きっかけは二宮和也の言い間違い?「浅田家!」中野量太が転機となった手紙を語る
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「浅田家!」舞台挨拶の様子。左から中野量太、二宮和也。
「浅田家!」の舞台挨拶が本日10月15日に東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズで行われ、主演の二宮和也(嵐)と、監督を務めた中野量太が登壇した。
浅田政志による写真集「浅田家」「アルバムのチカラ」を原案とする本作では、4人家族の次男として育った彼の半生が描かれる。10月3日から4日の全国映画動員ランキングトップ10では、初登場で1位を獲得した。二宮は「初登場1位だと聞いたときはすごくうれしかったです。僕たちが作り上げたものを観てもらえればそれでいいと思っていましたが、やはりうれしいですね」と喜ぶ。壇上には本作を鑑賞した観客からのメッセージを抜粋したボードが用意され、二宮は「家族を誘って観に行ってもらえることがうれしい」とコメント。1つひとつのメッセージを丁寧に読みながら、「これでも一部なんてありがたいですね……」と感謝した。
本作は第36回ワルシャワ国際映画祭の国際コンペティション部門に出品されており、昨日10月14日にプレミア上映が行われたことが発表されると、会場から大きな拍手が。二宮は「国際映画祭に出品されるのはご褒美だと思っているので、まずは日本でたくさんの人が劇場に足を運んでくれることが僕にとってはうれしいです」と述べた。
写真という本作のテーマにちなみ「人生の転機となった写真」を問われた2人。二宮は「僕は間違いなく事務所に送った写真ですね」と笑顔で回答する。中野は「写真じゃなくて手紙でもいいですか?」と言い、「二宮さんにもらった手紙がこの作品の転機となりました。僕が『湯を沸かすほどの熱い愛』という作品で、日本アカデミー賞の授賞式に出席した際に、プレゼンテーターが二宮さんで、その際に作品名を『湯を沸かすほどの熱い夏』と言い間違えてしまったんです」と回想。続けて「後日、二宮さんから『間違ってしまって申し訳ございません。僕にできることでしたら何でもします』という旨のお手紙をいただいて……。僕は昔から二宮さんが好きでした! 本作の出演を二宮さんにお願いしたところ、本当に役を受けてくれたんです」と、本作へとつながるエピソードを紹介する。二宮は「僕はもし中野監督から出演のお話をいただいたら、どんなに忙しくても絶対に断らないと決めていたので、台本も読まずに二つ返事でした」と語った。
最後に二宮は「僕らが伝えたいことは、大切な人はいつかいなくなるし、時間も過ぎていく……それを踏まえて形に残そうとした家族がいたんだということ。『いい家族だな、自分もやってみたいな』と思うだけでも、家族を大事にしていることにつながると思うので、自分の環境も変わると思います」と話し、イベントを締めくくった。
「浅田家!」は全国で公開中。
(c)2020「浅田家!」製作委員会