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茶室で紡ぐ千利休の物語「雪間の草」再演、高橋恵「共感していただけたら」

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「千利休 評伝劇『雪間の草』」記者会見より。作・演出を手がける高橋恵。

「千利休 評伝劇『雪間の草』」が、11月1日から3日まで大阪・さかい利晶の杜 茶室で上演される。これに先駆け、昨日10月15日に同会場で記者会見が行われた。

虚空旅団の高橋恵が作・演出を手がける「千利休 評伝劇『雪間の草』」は、関西地方に実在した人物・事件が題材の朗読劇シリーズ「イストワールhistoire」第9弾として、2018年に初演された作品。劇中では、戦国末期から織豊期の堺で、茶の湯の創意工夫に励んだ千利休の物語が展開する。出演者には、初演に続き、八田麻住、浅雛拓、田米カツヒロが名を連ねた。

記者会見には高橋が登壇。高橋は「ドラマや映画でよく取り上げられるのは、千利休の晩年のエピソードですが、実は若いときの資料があまり残っておらず、謎に包まれています。『雪間の草』は、“ヤング千利休”を想像しながら作らせていただきました」と述べる。

また高橋は「利休の時代と私たちが生きる現在、本質的に大きな違いはないんじゃないか?というところから創作が始まりました。利休とその妻の、夫婦のお話です」と作品を解説。続けて「実際のお茶室で上演することで、お客様にお茶の世界観を体験していただきます。上演後には、茶室や茶道具の展示をご覧いただいて、物語に思いをはせていただければ」と公演の魅力を語った。

茶室の壁にかけてあった掛け軸の標語を例に取った高橋は、「“和敬清寂”は、主人と招かれたお客さんがお互いに敬い合い、場を清らかにするという意味を持った茶道の心得。利休の生き方には、お茶を通じて自分たちの“和敬清寂“を守ろうとした信念があると思います。この朗読劇を通じて、利休の思いに共感していただけたらうれしいです」と締めくくった。

なお公演の関連イベントとして、劇中で描かれた場所や、千利休ゆかりの地を巡る「『雪間の草』コミュニティツーリズム」が11月3日に、朗読ワークショップが15日に実施される。詳細については公式サイトで確認を。

「千利休 評伝劇『雪間の草』」

2020年11月1日(日)~3日(火・祝)
大阪府 さかい利晶の杜 茶室

脚本・演出:高橋恵
出演:八田麻住、浅雛拓、田米カツヒロ

「『雪間の草』コミュニティツーリズム」

2020年11月3日(火・祝)13:30~16:00
講師:陸奥賢

「『雪間の草』朗読ワークショップ」

2020年11月15日(日)14:00~16:30
講師:高橋恵、八田麻住