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新作ジャケで過激ポーズ披露のYUKI セクシーなアートワーク群を振り返る

音楽

ニュース

リアルサウンド

 YUKIが9月17日にリリースする3年ぶりのオリジナルアルバム『FLY』のジャケット画像が「セクシーすぎる」として話題となっている。

 『FLY』には全16曲を収録し、初回生産限定盤(CD+DVD)、通常盤(CDのみ)、アナログ盤の3種類に分けて販売。ジャケットのデザインはそれぞれ異なり、オートバイの上で3つの扇情的なポージングを披露している。

 ネット上ではこのジャケット写真に対し「YUKIらしくてカッコイイ」「年齢を感じさせない、憧れる」「ほどよいエロさが良い」といった声が寄せられており、セクシーな表現をしながらも、好感を持って受け入れられていることが伺える。

 YUKIはこれまでも、絶妙な“エロス”を感じさせるアートワークを数多く打ち出してきた。本稿では、そんなYUKIのセクシーかつポップな表現にスポットを当ててみたい。

スカートの中から小人が飛び出す!?

YUKI『the end of shite』

 JUDY AND MARY解散後、初のシングルとして2002年にリリースされた『the end of shite』のMV。YUKIがスカートの中に手を入れて弄ると、その裾から小人が多数出てくるという描写は当時、過激であるとして放送を控えるテレビ局も多かった。YUKI曰く、「一人で勝手に始めちゃうわよ」という意味であり、ソロ活動スタートへ向けてのアートワークだったという。上記のYouTube公式動画でも当該のシーンはカットされているが、2005年リリースの映像作品『ユキビデオ』では、最後まで鑑賞することが可能だ。なお、ジャケット写真でも同様のポージングをしており、こちらも艶っぽい仕上がりとなっている。

YUKIが“ヌード肖像画”を披露!?

 YUKIの13枚目のシングルとなる『メランコリニスタ』のジャケットは、アーティスティックなヌードの肖像画が思わず目を引く一枚だ。YUKIの公式サイトによると、YUKIの造語である“メランコリニスタ”をイメージし、ドイツで人気のアーティストである山口智子氏が描き下ろしたもので、残念ながら(?)YUKI自身をモデルにしたというわけではないとのこと。MVもエロティックな仕上がりで、ガーターベルト風の衣装もさることながら、長い舌で手に持ったスプーンを舐め上げるシーンは特に刺激的である。官能的な行為を連想させる仕草は、YUKIが得意とする表現方法のひとつといえよう。

YUKI『メランコリニスタ』

ナチュラルだけどエロいYUKI

 「綱渡りのランデヴー」という歌詞に象徴されるように、ギリギリの危うい恋物語をテーマにした『ランデヴー』。ジャケット写真は、ナチュラルな雰囲気ながら、どこかしどけない印象を抱かせるポートレート。ウィンクする表情も魅力的だが、なんといっても露になった脇腹に目を奪われる。こうした“隙”の作り方は、同性から見ても参考になるのかもしれない。大人しすぎず、エロすぎない、YUKIの成熟した魅力が溢れた一枚だ。写真は初回限定盤だが、通常版もまた独特の雰囲気を醸し出しているので、そちらもチェックしてみてほしい。

舌を突き出した表情がエロティック

 ソロデビュー10周年記念アルバムとして、それまでのカップリング曲を集めたのが『BETWEEN THE TEN』。なにかを舐めようとしているかのような舌が、実にエロティックな妄想を膨らませるジャケットとなっている。1曲目に収録された「bed」は、「シーツの中で 時をとめながら 絡まって足が 冷たい足が あたる…」「あかりはつけないで でも少しだけ見せて oh baby, come over me…」といったベッドの中の情景描写が印象的なスローナンバー。YUKIの楽曲は、ポップでキラキラしたダンスチューンも魅力的だが、本作は大人のカップルが二人でゆっくり聴いても、趣きのあるアルバムではないだろうか。

最新MVではレオタード姿を披露

YUKI 『誰でもロンリー』

 最新アルバム『FLY』からの先行シングル「誰でもロンリー」のMVでは、うずたかく積み上げられたスピーカーの前、下半身レオタード姿でコミカルなダンスを披露しているYUKI。「ミュージカルの舞台の練習のために集まった様々なジャンルのダンサーたち」という設定で、どこか懐かしさを感じさせるファッションと、バレエのような動きがチャーミングだ。

 1993年、JUDY AND MARYのボーカリストとしてメジャーデビューし、2002年から本格的なソロ活動を開始したYUKI。20年以上に渡って音楽活動を継続しながら、今なお人々を魅了しているのは、その高い音楽性に加え、常に刺激的なビジュアル表現にチャレンジしてきたことも大きいだろう。新作アルバム『FLY』の仕上がりに期待するとともに、今後もさらに魅惑的なアートワークを展開してくれることを願いたい。

(文=松下博夫)