみさんの美しさはまさに芸術品。そしていよいよ多くの皆さんと夢を分かち合えるときが巡ってきました。恐らくミューズは、映画館から閉塞的な世の中へ奇跡をふりまくことでしょう。愛と狂気についての映画ですから、理屈も言葉も超えて、陶酔の世界を堪能していただければ嬉しいです。