「映像研」齋藤飛鳥、山下美月&梅澤美波と仲良くなれたのは「浅草のおかげ」
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左から梅澤美波、齋藤飛鳥、山下美月。
実写映画「映像研には手を出すな!」の映画公開記念となる前夜祭舞台挨拶が本日9月24日に東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズで行われ、キャストの齋藤飛鳥、山下美月、梅澤美波、桜田ひより、板垣瑞生、赤楚衛二、監督を務めた英勉が登壇した。
大童澄瞳の同名マンガを実写化した本作は、アニメーション制作に情熱を傾ける女子高生3人組を中心にした青春学園ドラマ。ドラマ版に引き続き齋藤が大のアニメ好きで空想ばかりしている浅草みどり、山下がアニメーター志望のカリスマモデル・水崎ツバメ、梅澤が金儲けの嗅覚と持ち前のビジネスセンスでプロデューサーを担う金森さやかを演じた。また音響部の百目鬼(どうめき)に桜田、ロボット研究部の小野に板垣、同じくロボット研究部の小林に赤楚が扮している。
この日のイベントは全国157劇場、1万人を超える観客に向けて中継された。現場での苦労について齋藤が「監督と打ち解けるまでが大変でした」と打ち明けると、英は「俺が偏屈みたいに聞こえる」と笑って反応。互いに人見知りだったため、関係を築くのには時間がかかったという。齋藤は「私が浅草でいるときは楽しくお話してくださる。でも私が齋藤飛鳥に戻った瞬間に監督は『もう浅草じゃないからしゃべれない』みたいに、遠くのほうに行ってしまいました(笑)」と監督と演者ならではの関係性を明かした。
続いて齋藤との関係を聞かれた山下は「正直、あんまり仲良くなかった……と言うと語弊がある?」と素直に回答。「私と梅澤は(乃木坂46で)同期なんですが、飛鳥さんは5年も先輩。気を使うことが多かったり、しゃべる機会も少なかった」と回想する。しかし、いざ撮影が始まると3人の距離がグッと縮まったそうで、「撮影が過酷で3人で力を合わせないと乗り越えられないシーンが本当にたくさんあった。知らず知らずのうちに仲も深まって、今ではなんでも話せる関係になりました」と親しみを込めて語った。齋藤が、2人と仲良くなれたのは「浅草のおかげ」と役柄に感謝する場面も。浅草の性格に憑依することで、2人の前で子供っぽくいれたり、気軽に頼み事ができたりしたという。
赤楚は撮影現場で齋藤、山下、梅澤のセリフ覚えのよさに感嘆したことを述懐。現場で衝撃を受けた日の夜に、乃木坂46として3人が歌番組に出演している姿を見たと言い「いつセリフを覚えてるんだ!と驚きました」と振り返る。監督から「ロボ研は芝居で戦ってほしい」と言われていたが、3人のセリフ覚えと芝居が完璧すぎたため、板垣も「完全敗北でした」と苦笑い。梅澤は「お風呂の中で唱えてましたね」とセリフの覚え方を明らかにした。また桜田は共演者の立場から乃木坂46の3人について「本当に素晴らしい関係。この3人がいるから映像研は成り立つし、私もここにいられる。演技をしている3人を、ずっと感動しながら見てました」と語った。
最後に、英が「もう1回作りたいな……とも思ってるんですけどね」と映画のヒット次第では続編の可能性があることを示唆すると、齋藤は「撮影環境が劣悪すぎたので、温かくてゆるやかな時間が流れるようなロケ地であれば……」と冗談交じりに懇願。そして「撮影のときから『私の人生の分岐点になるかも』と思っていた作品でした。それに確信を持てたのは、公開延期の分たくさんキャンペーンをして、その期間も楽しく一生懸命できたから。私にとってはまるっと大切な時間。本当は浅草を演じている自分を見るのは照れくさい。自分だけで独り占めしたい気持ちもあるんですけど、多くの方にも観てほしい。続編の可能性が出てくるぐらいの反響が生まれるような、いろんな方に愛していただける作品になったらいいなと思っております」と語り、イベントを締めくくった。
「映像研には手を出すな!」は明日9月25日より全国ロードショー。明日は乃木坂46の公式LINE LIVE、TOHO Visual EntertainmentのYouTubeチャンネルで公開を記念した配信イベントが行われる。
(c)2020「映像研」実写映画化作戦会議 (c)2016 大童澄瞳/小学館