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あきらめてほしくない、Perfume映画「Reframe」バリアフリー試写会開催

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「Reframe THEATER EXPERIENCE with you」ポスタービジュアル

Perfumeの劇場映画「Reframe THEATER EXPERIENCE with you」のバリアフリー試写会が本日8月28日、東京・日活調布撮影所で行われた。

2019年9月から結成20年、メジャーデビュー15周年というアニバーサリーイヤーに突入したPerfume。その締めくくりの企画「Perfume 15th & 20th anniv with you all」の第1弾であるこの映画は、2019年10月に開催されたライブイベント「Reframe 2019」の劇場版だ。

このたびの試写で使用されたUDCastは、音声ガイドのほか字幕や手話の表示が可能な無料のアプリケーション。視覚障害者は音声ガイダンスを聴きながら、聴覚障害者は字幕ガイダンスを読みながら映画を楽しむことができる。音声ガイダンスでは、Perfumeのダンスの動きだけでなく、あ~ちゃん、かしゆか、のっちの髪の揺れや衣装の袖の揺れなどを表現。デジタル技術を駆使したアート演出も細かく説明している。さらに過去のPerfumeの映像が流れるシーンでは、のっちの髪型変遷の解説も。

試写会に参加した視覚障害者の女性は「こういうふうにPerfumeがダンスしているんだ、去って行ったんだというのがわかるので、ステージングがすごく想像できました」と笑みをこぼし、「今回のように劇映画ではない映像作品に音声ガイダンスが付くのはとても新しいことだと思います。すごくうれしい」と続ける。また女性は「音声補助があるのとないのとではまったく違います」と言い、「誰かと一緒にいるときには『今、何が起こったの?』と聞くことができます。でもそれもしつこいかもしれないと気を使うこともあって……。これまであきらめていたことも、音声補助があることであきらめずに済みますね。今はライブの配信も多くなっているので、そういうものにも音声ガイドが付いたらいいなと思います」と期待を込めた。

映画、映像のバリアフリー日本語字幕、音声ガイドを制作しているPalabra(パラブラ)の松田高加子氏は「障害を持っている方が当たり前に映画館に来場できるような環境を作りたいと思っているんです」と話し、「選択肢がなくてあきらめてほしくないんです。だからこのアプリをもっとたくさんの人に知ってもらいたいですね」と思いを口にする。

なお、音声ガイダンス以外に本作では2種類の副音声を楽しむことが可能だ。Perfumeによる実況付きの「Perfume『おしゃべり副音声 with you』」では、彼女たちと一緒に映画を鑑賞している気分を味わうことができる。また「Reframe 2019」に参加した真鍋大度率いるクリエイター集団・ライゾマティクスが、舞台演出の技術解説やエピソードをグランジの遠山大輔を聞き手に迎えて解説する「Rhizomatiks 真鍋大度・石橋素『技術解説副音声』」も用意された。

佐渡岳利が監督を務めた「Reframe THEATER EXPERIENCE with you」は、9月4日より東京・TOHOシネマズ 日比谷ほかにて2週間限定で公開。UDCastをダウンロードすると、副音声や音声ガイダンスを利用して映画を鑑賞することができる。使用方法などの詳細については作品公式サイトで確認を。

(c)2020“Reframe THEATER EXPERIENCE with you”Film Partners.