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F/T20が本日スタート、ディレクターの長島確「できるかたちで参加、体験して」

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ナタリー

「とびだせ!ガリ版印刷発信基地」より。

「フェスティバル/トーキョー20」が本日10月16日に開幕した。

本日初日を迎えたのは、「移動祝祭商店街 まぼろし編」、Hand Saw Press「とびだせ!ガリ版印刷発信基地」、テアター・エカマトラ「Berak」の3プログラム。

「移動祝祭商店街 まぼろし編」ではオンラインとオフラインで“まぼろし”の「移動祝祭商店街」を立ち上げ、「とびだせ!ガリ版印刷発信基地」では豊島区内各所を巡るPop-up印刷トラックや全国に設置されたPop-up ZINEスタンドでプロジェクトが展開する。また、シンガポールのテアター・エカマトラによる自殺や病、“死”という運命に対処する家族の姿を描いた映像演劇「Berak」がF/T remoteにてオンライン配信される。

F/Tのディレクターを務める長島確はまず、「無事開幕にこぎつけました」とコメント。開催自体を迷った時期もあったと明かし、「世界が一変してしまいましたが、当分つづくだろうこの新世界で、それならそれで面白がって、命を脅かすことなくできるかたち、してよいかたちをどんどん発明・発見していくのがよいと思っています」「ぜひみなさんもできるかたちで参加、体験してください」と思いを述べる。長島と共にF/Tのディレクターを担う河合千佳も「フェスティバルが、ふだんの生活とは少し違う『出会い』のきっかけとなり、関わってくれた人たち相互のコミュニケーションが生まれますように」と語った。

また、「移動祝祭商店街 まぼろし編」のパフォーマンスデザインを手がけるセノ派の杉山至は開幕にあたり「セノ派のアーティスト各々が考える“景”を街の中にまぼろしのように立ち上げます。是非、見て、聞いて、体感してください!」と参加を呼びかけた。なお、「Berak」のトレーラーがF/Tの公式YouTubeチャンネルで公開されている。

杉山至コメント

不特定多数が集団で集まるイベントができない未曾有の状況の中、今年のセノ派の企画もオープンします。

今年のタイトルは「移動祝祭商店街」~まぼろし編~ 昨年とはまったく違った切り口でネットや映像を使いながら街や地域とパフォーミングアートの関わりを今年も模索してきました。

近くの街を旅するプロジェクトやスケールの異なる視点から街を眺望したり、妄想の祝祭を街の中で考えたり、都市の屋上に屋上を重ねて密かな舞台美術を組んだりとセノ派のアーティスト各々が考える“景”を街の中にまぼろしのように立ち上げます。

是非、見て、聞いて、体感してください!

長島確コメント

無事開幕にこぎつけました。集まること、出会うことに楽しみの主成分があるフェスティバルが、今年どのようなかたちでできるのか、開催自体を迷った時期も一瞬ありました。が、アーティストをはじめ準備に関わるみなさんの静かな熱意と創意工夫で、密を避け、1人でも楽しめる、集まらなくても出会えるプログラムが揃って、開幕するところまで来ました。

今年は「できないこと、してはいけないこと」が次々と増えて、世界が一変してしまいましたが、当分つづくだろうこの新世界で、それならそれで面白がって、命を脅かすことなくできるかたち、してよいかたちをどんどん発明・発見していくのがよいと思っています。希望がないと私たちは死んでしまいます。楽しいことが必要です。ぜひみなさんもできるかたちで参加、体験してください。

河合千佳コメント

今年の開催は、「何ができるか考える」ところから始まりました。前提が変わることで、時には突飛な試行錯誤や発見を積み重ね、開幕を迎えることができました。何よりも、フェスティバル実現に向けた旅に賛同し、一緒にアイデアを捻り出し、コミュニケーションを続けてくださったみなさんに感謝します。決して簡単な道のりではありませんでしたし、まだその旅は続いています!

今週末は、ZINEを介したプラットフォーム「とびだせ!ガリ版印刷発信基地」、VRで体験するダンス「Rendez-Vous Otsuka South & North」、オンライン配信の映像演劇「Berak」がスタートし、「移動祝祭商店街」の特設サイトもオープン。リアルとオンラインと両方のプログラムを実施します。

フェスティバルが、ふだんの生活とは少し違う「出会い」のきっかけとなり、関わってくれた人たち相互のコミュニケーションが生まれますように。

「フェスティバル/トーキョー20」

2020年10月16日(金)~11月15日(日)
東京都 東京芸術劇場、トランパル大塚、豊島区内商店街、F/T remote(オンライン会場)ほか

「移動祝祭商店街 まぼろし編」

2020年10月16日(金)~11月15(日)
特設サイト、東京都 豊島区内商店街、トランパル大塚、F/T remote(オンライン会場)

パフォーマンスデザイン:セノ派(杉山至、坂本遼、佐々木文美、中村友美)

「とびだせ!ガリ版印刷発信基地」

東京都 大塚駅周辺、豊島区内各所(予定)

ディレクション:Hand Saw Press

「Rendez-Vous Otsuka South & North」

2020年10月16日(金)~11月15日(日)
東京都 トランパル大塚、星野リゾート OMO5東京大塚4階OMOベース

コンセプト・振付:ファビアン・プリオヴィル

「神の末っ子アネモネ」

F/T remote(オンライン会場)

作:松井周
演出:キム・ジョン

モモンガ・コンプレックス「わたしたちは、そろっている。」

2020年10月24日(土)・25日(日)
東京都 東京芸術劇場 シアターイースト

振付・演出:白神ももこ
出演:モモンガ・コンプレックス

「ムーンライト」

2020年10月31日(土)・11月1日(日)
東京都 東京芸術劇場 シアターイースト

構成・演出:村川拓也

トランスフィールド from アジア

テアター・エカマトラ「Berak」

F/T remote(オンライン会場)

F/T×BIPAM 交流プロジェクト「The City & The City:Divided Senses」

その他、教育普及プログラム、研究開発プログラムを実施予定。

※初出時、本文と作品名に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。