『I-LAND』、7名が新グループ ENHYPENとしてデビューへ 惜しくも脱落したのはケイ&ダニエル
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世界中のK-POPファンの注目を集めた、Big Hit EntertainmentとCJ ENMによるアイドル育成のためのサバイバルリアリティ番組『I-LAND』が9月18日に最終回を迎えた。
グローバルに活躍するアイドルとしてのデビューをかけ、22人の練習生が人生をかけて113日間に渡る戦いをくぐり抜けた。
最終メンバーによる「I&Credible」のパフォーマンスからスタートした最終回は、これまでに脱落した13人の練習生もいる会場からの生放送。また、ゲストとしてTOMORROW X TOGETHERやBTSの姿も見えた。
ここまでに残ったのはケイ(K)・ニキ(NIKI)・ソヌ(SUNOO)・ヒスン(HEESEUNG)・ソンフン(SUNGHOON)・ジェイ(JAY)・ジェイク(JAKE)・ダニエル(DANIEL)・ジョンウォン(JUNGWON)(前回の個人ランク順)の9人。この中から最終的にグローバル視聴者によって選択された6人、そして審査員に選ばれた1人の合わせて7人が選ばれることとなった。
通算7回目となるファイナルテストは、9人で一つの舞台を完成させるというもの。課題曲はオリジナルソング「Calling(Run to you)」。スローな動き出しから鮮やかなステップや群舞までを含んだ、完成度や能力が求められるパフォーマンスだ。
パート決めでは、全員の推薦からケイとヒスンがツートップを務めることに。推薦や立候補で順当に残りも決まっていった。推薦によりリーダーはケイ、ダンスリーダーはニキ、ボーカルリーダーはヒスンが務めることに。準備期間中、“終わったら恋しくなる気がする” ”仲間と一緒にデビューしたい”という言葉が何度も聞こえたことも印象的だった。
最後のステージに向け、9人全員の眼差しが掴み取る夢に向けてギラギラと光っていた。選ばれた7人は、つながり/発展/成長の意味が込められた「ENHYPEN」としてデビューする。
練習生の仲間や先輩からの声援に包まれつつ、“アイランダー”として最後の舞台が幕を開けた。ここまで駆け抜けてきた彼らの舞台はもはや練習生のレベルからは抜け出している。9人の息の揃ったダンス、そして一人ひとりのアピールポイントで観客から生放送を見ている世界中のファンまでを魅了するステージだったと言えるだろう。
BigHit代表であるパン・シヒョク氏からは「プロとしての最後のステップにふさわしい舞台だった」とのコメントが。振付師のソン・ソンドゥク氏からは、前回思い通りにいかなかったジェイクやジョンウォンに対しても良いフィードバックが送られた。全ての審査員から9人に対して労いの言葉や努力に対する称賛の言葉が送られ、どのメンバーもPART1からここまでを通して大きな成長を遂げたことがありありと伺えた。
舞台を終えた9人に対して、BTSのJ-HOPEからは「本質を忘れない。初心を忘れないことが大事だ」、JIMINからも「応援してくれる人を忘れない。メンバーを愛する」というデビューに向けた言葉が送られた。JUNGKOOKも、「全員がうまかったけれど、ジョンウォンくんが上手で記憶に残っています。僕も今まで情熱一つでここまで来ました。今の気持ちを忘れないでほしいです」とコメントした。
また、投票結果の発表前には練習生22人による番組テーマ曲「Into the I-LAND」も披露された。応援していたファンが生放送で見守る中での披露となり、最後まで残ることができなかったメンバーにとっても思い出となる瞬間だっただろう。
迎えたデビューメンバー発表式では、まずグローバル投票の結果から告げられた。5位として1人目に名前が呼ばれたのはヒスン。初めから終わりまでプロとしての姿を見せた努力と才能が評価されての結果だ。4位を獲得したのはニキ。名前をよばれた瞬間驚きの表情だった彼は、誰もが認めるパフォーマンスの実力者だ。
続く3位はジェイク。ジェイクは順位がわかると印象的なキラキラとした笑顔を見せた。彼には練習生期間は短いものの人々を惹きつける力がある。2位となり4人目の枠を掴んだのはジェイ。努力家で正直で、みんなの支えとしても活躍した彼のデビューには全員が喜びの表情に。
そして投票による1位を獲得したのはジョンウォン。前回は脱落の危機に立った彼の大逆転には本人も驚いていたが、ファンにも仲間にも愛される人柄や多方面での実力が評価されたのだろう。
グローバル投票により選ばれた最後の1人は、ソンフン。ビジュアルだけでなく、誠実に練習に取り組む姿やしなやかな動き、さらに安定した歌唱力は全員が認めるレベルだろう。
そして審査員の会議により最後のメンバーとなったのは、ソヌ。視聴者からの投票結果では上位をキープしていた彼が、最終的にはプロデューサーからも認められることができた。舞台の上での彼の表情の豊かさはピカイチだ。
名前を呼ばれた7人は、グローバルアーティスト・ENHYPENとして2020年中にその歴史をスタートさせる。
惜しくもデビューを逃したケイとダニエル。2人は涙を隠しつつ力強く舞台に立ち続けていた。彼らのこれまでの努力や軌跡を仲間や世界中のファンが見届けていることはいうまでもなく、間違いなく見守っていた人々にとっての“アイドル”だ。
『I-LAND』を通じ、デビューするメンバー、そしてデビューの夢はつかむことができなかった練習生たちが世界のファンに元気や希望を与えてきた。ENHYPENの7人と未来に向けて進み続ける15人、22人全員のこれからを応援したい。