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浅利慶太お別れ会が帝国ホテルで、妻の野村玲子「主人は人間が好きでした」

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「浅利慶太 お別れの会」より、祭壇に飾られた浅利慶太の遺影。

浅利慶太 お別れの会」が、本日9月18日に東京・帝国ホテル 東京 孔雀の間で行わなれた。

劇団四季創立メンバーの1人である演出家の浅利慶太は、去る7月13日に東京都内の病院にて85歳で死去。死因は悪性リンパ腫だった。

ゆかりの人々が多く集まった本日の「お別れの会」では、ミュージカル「コーラスライン」より「愛した日々に悔いはない」が献歌されたほか、親族を代表して浅利の妻で劇団四季出身の野村玲子(本名は浅利玲子)が挨拶した。野村は「主人は人間が好きでした。仲間が好きでした。役者の新しい才能を見出し、その成長する姿にいつも目を細めて喜んでおりました。その眼差しは20歳で劇団を創立したその当時から少しも変わらない純粋な演劇青年の瞳そのものだったように思います」と故人を偲び、「これからも主人が大切にしてきた演劇への思いを受け継いで活動を続けてまいりたいと思っております」と胸の内を語った。

浅利は1933年3月16日生まれ。53年に慶應義塾大学、東京大学の学生を中心に10名で劇団四季を結成する。以後、劇団の代表としてほぼ全作品のプロデュースや演出を手がけ、「ウェストサイド物語」「コーラスライン」「ライオンキング」など海外作品の翻訳上演をはじめ、「夢から醒めた夢」「ユタと不思議な仲間たち」「昭和の歴史三部作(「ミュージカル李香蘭」「ミュージカル異国の丘」「ミュージカル南十字星」)」などオリジナルミュージカルも製作した。

野村玲子(浅利玲子)コメント全文

本日はお忙しい中、お別れの会にご参列くださいましてありがとうございました。
遺族を代表いたしましてひと言ご挨拶申し上げます。
主人は85年の人生を演劇に捧げ抜き、未来への夢を持ちながらこの世を去りました。
生きる勇気と感動をお客様にお届けする。これが主人の変わらぬ思いでした。今日ここにご参列くださいました皆様には、その理念にご賛同くださり、長年にわたって多大なお力をいただいてまいりました。改めて心から感謝申し上げます。
主人は人間が好きでした。仲間が好きでした。役者の新しい才能を見出し、その成長する姿にいつも目を細めて喜んでおりました。そのまなざしは20歳で劇団を創立したその当時から少しも変わらない純粋な演劇青年の瞳そのものだったように思います。
これからも主人が大切にしてきた演劇への思いを受け継いで活動を続けてまいりたいと思っております。今後も変わらぬお力添えを賜りますようお願い申し上げます。
本日は誠にありがとうございました。