ウーマンリブ「もうがまんできない」まもなくOA、阿部サダヲら9名のコメント到着
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「大人計画ウーマンリブvol.14『もうがまんできない』」より。
10月17日にWOWOWライブで放送される「大人計画ウーマンリブvol.14『もうがまんできない』」に出演する、キャスト9名のコメントが到着した。
宮藤官九郎が作・演出・監督を手がけた本番組は、新型コロナウイルスの影響で公演中止となったウーマンリブ「もうがまんできない」を、WOWOWオリジナル番組として撮り下ろしたもの。ストレスフルな現代人の日常をコミカルに描いた本作には、阿部サダヲ、柄本佑、宮崎吐夢、荒川良々、平岩紙、少路勇介、中井千聖、宮藤、要潤、松尾スズキが出演している。放送に際し、阿部は「いつもの劇場中継より、宮藤さんが考えたカット割が入ったりして、凝ったものになっていると思います! が、やっぱりお客さんの笑い声が欲しいです。皆さまよろしくお願いします!」と思いを語った。
なお本番組は、今年9月から来年3月にかけてWOWOWで放送される「大人計画 怒涛の7カ月大特集」にラインナップされており、同じく10月には大人計画の「ファンキー!~宇宙は見える所までしかない~」「愛の罰~生まれつきなら しかたない~」「生きてるし死んでるし」がオンエアされる。
阿部サダヲ コメント
また出演者スタッフが本多劇場に集まって、お芝居できたのは嬉しかったですけど、やっぱりお客さんの前で本番やりたい!と思いました。好きなシーンは松尾さんの長ゼリフです。
いつもの劇場中継より、宮藤さんが考えたカット割が入ったりして、凝ったものになっていると思います! が、やっぱりお客さんの笑い声が欲しいです。
皆さまよろしくお願いします!
柄本佑 コメント
一つの舞台をほとんどドラマのように撮影するというのはなんとも不思議な体験でした。
好きなシーンはモノボケの辺りです。
もうホントにがまんできない状況ではありますが「もうがまんできない」を観てもらってあと少しみんなでがまんしましょう。そしてまた舞台で!
宮崎吐夢 コメント
稽古中は一回も飲みに行けないまま本番が中止になってしまったので、楽屋で皆さんと久々にお会いしてお喋りできたのが嬉しかったです。好きなシーンは(柄本)佑くんと要(潤)さんのシーン全部です。
要さんは普段は落ち着いた声でお話しになるのに、セリフのなかで「テキトーなこと」を言うとき喋り方が舌っ足らずになるところが個人的にツボで面白いです。コロナで自宅待機中、毎週土曜日朝の要さんMCのラジオ番組を聴いていて、ゲストの人との会話が興に乗るとたまにそれが出るので、そのたびに稽古場でのお芝居を懐かしく感じました。3カ月ぶりに集合しての収録は無観客ながらカメラが16台も入り、当然スタッフさんは無反応。通常の舞台中継とは趣の異なる緊張感に包まれ、本来とは違った雰囲気かと想像しますが、記録して皆さまにお届けできたことをありがたく思います。
荒川良々 コメント
やはりお客さんの前でやりたかったですね。好きなシーンは阿部(サダヲ)さんと宮崎(吐夢)さんの掛け合いです。
こんなカタチでお届けする事になりましたが、一生懸命にやりました。よろしくお願いします。
平岩紙 コメント
舞台に建てられたセットを見ることなく、自粛期間に入りました。家にいても劇場で待ってくれているセットや衣装、準備してくださった照明、音響。思いをはせていました。今回のおかげで、もう一度スタッフの皆さんが建ててくださり、大好きな本多劇場で皆さんと、この作品に向き合い、板に立たせていただけたことに感謝しかありません。見たことのないカメラの台数に圧倒されました。全てのシーンが新しく、面白く、可愛く、宮藤さんの一人一人への愛情あるキャラクターもキラキラしていますし、舞台の隅々まで楽しいです。
こういう形になりましたが、世の中に発信させていただけることになり、とても嬉しいです。生の舞台で、お客様の笑い声を聞きたかったのは、もちろんですが、それは、また安全安心な時が来るのを待つとして。今はお家でゆっくり、お楽しみいただけたらと思います。
少路勇介 コメント
本来なら未発表となる作品を収録という形で発信させていただくことができましたことを本当に嬉しく思います。お客さんのいない客席を見ながら、実際の反応はどうだったんだろうなと思いながらやっていました。本来の51ステージ分を1ステージにかけたところ、一回で喉、枯れました。
好きなシーンは神田崎(松尾スズキ)が自分の過去とのんちゃん(中井千聖)の話をしてからの、「どうでもいいと思ってんだろ!」のシーンです。色々考えさせられます。一回こっきりのステージお楽しみください!
中井千聖 コメント
劇場に来れて嬉しかったです。稽古した時間が自分の錯覚じゃなくて本当にあったことだというのがわかってほっとしましたし、出番のない時に客席から舞台に立っている皆さんを見れたことも、稽古場とはやはり違う、舞台の魔力みたいなものを目の当たりにできたような気がしました。幕はとうとう上がらずで、カメラがいっぱいで、なんとも不思議な感覚でしたが、たぶん後々になっても思い出す景色なんだろうなと思いました。
好きなシーンはちづ子(平岩紙)がケーキを投げる一連のシーンです。
「もうがまんできない」って今の状況にぴったりなタイトルですよね。劇場でお客さんが笑ったり笑わなかったりするのを体感できなかったのは残念でしたが、お届けできる機会がいただけて感謝に堪えません。感謝です。
要潤 コメント
自粛期間を経てからの収録でしたので、不安な部分も多かったですが、いざやってみると稽古期間以上の仕上がりで収録できたのではないかと思いました。
好きなシーンは柄本佑さんが相方である僕に激怒するシーンです。このシーンがまさに今回の演目の象徴そのものだと思いました。
この作品は現代社会において誰しもが持つ「もうがまんできない」部分を描いています。クスッと笑いながら共感していただけると思いますので、ぜひ。
松尾スズキ コメント
急に宮藤の演出が細かくなりました。やはり、映像として考えると細かいところも気になりますね。久しぶりに演出うけている気になって、それはよかったです。にしても、二日間、ずっと長時間本番をやり続けるのは厳しかったです。笑い声もないコメディは、やっぱり寂しい。宮藤の笑い声だけでもいいので足してほしいですね。
好きなシーンはのんちゃん(中井千聖)が、ゴーグルつけて、音楽の中、ポケモンみたいなのと戯れてるところ、切ない……。
これが、コロナ禍の中、我々のできる限界の表現です。それも含めて、そんなつもりもないのに、演劇の歴史の徒花(あだばな)のような作品になったと思います。我々らしいです。
WOWOW「大人計画 怒涛の7カ月大特集」
WOWOWライブ「大人計画ウーマンリブvol.14『もうがまんできない』」
2020年10月17日(土)17:30~
作・演出・監督:宮藤官九郎
出演:阿部サダヲ、柄本佑、宮崎吐夢、荒川良々、平岩紙、少路勇介、中井千聖、宮藤官九郎、要潤、松尾スズキ