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NiziU NINA、情熱を発揮する頼もしい末っ子 ボーカル面を牽引し表現の領域を開拓

音楽

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リアルサウンド

 『Nizi Project』から誕生したグローバルガールズグループ・NiziUのメンバー9人によるデビューまでの軌跡を、彼女たち自身のインタビューを基に明らかにしていく特別番組『NiziU 9 Nizi Stories』がHuluにて配信中。今回は、同番組第9回でスポットが当てられたNiziUメンバー・NINAの魅力を紐解く。

 NINAについてメンバーが「甘えん坊」「愛嬌がすごい」というグループの末っ子らしい一面とともに明かした「一番は本当に、歌声」「すごい努力家」という魅力は、地域予選の時点で視聴者とJ.Y. Parkの心を掴んでいたように思う。

 幼い頃から歌うことが好きでボーカルレッスンに通っていたというNINAが『Nizi Project』で初めて披露した「Brand New Day」(安田レイ)は、彼女自身が抱く音楽への愛情がその伸びやかで華やかな歌声に乗って伝わるような、まさに“原石”の輝きを感じさせる歌唱だった。また、「あなたは、自分がどのくらい謙虚だと思いますか?」という問いに対し彼女が返した「私は自分自身を理解しようとしています。なぜかというと、自分を理解しないと迷惑をかけてしまうし、周りの人たちも私を頼りにしないと思うからです」という堂々たる答えを聞いたJ.Y. Parkは「あなたは完全にスターです」「自分に対しての表現がはっきりしている」と語り「今回のグループにこれで自信が持てました」と感嘆の声を上げていた。

[Nizi Project] Part 1 #1-1

 初登場からパフォーマンスやJ.Y. Parkとの受け答えで感じられた志の高さは、その後のオーディションにおける過程で彼女を待ち受けていた数々の課題を乗り越える力となっていった。

NINA

 東京合宿・ダンス審査では大きな緊張感に飲まれ、思うようなパフォーマンス披露が叶わなかったNINAは「自信は膨大な練習量から表れます。NINAさんは優れた才能を持っています。でも、その才能を活かせるかどうかは自分次第です」と厳しい評を受ける。しかし、続くボーカル審査「I’ll be back」(2PM)へぶつけられた彼女の悔しさはパフォーマンス内で大きなエネルギーとなって発揮され、観る者を驚かせたのだった。

[Nizi Project] Part 1 #6-1

「ボーカル審査はみんな歌だけやるだろうと思ったので“受かりに来ましたよ!”ということを見せるために、苦手だけどダンスを入れてみました」

 当時の意気込みを本人はそう振り返ったが、一曲をまるまる自作の振り付けとともに歌い上げ、ラストパートでは力強い高音まで響かせた彼女に、J.Y. Parkは「今、踊りながら歌いましたね。息が切れそうなのに一曲を歌いきるなんて信じられない。これは元々、男性6人が歌っている曲です。(歌いきるには)息が切れてもおかしくないのに、素晴らしい」と賛辞を贈った。

NINA

 NINAが表現に手向ける情熱は、一人ステージの上で歌い踊る時にのみ発揮されるだけのものではない。

 例えばスター性評価においてオリジナルのラジオ番組を披露するにあたり、台本からオープニング曲やBGMまでを全て自作して臨んだその姿は大きな存在感を放っていた。

NINA

 また、韓国合宿において歌の才能やスターとしての資質を評価されながらもダンスにおいて課題点を指摘されていた彼女は、ボーカル面では他の参加者を牽引するとともに、ダンスについては逆にアドバイスを聞くことでその実力を着実に伸ばし、チームバトル・ミッション「ICY」(ITZY)においてJ.Y. Parkから「本当にダンスが成長しました。他のチームメイトは本当にダンスが上手い参加者です。それにも関わらず、一緒に踊って悪目立ちしていなかったのは驚くべきことです」と高い評価を得ていた。

[Nizi Project] Part 2 #8-2

 チームミッションの際、最年少ながらリーダーを担ったNINAは、チームワークの構築に苦戦しながらもトレーナーから厳しい指摘を受けるたびに「ネガティブに考えず、私たちはまだここから伸びるんだと考えた」と語っていたが、その言葉からはいかなる立場やシチュエーションに身を置こうとも、表現者としてさらなる可能性に手を伸ばそうとするプライドと誇りが滲み出ているように感じられた。

NiziU

 『NiziU 9 Nizi Stories』内では「歌の編集を休みの時にやっているけど、本当にすごい(MAKO)」「NINAに音楽を作ってほしい(RIMA)」と新事実が明かされていたNINA。「世界のみんなが私たちの音楽でひとつになれるグループ」を夢に掲げる彼女は、持ち前の愛嬌で人々から愛される“甘えん坊な末っ子”であるとともに、NiziUにおける表現の領域を次々に拓いていく“頼もしい末っ子”像を見せてくれるだろう。

NINA

■菅原 史稀
編集者、ライター。1990年生まれ。webメディア等で執筆。映画、ポップカルチャーを文化人類学的観点から考察する。Twitter

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