中屋敷法仁が見せる“舞台芸術の新たな境地”、島ハンス作「ガラスの部屋のミューズ」開幕
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「ガラスの部屋のミューズ」より。(撮影:鷺坂悠馬)
「ガラスの部屋のミューズ」が、昨日10月14日に東京の恵比寿・エコー劇場で開幕した。
劇団ヤリイカの会・島ハンスによる「ガラスの部屋のミューズ」は、「日本の劇」戯曲賞2019の最優秀賞受賞作。柿喰う客の中屋敷法仁が演出を手がけ、玉田志織、永田聖一朗、劇団4ドル50セントの前田悠雅、牧田哲也が出演する。
2018年の春。日本を代表する画家・木皿霊央が亡くなり、彼が描き続けた1人娘の楚和も行方不明になった。そして夏、美大生の青年・テルホは、動物園のサル山の前でルネと名乗る少女に出会う。彼女の中に楚和の面影を見いだしたテルホは、ある提案を持ちかけ……。
作者の島は「抜群のスタッフワークと華やかなキャスト陣のお陰で、美しい現代アートのような作品に仕上がっておりますが、突き詰めればさほど難しい物語ではありません。気楽に嫌な世界を楽しんでいただけたら幸いです」と観客に呼びかけ、中屋敷は「『芸術』の魅力と狂気を題材にした俳優4名の心理劇として演出しました」「舞台芸術の新たな境地をお見せしたいです」と意欲を見せた。
上演時間は約1時間15分。なお、10月17日17:00開演回がPIA LIVE STREAMで生配信される。劇場での観劇チケットは完売しているが、ライブ配信の視聴チケットは現在販売中。
島ハンス コメント
無事初日の幕が上がり、ひとまずほっとしております。
抜群のスタッフワークと華やかなキャスト陣のお陰で、美しい現代アートのような作品に仕上がっておりますが、突き詰めればさほど難しい物語ではありません。気楽に嫌な世界を楽しんでいただけたら幸いです。
千秋楽まで、油断せずに駆け抜けます。
中屋敷法仁 コメント
若手劇作家・島ハンスさんが現代日本に届ける意欲作。「芸術」の魅力と狂気を題材にした俳優4名の心理劇として演出しました。扇情的なむき出し言葉の数々は、私たちの想像力を心地よくかき乱します。ユニークな舞台美術の中でうごめく、俳優たちの美しい姿も価値あり。舞台芸術の新たな境地をお見せしたいです。
「ガラスの部屋のミューズ」
2020年10月14日(水)~18日(日)
東京都 恵比寿・エコー劇場
作:島ハンス
演出:中屋敷法仁
出演:玉田志織、永田聖一朗、前田悠雅、牧田哲也