山田裕貴、『あの頃、君を追いかけた』完成披露で男泣き! 齋藤飛鳥ら共演者から“ケーキあーん”も
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9月18日、東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズにて、映画『あの頃、君を追いかけた』の完成披露試写会が行われ、主演の山田裕貴、ヒロインの齋藤飛鳥をはじめ、松本穂香、佐久本宝、國島直希、中田圭祐、遊佐亮介、長谷川康夫監督が舞台挨拶に登壇した。
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本作は、2011年、台湾で200万人を動員し、ほぼ無名のキャストながら社会現象を巻き起こすほどの空前のヒットとなった同名映画の日本リメイク版。台湾の人気作家ギデンズ・コーが、自身の自伝的小説を自ら映画化し、台湾の青春映画として歴代1位の興行収入を収めた。
主人公・水島浩介を演じた山田は、「台湾の人口の10分の1の方が観た大ヒット作のリメイクということで、ものすごく楽しみにもしていましたし、プレッシャーもあったんですけど、何より、この6人と監督とスタッフさん、みんなのことが好きになりまして、どうかこの映画が報われてほしいとすごく思って、撮影にも臨みました。1年間ずっとこの日を待っていたんじゃないかというぐらい思い入れがすごいです。だからみんなの顔を見るだけで涙が出そうになるぐらい。ここにこうやってみんなと立てて本当にうれしかったですし、僕と一緒にやってくれて本当にありがとうございます」と、開口一番に共演者の面々に感謝の言葉を述べる。
早瀬真愛役でヒロインを務めた齋藤は、「私は個人的には映画初出演だったので、皆さんにはいろいろとご迷惑をおかけしたことと思うんですが、無事に撮り終え、こうして皆さんに観てもらう日が訪れて心から安心しています。私にとっては“あの頃”というのがなくて。私には乃木坂しかなくて、ホーム以外で青春とかキラキラしたものを経験させてもらえたのはこの作品が初めてだったので、そういう意味でも今日ここに立っている皆さんは、私にとってすごく大事な存在なんだろうし、この作品もすごく大事な作品になったなと心から思っています」と作品に対する想いを吐露した。
撮影以来にメインキャスト7人が全員集まったことについて、山田は「めちゃくちゃうれしいです。(映画の)タイトルにかけるわけじゃないですけど、“あの頃”に戻ったような」と再会を喜ぶも、劇中の衣装である制服姿で登場したことには、「ちょっとね……。僕はもう年がこの子たちの中だと本当に上の方に……。あと2年で30歳なので」と戸惑いを見せる。すると、周りから「大丈夫です!」とフォローの言葉が。そんな山田は、この日9月18日が28歳の誕生日。「おめでとうございます!」という司会からの言葉に、山田は「『9月18日に完成披露あります』って言われて、絶対何もないわけないよなと思って(笑)。正直に今言います。バレバレ……」と言いながらも、サプライズで登場したリンゴをモチーフにしたケーキには、「えー! うそーっ!」と気づかないフリをしながら驚いてみせ、会場に集まった観客とキャストたちからの「ハッピーバースデー」の歌唱にも笑顔を見せた。
齋藤らキャスト全員からケーキを食べさせてもらうというイベントにも満悦な表情の山田。その愛を受け止めた山田は「めちゃくちゃうれしいです。この映画に関わっている人たちはまだ役者を始めたばかりの子たちが多くて、飛鳥ちゃんも映画初出演で、今までと違うフィールドですごい悩んだところもあったと思うんですけど、“知ってもらえる”ってすごく重要で、観てもらえないと『この映画やってたんだ』とか『この映画観てないや』で終わっちゃうんですよ。だから本当にこの映画を観てもらって、みんなの顔と名前を覚えてもらいたい。そういうことばっかり考えていたので、すごくうれしいですね。ヤバいですね」と感極まった。
さらに、サプライズとしてオリジナル版の監督であるギデンズ・コーからの動画メッセージが。「最後のシーンが感動した」「この映画は僕の一番大好きな日本映画になった」という日本語でのギデンズ・コーからのメッセージがスクリーンに投影されると、山田は「ヤベェな……。うれしいです、本当に……」と、喜びのあまり思わず瞳を潤ませる。そして、「すごく素敵な台湾版があったからこそ僕らも日本版のリメイクをやらせてもらうことができて、この素敵な仲間たちに会えた。自分が主演だから頑張ろうという気持ちは一切なくて。この映画をやったことで、みんながこの先、活躍できる場が増えればいいなと思って。そういう映画にしたかった」と話し、みんなからのお祝いに感謝の言葉を述べた。
そんな山田の姿を目の当たりにした齋藤は、「山田さんの涙を観ていただいたら、この作品にかける山田さんの想いや愛がすごく伝わったと思うし、それを見守る我々の目から、この作品がいかにみんなにとって大切な作品であるかが伝わったんじゃないかと思います。皆さんにとっての“あの頃”とか、もう二度と戻らないようなすごく大切な時間、かけがえのないすごく美しい時間を思い出すきっかけに、この作品がなればすごくうれしいなと思います」とコメント。
最後に山田は、「主人公の浩介が『すごい人間になりたい。俺がいると少しだけ世界が変わるような人間に』と言うんですけど、僕もずっとそうやって生きてきたので、みんなの世界とか、自分が見える世界とかを変えられる作品になったらいいなと心から願っています」と作品に対する熱い想いを述べた。(取材・文=宮川翔・安田周平)