2021年上演こまつ座『日本人のへそ』に井上芳雄、小池栄子ら。コメントも到着
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こまつ座『日本人のへそ』
2011年、東日本大震災の渦中に上演されたこまつ座『日本人のへそ』が、東北へのオマージュを込めて2021年3月、10年ぶりに上演される。井上ひさしの劇作家としての本格的デビュー作であり、喜劇、ミュージカル、 日本語、 推理劇、 そしてどんでん返しの連続と、好きなものをこの一作にすべて注ぎ込んだ井上ひさしの劇作の原点ともいえる作品。
東北岩手から集団就職で上京したものの、大都会の中で職を転々とし、ついには浅草ストリップの華に仕立てられたヘレン天津の一代記。大どんでん返しの連続で、息をもつかせぬスピード感で疾走するエネルギッシュな音楽劇だ。演出を手掛けるのは鬼才・栗山民也。この度出演が決まった井上芳雄、小池栄子、朝海ひかる、山西惇からコメントが到着した。
井上芳雄(会社員役)コメント
「井上さんの最初の作品と、最後 の作品をやれるのは面白いんじゃない?」
演出の栗山さんからもらった言葉が忘れられません。僕は井上先生の遺作である『組曲虐殺』 に出演させて頂き、人生が変わったと思っています。それ以来、先生の作品を次の世代に伝えるための綱を担ぐ一人でありたいと、願い続けてきました。
そして、処女作にはその作家の全てが詰め込まれていると聞いたことがあります。
以前『日本人のへそ』を観劇した時には、作品が持つ途方もないエネルギーに驚くと共に、『組曲虐殺』へと繋がる思いも確かに感じました。そのエネルギーと思いを自分の身を持って確かめられる幸せと 、今回のカンパニーの皆さんと一緒に今のお客様にお届けできる喜びを、舞台上で爆発させたいと思います。
小池栄子(ヘレン役)コメント
この度、ヘレン天津を演じさせて頂きます。
岩手から上京した女学生がストリッパーになり、そこからヤクザの女になったりと成り上がっていきます。自分にとって未知なる領域のお芝居になる予感がしています。ドキドキ、ワクワクです。栗山さんの鋭い演出のもと、井上ひさし作品ならではの言葉遊びを存分に楽しみ、言葉の力、伝える力をお客様と共にじっくり味わえたら幸せですね。肉体も脳ミソもグチャグチャにして、まさに体当たりで演じたいと思います。
朝海ひかる(アナウンサー役)コメント
井上ひさしさんの原点ともいわれている作品『日本人のへそ』に出演できると聞きとても嬉しかったのと同時に、何でもありのこの作品に自分がちゃんと順応できるのか…...。挑戦しつつ、苦悩しつつ、そしてやっぱり最後は楽しんで演じられたら幸せだなぁと思っております。
また新たな『日本人のへそ』をお楽しみ頂ける様、スタッフの皆様、キャストの皆様と共に挑んで参ります。
山西惇(教授役)コメント
私が初めて栗山民也さんとお仕事させていただいたのは2011年の新国立劇場『雨』でした。それ以来、何度も井上ひさしさんの作品でご一緒させていただきましたが、栗山さんはよく「井上さんの戯曲の中で最も好きなのは、やっぱり『日本人のへそ』なんだよ。」と話されており、私もいつか機会があればと願っていたものが遂に実現する事となりました。奇しくも2011年以来の再演です。
日本人が、いや世界中の人たちが元気を取り戻そうとしているこの時期に、この作品を上演出来る事に運命と必然を感じます。猥雑さと毒とパワーと人間への愛とそして笑いと。その後の井上戯曲の魅力の全てが詰まっているこの作品に、最高のスタッフ、キャストの皆さんと共に、全身全霊を掛けて挑みたいと思います。
上演は2021年3月に東京公演(紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA)、同4月に横浜公演(関内ホール 大ホール)、大阪公演(新歌舞伎座)、その後愛知へ巡回する。
こまつ座 第135回公演『日本人のへそ』
作:井上ひさし
演出:栗山民也
出演:
井上芳雄 小池栄子
朝海ひかる
久保酎吉 土屋佑壱
前田一世 藤谷理子 木戸大聖
安福毅 岩男海史 山崎薫 大内唯
山西惇
ピアノ・朴勝哲
【東京公演】
2021年3月6日(土)~28日(日)
会場:紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA
【横浜公演】
2021年4月6日(火)・7日(水)
会場:関内ホール 大ホール
【大阪公演】
2021年4月1日(木)〜4日(日)
会場:新歌舞伎座
【名古屋公演】
2021年4月17日(土)・18日(日)
会場:日本特殊陶業市民会館(ビレッジホール)
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