欅坂46 渡邉理佐、自然体グラビアで表現する前向きな姿勢 新たな坂道に向かって
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欅坂46の渡邉理佐が、10月7日に発売された『週刊少年マガジン』(講談社)第45号の表紙&巻頭グラビアに登場。同日の欅坂46ベストアルバム『永遠より長い一瞬 ~あの頃、確かに存在した私たち~』の発売に合わせて、12Pの撮り下ろしを掲載している。9月30日に発売された『BUBKA』(白夜書房)11月号でも表紙を飾っている渡邉理佐だが、また違った、落ち着いたラフな表情で、華々しく表紙を飾っている。
神藤剛だからおさめられた写真
欅坂46は、10月12・13日の2日間にかけて行われるラストライブを最後に、グループ名を「櫻坂46」と改め再スタートを切る予定だ。欅坂46デビュー時から、主要メンバーとしてグループを引っ張ってきた渡邉理佐。個人としては、ファッション誌『non-no』(集英社)の専属モデルとして表紙を務め、昨年4月には自身初のソロ写真集『無口』(集英社)を刊行。その他、アイドル誌やグラビア誌でもたびたび表紙に抜擢されており、ソロとして、欅坂46を多方面に広めた功労者の一人とも言えるだろう。再出発に向けてグループ全体が前向きではあるものの、新しく加入した2期生・新2期生をはじめ、前を向くのに時間がかかったメンバーもいると思う。けれど、何故だろうか。渡邉理佐の穏やかな表情には、新しいスタートに恐れることはないのだと、背中を押されるような安心感がある。
撮影は、デビューシングルから欅坂46のCDジャケットを撮り続けている神藤剛。身近に欅坂46の変化や成長を見続け、記録に収めてきた神藤剛だからこそ撮れる、渡邉理佐とのゆっくりとした時間。思い出を語り合う時間もあったのだろうか。前半は、欅坂46としての活動を一つずつ思い返すかのような、どこか虚ろな表情が続く。静かな部屋で、ラフなTシャツとロングスカートを身に纏い、裸足で佇む。発売されたアルバムに収録されている思い出の楽曲が、微かに聞こえてくるような余白も感じる。再出発を直前に控える今でも、欅坂46の楽曲と静かに思い耽る時間があっても良いのかもしれない。
後半には、水辺や草原などの野外カットが続く。無抵抗になびく自然のなか、流れるままに辿り着いた今という瞬間。欅坂46のメンバーは、みんな多感で純粋だったから、さまざまな思いが交錯するなか、色んな笑顔や涙を見てきたはずだ。それでもきっと、今まで登ってきた坂道には大きな意味があり、今まで見てきた景色に無駄な瞬間など一つもなかったと、明るく前を向いて笑顔を見せる渡邉理佐が、そんなふうに思わせてくれる。
全12Pのグラビアの最後は、坂道の途中で渡邉理佐が振り返るカットで締め括られている。ここからまた一歩一歩、坂道を登っていく彼女たち。一度登った坂が遠くに見えることがあるかもしれないけれど、目の前の坂を真っ直ぐ登って、彼女たちらしく、今よりも高い場所を目指して欲しい。次のスタートも安心して応援したくなるような、穏やかで明るいグラビアだ。
■とり
日々グラビアに勇気と希望をもらって生きており、 グラビアを熱くドラマチックに語るのが趣味。 読んだ後に心が豊かになるような文章を心がけています。 好物はカレーとサーモンです。Twitter:@seikatsu_tori、note。
■書籍情報
『週刊少年マガジン』45号
価格:300円(税込)
出版社:講談社
公式サイト