『親バカ青春白書』ムロツヨシの監督回は“公私混同”作品? エンドロールも甘酸っぱい特別版に
映画
ニュース

ムロツヨシが主演を務めるドラマ『親バカ青春白書』(以下『オヤハル』/日本テレビ系)が、9月6日に第6話を迎えた。
最終回前のセミファイナルとなる今回は、主演のムロツヨシが福田雄一に代わって監督を務めるという前代未聞の回に。『ZIP!』(日本テレビ系)では、撮影現場に密着した映像の中で、ムロが自身で演じながら最後に「カット!」と叫び、永野芽郁が思わず笑ってしまう様子や、ムロが出演シーンをチェックし「もう1回やってもいいですか? 思いっきり芝居、ガタローくんにさせてあげてもいいですか? ちょっと守りに入ってるんで」とスタッフに投げかけるシーンが映し出されていた。
中でも一つの目玉となったのが、ムロが若者たちと相談して作ったという約10分のワンカット撮影。季節は、大学2年生の冬休み。美咲(小野花梨)の住み着いた小比賀家には、彼氏からのDVにあった寛子(今田美桜)、7つのレポートを抱えた根来(戸塚純貴)、さくら(永野芽郁)が流れで呼んだハタケ(中川大志)までもが転がり込んでくる。ガタロー(ムロツヨシ)を入れた青春シェアハウスの開幕だ。
ワンカット撮影は、すき焼きの洗い物を担当することになったガタローと寛子の画から、根来のレポートを手伝うさくら。さらに階段を上がっていくさくらの先には、熱心なガタローのファンとなった美咲とハタケが熱い小説談義を開き、「うるさいなぁ」とガタローの元にカメラが返っていくというもの。順繰りに2周した後、ラストはガタローに小説執筆の電話がかかってくるのだが、途中ガタローが寛子に生き方を諭し、根来の美咲への思いが明らかになり、ハタケの口から小説のモデルに「新垣結衣とかハマり役」とメタ発言が飛び出す、かなり濃い10分間となっている。
さらに、第6話はオープニングから20歳で妊娠中の頃の幸子(新垣結衣)が回想として登場。20歳という設定になんの違和感もない新垣結衣もすごいが、変顔をするガタローに向けて「手と足の爪全部剥ぐよ」と新垣に言わしてしまう脚本も恐るべきだ。また、エンドロールはこれまで描かれてきた幸子とガタロー、幼いさくらの成長ムービーに、新たにプロポーズのシーンが織り交ぜられた特別仕様に。福田から「新垣結衣撮りすぎじゃねぇか!」と指摘が入るほどに、ムロの“公私混同”な監督作となっている。ムロの私情はさておき、作品としては20歳を迎えたさくらが幸子との思い出を振り返る甘酸っぱい仕上がり。「これでいいのだ」と自慢げなムロの声が聞こえてくるようだ。
ちなみに、Huluで公開となっている「【未公開シーン復活版】第6話」では、根来が美咲へ告白する前に自分の胸を揉んでいた理由、さくら、寛子、美咲のガールズトークなど、これまでに比べ見応えのある未公開シーンが詰まっている。
次週はついに最終回。幸子が亡くなって10年間キスをしていなかったガタローの唇を奪った美咲。その光景を目の当たりにしてしまったさくらの複雑な娘心、動き出したガタローの小説企画、さくらとハタケのキスの行方……幸子の衝撃的な過去も明らかになるラストは必見だ。
■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter
■放送情報
『親バカ青春白書』
日本テレビ系にて、毎週日曜22:30〜放送
出演:ムロツヨシ、永野芽郁、中川大志、今田美桜、戸塚純貴、小野花梨、谷口翔太、野間口徹、新垣結衣ほか
脚本統括・演出:福田雄一
脚本:穴吹一朗ほか
チーフプロデューサー:池田健司
プロデューサー:高明希、鈴木大造(クレデウス)
協力プロデューサー:白石香織(AX-ON)
制作協力:AX-ON
製作著作:日本テレビ
(c)日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/oyabaka/
公式Twitter:@oyabaka_ntv