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井浦新、白石和彌、土居志央梨、城定秀夫らが「灰色の街特集」上映作にコメント

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「灰色の街特集 俺たちに明日はナイト」ポスタービジュアル

「赤い惑星」と「ムチノセカイ」を鑑賞した著名人のコメントが到着した。

10月31日から11月6日にかけて東京の池袋シネマ・ロサで開催される特集上映「灰色の街特集 俺たちに明日はナイト」。京都造形芸術大学映画学科を卒業した村瀬大智の監督作「赤い惑星」、唯野浩平の監督作「ムチノセカイ」がスクリーンにかけられる。

「赤い惑星」の舞台は、チャッピーという流行病のために人口が少なくなっているとある惑星。人里離れた場所で墓守をしていたヒトシのもとに、“赤いシャツの男”と“絵を描く女アカリ”が現れ、3人の時間が始まる。同作について井浦新は「きっと、いまこの時代にとっては村瀬大智監督はまぎれもなく『新しい波』だ。こんなにも自由な作品を観せられたら、俳優として、村瀬監督の世界で転がったらどうなるだろうかと、つい夢想してしまう」とコメント。土居志央梨は「私は村瀬大智をあまり知らないけれど、この映画を見ていると彼に希望を託してみたくなった」と語っている。

「ムチノセカイ」は、若者3人の同居生活を描く物語。同居生活を送るシンゴとアキラのもとにグンという男が居座るようになり、シンゴの日常が変化していく。白石和彌は「ムチノセカイ」について「独特の映像センスと世の中の見方にオリジナルの視座がある。生き辛く、もがき苦しむ世の中を唯野浩平の映画がいつかぶち壊すかもしれない」と述べた。また、城定秀夫は「我々の隣に存在している並行世界でのリアルが描かれており、そのセカイにおいて彼らが殺したものはいったい何だったのかと考えると、おそろしい」とつづっている。現在YouTubeでは両作の予告編が公開中だ。

灰色の街特集 俺たちに明日はナイト

2020年10月31日(土)~11月6日(金)東京都 池袋シネマ・ロサ
料金:前売り券 1300円 / 当日券 1500円 / 大学生 1300円 / シニア 1100円 / 高校生以下 1000円
<上映作品>
「赤い惑星」
「ムチノセカイ」

「赤い惑星」に寄せられたコメント

井浦新 コメント

ヌーベルヴァーグの薫り。ATGの質感。逆にそこにはめ込んでしまうのは失礼なのかもしれないけど、あの時代の煌めきを感じてしまうのはなぜだろう。時空を超えて無意識のうちに継承がなされてるのではないかとワクワクしながら作品を観入っていました。【赤い惑星】には、村瀬監督の衝動、自由な映画づくりそのものが詰まっている様に感じます。だから観ていて爽快、無条件に好きだ!という感情が湧き上がってくる。
きっと、いまこの時代にとっては村瀬大智監督はまぎれもなく「新しい波」だ。こんなにも自由な作品を観せられたら、俳優として、村瀬監督の世界で転がったらどうなるだろうかと、つい夢想してしまう。

白石和彌 コメント

長周期地震動でずっと揺れているような不穏さが映画全体を覆う。
赤い惑星の中にあるような狂気はもう既に私たちの住む世界にも浸食しているのだろう。
街で赤い旗を見かけたら要注意だ。
村瀬大智という大きな才能の胎動がここにある。その先をまた見てみたい。

土居志央梨 コメント

私は村瀬大智をあまり知らないけれど、この映画を見ていると彼に希望を託してみたくなった。胸いっぱいの虚しさを燃料にして、私達はこれから、どこへ行こう?

「ムチノセカイ」に寄せられたコメント

白石和彌 コメント

目的も理由もよくわからない3人の生活が突然ハードボイルドになる。
独特の映像センスと世の中の見方にオリジナルの視座がある。生き辛く、もがき苦しむ世の中を唯野浩平の映画がいつかぶち壊すかもしれない。

椎井友紀子(映画プロデューサー)コメント

3人の若者が見つめたこの世のノワール
それは今までもそしてこれからも背負わねばならない未来の不条理
巨大な都市に吸い込まれていく大人たちの闇深き背中、ささやかに生活を守る市井の人々の怯えた背中、置き去りにされた橋の下のホームレスの丸まった背中
その姿は、いつか辿り着く自分達の未来だと感じ終止符を撃ちたかった3人の若者
だが、3人が見つめた不確実な未来は、最後の最後に違っていた…

城定秀夫 コメント

我々の隣に存在している並行世界でのリアルが描かれており、そのセカイにおいて彼らが殺したものはいったい何だったのかと考えると、おそろしい。