“高校演劇”版「アルプススタンドのはしの方」演出は奥村徹也・若宮ハル
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奥村徹也
「『アルプススタンドのはしの方』高校演劇ver.」が、来年1月7日から11日まで東京・浅草九劇で上演される。
籔博晶が手がけた「アルプススタンドのはしの方」は、2017年に兵庫県立東播磨高等学校が第63回全国高等学校演劇大会で上演し、文部科学大臣賞(最優秀賞)を受賞した作品。昨年には劇団献身・奥村徹也の演出で上演され、今年は映画版も公開された。
「高校演劇ver.」となる今回は、演出に奥村のほか、若宮計画の若宮ハルを迎え、2チーム制で上演。高校生から25歳までを対象とした出演者オーディションも実施される。エントリーの受付は10月19日12:00まで。
奥村と若宮、またプロデューサーの直井卓俊からのコメントは下記の通り。
奥村徹也 コメント
数年前、NHKの青春舞台で観た東播磨高校演劇部による「アルプススタンドのはしの方」に強く強く感動しました。その後、浅草で上演、そして映画化。ここまで来れた原動力は、あの時の感動に他なりません。そして今回、ついにその“高校演劇ver.”の演出として携われることになりました。嬉しい反面、大人が軽薄に取り組んでいい作品だとは思っていません。だから、泥臭く一生懸命やりたいです。技術やスマートな部分は求めません。稽古でも舞台上でも、一緒に悩んで、苦しんで、もがいてくださる方のご応募をお待ちしております。
若宮ハル コメント
高校2年生の秋、私は演劇部に入りたてで、地区大会(夏の甲子園の地区予選のようなものです)の稽古も、本番も、部員のみんなを眺めるしかする事がありませんでした。しばらく後、顧問がその年に優勝した作品の録画を見せてくれました。それが「アルプススタンドのはしの方」です。全国大会で最優秀賞を受賞した作品は、ノーカットでテレビ放送されるのです。とても遠い世界を見ているような気持ちになったことを覚えています。
そして今年、東京でこのお芝居の演出をさせていただくことになりました。不思議なことだなと思っています。
さて、劇場のある浅草には沢山の有名グルメがあるそうです。買い込んで食べ比べをするのが楽しみです。
直井卓俊 コメント
みんなが「しょうがない」と何度も呟いてうつむきがちだった2020年、座席が50%になった映画館で「アルプススタンドのはしの方」をご覧頂き、胸熱な感想で拡大公開をさせてくれた観客の皆さんには感謝しかありません。何と本作は今だ旅の途中、全国で公開されています。
そんな中、僕たちは一体何故こんなにもこの戯曲に心を動かされているのか、映画を愛してくれた方達と、そして元より演劇を愛する皆さんと一緒にその原点を見つめたいと思い、本公演を立ち上げる運びとなりました。最大級のリスペクトを込めて、映画から演劇まで一緒に走って来た奥村君&スタッフに新星・若宮さんとこれから出会うキャスト陣と共に「伝説」に挑みます。ご期待ください!
「『アルプススタンドのはしの方』高校演劇ver.」
2021年1月7日(木)~11日(月・祝)
東京都 浅草九劇
作:籔博晶
演出:奥村徹也 / 若宮ハル