「糸」菅田将暉が小松菜奈や片寄涼太の質問に回答、娘登場には大喜び「抱きしめたい」
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菅田将暉
「糸」の大感謝舞台挨拶が本日10月12日に東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズで行われ、キャストの菅田将暉が登壇した。
観客動員数160万人、興行収入21億円を突破した本作は、中島みゆきの楽曲「糸」に着想を得た物語。平成元年生まれの男女・高橋漣と園田葵の31年間が描かれる。今まで無観客でイベントを行ってきた「糸」だが、このたび初めて観客を動員してイベントを開催する運びとなった。漣役の菅田は「今までは、お客さんの前で舞台挨拶をするというのが当たり前だと思っていました。でも、今日は特別に感じます」としみじみと述べ、「作品に対する反響がとても大きいんです。美容師さんや友達からいただく感想がどれも長文。思うところが多かったんだと思います」と語る。
イベントではキャストから寄せられた質問に菅田が答えるコーナーが用意された。俳優としても歌手としても活動する菅田に、「それぞれの仕事とどのように向き合っていますか?」という片寄涼太からの質問が到着。これに対して菅田は「体調管理ですよ! のどは大事。お芝居で叫んだ次の日はレコーディングができない。だからのど飴なめたり……って、彼のほうが知ってるわ!」と笑い、「あとは、のどによいと聞いたので唐揚げを食べていますね。油分も取れるし、生姜とかにんにくが入っているので」と回答する。続いて葵役の小松菜奈から「蓮以外で演じるならどの役を演じたいか?」という質問が。菅田は迷いつつ「成田凌が演じた蓮の友人の竹原ですね。彼が『ファイト!』を歌うシーンは本当によかった。ぐっと来ました!」と回想し、「カラオケで練習にも付き合ったんですよ。彼が『原曲キーのほうがいいかな? 下げたほうがいいかな?』って試行錯誤しているのも見ている。2コーラスぐらい歌っているってすごいですよね」と振り返った。またここで、小松から届いたメッセージをMCが代読。「映画での相方、菅田将暉さんにはお世話になりました。堂々といてくれるからこそ、私は葵でいられました。違う作品でともに戦えることを楽しみにしています」と読み上げられ、菅田は真剣な表情で聞いていた。
イベント中盤には漣の娘を演じた稲垣来泉と中野翠咲がサプライズゲストとして登場する場面も。2人の姿を目にした菅田は「うれしいです! テレビでいろんな人の娘になっているのを見ています(笑)」とジョークを飛ばし、会場を和ませる。「この1年で何が一番うれしかったですか?」という菅田の問いに中野が「チーズ工場で(菅田と)遊んだのが一番楽しかったです」と答えると、菅田は「近付けないのが憎い! 抱きしめたい」と顔をほころばせた。
最後に菅田は「もともと4月に公開予定だったんですが、延期になって8月に公開されました。そのときは舞台挨拶はできなかったんですが、10月になってまだ上映されていて、こうやって舞台挨拶ができています」と述懐し、「『悲しいニュースが多い中、この映画を観て、愛した人が生きてさえいてくれればいいと思いました』という感想がTwitterに掲載されていたそうです。本当にうれしいなと思いました。救われましたし、この作品を作ってよかったなと思いました。エンタメの存在意義って、観てくれた人がちょっとでも前向きになったりすることだと思っています。今日は本当にありがとうございました」と感謝を伝え、イベントの幕を引いた。
「糸」は、全国で公開中。
(c)2020映画『糸』製作委員会