大映の名作・レア作が集結! 特集上映が渋谷で開催中
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『悪魔からの勲章』 (C)KADOKAWA1967
昨日からシネマヴェーラ渋谷で特集上映“映画は大映、ヴェーラも大映”がスタートした。音楽家の小西康陽が監修を務めたスチール写真集『いま見ているのが夢なら止めろ、止めて写真に撮れ。』の刊行を記念した特集で、大映の名作、レア作など28本が上映される。
先ごろ刊行された『いま見ているのが夢なら止めろ、止めて写真に撮れ。』(DU BOOKS)は、大映75周年を記念して刊行されたもので、音楽家の小西康陽が同社製作の約2000作品、数万点の中から厳選したスチール写真を掲載。映画評論家の山田宏一、音楽家・映画愛好家の遠藤倫子らのエッセイや、インタビュー、小西による解題も掲載されている。
開催中の特集では、数多くの大映作品の中から、小西が14作品を、遠藤が7作品を、シネマヴェーラ渋谷が7作品をセレクトし、全28本を上映。増村保造、吉村公三郎、衣笠貞之助が競作したオムニバス『嘘』や、市川崑監督と勝新太郎がタッグを組んだ怪作『ど根性物語 銭の踊り』、“悪名”や“眠狂四郎”など大映のドル箱シリーズを支えた田中徳三監督の『秘録おんな寺』、名匠・三隅研次がメガホンをとった『座頭市地獄旅』などバラエティにとんだ作品が揃う。
任侠、活劇、エログロ、サスペンスなどジャンルは多岐に渡れど、“大映調”と呼ぶべき特徴やカラーが垣間見える作品ばかりで、続けて観賞することで、新たな発見がありそうだ。
“映画は大映、ヴェーラも大映”
・35ミリ上映
『三代の盃』
『夜の勲章』
『脂のしたたり』
『悪魔からの勲章』
『女秘密調査員 唇に賭けろ』
『夜は嘘つき』
『復讐の牙』
『密告者』
『座頭市地獄旅』
『暁の翼』
『男は騙される』
『雲右衛門とその妻』
『真昼の罠』
『ど根性物語 銭の踊り』
『泥棒番付』
『東京博徒』
『秘録おんな寺』
・16ミリ上映
『背広の忍者』
『殺人者』
『三人の顔役』
『温泉芸者』
『黒い誘惑』
『嘘』
『ど根性物語 図太い奴』
『ザ・ガードマン 東京用心棒』
『ザ・ガードマン 東京忍者部隊』
『喧嘩屋一代 どでかい奴』
『玄海遊侠伝 破れかぶれ』
10月26日(金)まで
シネマヴェーラ渋谷で開催中
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