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「ニッポン国VS泉南石綿村」米ピッツバーグ大学の映画賞で受賞、原一男がコメント

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「ニッポン国VS泉南石綿村」第2弾ポスタービジュアル

原一男が監督したドキュメンタリー「ニッポン国VS泉南石綿村」が、アメリカ・ピッツバーグ大学の日本ドキュメンタリー映画賞にてグランプリを受賞。原からのコメントも到着した。

ピッツバーグ大学日本カウンシルが主催する日本ドキュメンタリー映画賞は、今年度よりスタートしたもの。第1回のグランプリに輝いた原は、現地時間9月27日に開催される授賞式と上映に参加する。この受賞を受け、原は「映画賞は数あれど、今回の授賞は私たちにとって意義がある。それはこれを機にアメリカ中に作品が知られる可能性が広がるから。そうすれば、泉南原告団とアメリカの政治権力の圧政に苦しむ人たちとの出会いの可能性が、グッと広がるではないか! 世界中の民衆の魂の共同体を!という理想郷を目指す目標に、一歩近づけるのだ!」と喜びを語った。

「ニッポン国VS泉南石綿村」は、大阪・泉南地域の石綿(アスベスト)工場の元労働者とその親族が、損害賠償を求め国を訴えた“大阪・泉南アスベスト国家賠償請求訴訟”を取り上げるドキュメンタリー。第22回釜山国際映画祭ワイドアングル部門では最優秀ドキュメンタリー賞にあたるメセナ賞、山形国際ドキュメンタリー映画祭では2017市民賞、第18回東京フィルメックスでは観客賞を獲得している。

「ニッポン国VS泉南石綿村」は全国で順次公開中。9月22日からは沖縄・桜坂劇場で上映され、初日13時50分からの回では原が舞台挨拶を行う予定だ。

原一男 コメント

ピッツバーグ大学はアメリカの有数の大学だ。そこが「日本ドキュメンタリー映画賞」を出すという。それ自体が新鮮な驚きだが、その第一回目に、私たちの「ニッポン国VS泉南石綿村」が受賞と知った。飛び上がらんばかりに驚いた!
映画賞は数あれど、今回の授賞は私たちにとって意義がある。それはこれを機にアメリカ中に作品が知られる可能性が広がるから。そうすれば、泉南原告団とアメリカの政治権力の圧政に苦しむ人たちとの出会いの可能性が、グッと広がるではないか! 世界中の民衆の魂の共同体を!という理想郷を目指す目標に、一歩近づけるのだ! 頑張るぞ!!

(c)疾走プロダクション