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もさを。に聞く、表現のこだわりと音楽で伝えたいもの【次世代シンガー・リレーインタビュー Vol.2】

音楽

インタビュー

ぴあ

もさを。

YOASOBIや瑛人といったアーティストに続き、ネットでの動画投稿から広がりを見せはじめた若手シンガー3人の根底にある想いを聞くリレーインタビュー。

2日目に登場するもさを。は、新型コロナウイルスの状況下で、当たり前に会えていた人と会えなくなってしまった心境を歌った「ぎゅっと。」のショート動画を投稿した。その後、同曲が配信リリースされるとLINE MUSICで1位を獲得。米津玄師の全作サブスク解禁時にもSpotifyのバイラルトップ50(日本)において米津がランキングを埋め尽くす中、2位をキープするなど大きな爪痕を残し、話題を呼んだ。TikTok発のひらがな3文字系シンガーとして朝の情報番組『めざましテレビ』(フジテレビ系)でも取り上げられた彼は、これからどのようなシンガーに成長したいと感じているのか、そして楽曲に込めた思いとは。

運命を変えたひとつのショートムービー

発端となったのは今年2月に始めたTikTok。そこから1ヶ月足らずでオリジナル曲「ぎゅっと。」を投稿するやいなや、20万以上の「いいね」が寄せられ「歌手になってほしい」というコメントも相次ぎ、配信をスタートさせるとサブスクチャートでは1位を獲得。TikTokでカップルが撮影したショート動画にも使用され、同曲は大きな広がりを見せた。自身ではこの反響をどのように受け止めているのか。

「友達が投稿していたのを見て、自分も投稿したいと思うようになってTikTokを始めてすぐに『ぎゅっと。』のサビだけの動画を投稿したんですけど、ここまで反響があるとは思ってなかったので、正直ビックリしています。そこからチャートでも1位になって『a-nation online 2020』(エイベックスが主催する国内最大級のオンラインフェス)にも呼んでいただいたんですけど、まだ実感が無くて。慣れないですね。とにかく緊張しました。でも、カップル動画や歌詞動画などに使われて僕の作る曲が広まっていったことも、僕のオリジナルが周りの評価を得たことも、ただただ嬉しいです」


ぎゅっと。/ もさを。【Music Video】

注目されたのは共感できる女性目線の歌詞

投稿頻度は週に2〜3回程で、どのように投稿するかなどは事前に考えずに思うがまま投稿を続けているという。そんな彼がここまで注目されるようになった秘訣は、どうやら歌詞にありそうだ。ネット発から生まれるシンガーの傾向として、ヨルシカをはじめ近年、顔出ししないアーティストは多い。そこには歌詞に注目してほしいという理由もあるようで、もさを。もまさにその一人。

「歌詞は女性目線の歌詞にこだわって書いています。『ぎゅっと。』の歌詞では、“わたし” と“あたし”って表現をあえて変えているんですけど、“あたし”は彼への想いを歌っていて、“わたし”が自分の中の気持ちを歌っているんです。《あなたの大きな身体でぎゅっと。》というサビの歌詞で使っている“身体”って言葉も“身も心も”という意味が込められているので、歌詞は自分の魅力のひとつなのかな。『きらきら』も片思いの女性の気持ちを想像して歌っています。女性にとって恋って宝石みたいにきらきらしたものなのかなって」


きらきら / もさを。【Music Video】

カバー動画の投稿について

自身でもカバー動画を投稿しており、配信ライブ『TikTok Sessions vol.1〜#夏の歌うまスペシャル〜』でカバーされた尊敬しているアーティストのひとり、ACE COLLECTIONの「ねぇ」についても話を聞いた。

「ACE COLLECTIONは、バンドからではなくてヴォーカル・たつや◎さんの弾き語りしている動画から知ったんです。僕はバンドでなく弾き語りをこれからもやっていきたいって想いが強いんですけど、カバー曲は僕の声を生かせるような歌とフォロワーさんのリクエストで決めています。あとは、「ねぇ」のカバーもそうですけど、自分が好きな音楽をカバーすることがほとんどですね。カバー曲もだけど、これからはオリジナルを届けたい想い強くなってきてます。TikTokをはじめてからオリジナル曲も増えました。軽音部だった頃は、ONE OK ROCKの『Re:make』、『完全感覚Dreamer』などをカバーしていました」

バンドではなく弾き語りにこだわる理由

軽音部出身でバンド活動もできそうな佇まいの彼が、なぜ弾き語りを原点として活動しているのか最初は疑問だった。しかし、そこには確かな理由があった。憧れのシンガーソングライター、清水翔太の存在だ。

「もともと大人しい性格で、ゲームをしたりインドアに過ごしていました。でも、幼少の頃は運動もしないといけないなって思って、野球部に入っていたんです。プロ野球選手を目指していた時期もあったんですけど、怪我をしてしまって。そんな中で清水翔太さんがテレビで歌ってるのを見て衝撃を受けました。それで自分も音楽の道に進もうと思いました。翔太さんの周りに流されない自分の世界観を持っているところに憧れて、自分もそういうふうになりたいなって思います。そこからは翔太さんのジャンルがR&Bなので、クリス・ブラウンや洋楽も聞きました。カントリーだと、テイラー・スウィフトとか。軽音部ではギターボーカルをやっていたのでバンドだとRADWIMPSもよく聴いてました」

コロナ禍で感じた思い

そんな彼がはじめてリリースした楽曲『ぎゅっと。』は、サブスクチャートでもヒットを見せた。同曲が受け入れられた背景として、この自粛期間に温かく寄り添うような声、そして歌詞が多くの人の共感を呼んだ、あるいは救いになったことが理由に挙げられそうだ。彼自身は自粛期間中、どのように音楽と向き合っていたのか。

「『ぎゅっと。』は温かい歌だけど、どこか切なさを感じるサウンドにしました。自粛期間中、当たり前が当たり前じゃなくなった時に、会いたくても会えない人がいる今の状況をストレートに歌にしたくなりました。たくさんの人の気持ちに寄り添えるよう、歌詞のわかりやすさは意識しています」

伝えたいのは歌の素晴らしさ

もさを 。は同じく若手シンガーとして頭角を現すTikTok発のシンガーソングライター・suiとのコラボ動画も投稿している。まさに令和時代のシンガーが、このようにどんどんネットで才能を開花させている。SNSを通じて、可能性はどこまでも広がっていく時代。そして自由に自身の歌を届けられることができるのだ。互いにメディアに顔出しはしておらず、謎に包まれているが、もさを。は精力的にオリジナル曲も制作している。今後のビジョンについても話を聞いた。

「Twitterでフォロワーさんに募集をして今のアイコンが誕生したんですけど、コミュニケーションが取れて、交友が広がるのはSNSの魅力だと思いますね。とにかく自分は投稿を通して歌の素晴らしさを伝えたいですし、たくさんの人に歌を聞いてほしいです。聴き手は一人ひとりが違う想いで聴くと思うので、感性のまま赴くまま僕の歌を感じて楽しんでほしいです。清水翔太さんのようなアーティストに憧れているので、自分もいつかは日本武道館に立ちたいっていう思いはあります」

@mosaw0

(@sui._.is )翠くんとコラボしました!##もさを ##ぎゅっと ##オリジナル

♬ オリジナル楽曲 - もさを。


インタビュー・テキスト:後藤千尋
編集:ぴあ編集部

関連リンク

もさを。YouTube Channel
https://www.youtube.com/channel/UCT7u_4qwBmIjr5mhhgdpB9A

Twitter(@m0saw0)
https://twitter.com/m0saw0

Instagram(@m0saw0)
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『ぎゅっと。』配信リンク
https://lnk.to/Mosawo_Gyutto

『きらきら』配信リンク
https://lnk.to/Mosawo_Kirakira



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