Snow Man『KISSIN’ MY LIPS / Stories』ミリオンも射程圏内に 大ヒットの理由は、見どころの多いパフォーマンスにあり?
音楽
ニュース
Snow Manの快進撃が止まらない。10月7日にリリースされた2ndシングル『KISSIN’ MY LIPS / Stories』が初週売り上げ93万枚を突破し、Billboard JAPAN Top Singles Salesで首位を獲得した(参考)。現在も順調に売り上げを伸ばしており前作『D.D. / Imitation Rain』の初週を18.7万枚超え、前作に続きミリオンも射程圏内となった。難しいと言われるデビュー後2枚目のシングルが大ヒットに繋がった理由をテレビ番組でのパフォーマンスなどを振り返りつつ考察したい。
怒涛のTV出演ラッシュでファン以外にも強力アピール
『KISSIN’ MY LIPS / Stories』のリリース日を境に「ゲスト枠のあるTV番組にすべて出ているのでは」とSNSで話題となるなど、メンバーのゲスト出演が相次いだ。この怒涛の出演ラッシュにファンは録画やリアルタイム視聴など、嬉しくも忙しい日々を過ごしている。
『有吉ゼミ』(日本テレビ系)では“舘様”こと宮舘涼太が激辛カレー完食にチャレンジ。あばれる君をはじめ三島達矢(すゑひろがりず)ら芸人も苦戦する中、果敢に食べ進めた。当初は涼しい顔だった宮舘も次第に涙目になり「辛いじゃ~ん」と本音がポロリ。しかし見事完食し、面目躍如となった。またクイズ番組『ネプリーグSP』(フジテレビ系)に参加したのは阿部亮平、渡辺翔太、佐久間大介。クイズ大好きな阿部に対し、次々繰り出される難問に珍回答を連発しながら話題をさらった。
また各局の歌番組にも次々と出演し「KISSIN’ MY LIPS」のパフォーマンスを披露。『CDTVライブ!ライブ!』(TBS系)では「KISSIN’ MY LIPS」と併せてTV初披露となる「Stories」の2曲をフルサイズでパフォーマンス。「KISSIN’ MY LIPS」は『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)で渡辺がカラーサングラススタイルを披露したのに対し、ラウールがサングラス姿で登場しファンを喜ばせた。このように「KISSIN’ MY LIPS」は番組ごとに変わるメンバーのソロカットのカメラアピールも大きな話題に。向井康二は雑誌でも連載を持つほどの趣味のカメラを構えるポーズ、阿部は小さくハートを描くといったポーズを披露するなど、番組ごとにミニサプライズ的な楽しみが隠されているのもファンにとってはたまらない。また目黒蓮のアップのシーンではウインクあり、なしの2パターンが存在。毎回「今日はウインクする? しない? 」とドキドキしながらパフォーマンスを楽しみにしているファンも多い。
全編英語詞でありながらも耳馴染みの良いフレーズと、見どころの多いパフォーマンスで視聴した人の心をグッと掴んだことも大ヒットに繋がった理由のひとつではないだろうか。
初回盤の豪華特典映像にも注目
『KISSIN’ MY LIPS / Stories』は初回盤A、B、通常盤の3形態だが、初回盤Aには「KISSIN’ MY LIPS」「Stories」のMVとメイキング等を収録。また初回盤Bでは9人それぞれのマルチアングルと「真実を暴け!JOKERゲーム」」が収録されている。初回盤Aではパフォーマンスをする“カッコいいSnow Man”や自然体の彼らを見ることができる一方で、初回盤Bでは9人個々のパフォーマンスに加え、演技力の必要とされるゲームに挑むメンバーの姿も楽しむことができる。デビュー前からYouTubeで様々な企画に全力でトライしている彼らならではのバラエティ力も存分に発揮されている。
そんなYouTubeでもリリース前から様々な配信を展開。ティザー動画やYouTube Ver.のダンス動画、固定カメラによるプラクティス動画も続々と公開し話題となった。またリリース前後には特典映像のダイジェストを公開することで、リリースを心待ちにするファンの期待値を高めることに繋げた。さらにユニークだったのはリリース後に配信された「Stories」の高速ダンスに挑戦した企画。1.5倍速を軽々クリアした後、2倍速にも挑戦。ダンススキルの高い彼らならではの内容の濃い仕上がりに、ファン以外からも賞賛の声が集まっている。
加えてファンが一丸となってリリース前後にTwitterのハッシュタグでビルボードランキングに貢献し、見事1位を獲得。SNSの使い方に精通したファンの力強い後押しも大ヒットの要因であることは間違いない。
今後の音楽番組でのパフォーマンスやバラエティ出演でより知名度をアップし、多くの人に興味を持ってもらうことで、ミリオン達成を期待したい。
■北村由起
ライター・エディター。出版社勤務、情報誌編集長を経てフリーに。情報誌、webマガジン、ムック等を中心に執筆。ジャニーズウオッチャー。