『ペリー・メイスン』第1話無料放送決定 宇野維正、北尾トロらから賛辞のコメントも
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『ペリー・メイスン』 (c)2020 Home Box Office, Inc. All Rights Reserved. HBO(R) and related channels and service marks are the property of Home Box Office, Inc. All Rights Reserved.
往年の人気TVドラマ『弁護士ペリー・メイスン』を一新した『ペリー・メイスン』が、「スターチャンネルEX」にて、10月27日(火)毎週火曜よる11:00ほかにて放送開始、10月25日(日)に第1話が無料放送されることが決定。この度、映画評論家、ジャーナリスト、専門ライターによるコメントが公開された。
『ペリー・メイスン』は、検察や警察など市当局が腐敗していた1930年初頭のロサンゼルスを舞台に、オリジナルでは描かれることのなかったペリー・メイスンの知られざる過去を描く法廷ドラマ。主役に起用されたのは『ジ・アメリカンズ』でエミー賞主演男優賞にも輝いたマシュー・リス。タチアナ・マズラニーが演じるのは、実在したカリスマ福音伝道師をモデルにしたキャラクター、シスター・アリス。ほかに、『ザ・クラウン』のジョン・リスゴーなどのキャストが出演している。
本シリーズは、“チーム・ダウニー”ことロバート・ダウニーJr.と妻のスーザン・ダウニーが10年ほど温めていたプロジェクトを、HBOとタッグを組みドラマ化。当初は映画化の噂があったものの、『L.A.コンフィデンシャル』でも描かれたように、検察や警察など市当局が腐敗していた1930年初頭のロサンゼルスを舞台に、より様々な要素を深く描けるようにと、あえてTVシリーズ化を決断。『ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア』をはじめ、『ボードウォーク・エンパイア 欲望の街』や『ゲーム・オブ・スローンズ』など、HBOを代表する大ヒット作を手掛けてきたクリエイターが集結し、当時のロサンゼルスの街並みをリアルに再現している。
この度寄せられた、映画評論家、ジャーナリスト、専門ライターのコメントは以下の通り。
■宇野維正(映画ジャーナリスト)
完璧に再現された1930年代のLA、そのダークサイドに迷い込む私立探偵時代のペリー・メイスン。
画面に映るものすべてが最高に映画的で最高にスリリング。
『ゲーム・オブ・スローンズ』や『ボードウォーク・エンパイア』でお馴染み、ティモシー・ヴァン・パタンの演出が冴えわたる。
■北尾トロ(ライター・『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』著者)
法廷ドラマの原点『ペリー・メイスン』が時を遡って復活。
幼児誘拐殺人事件の裁判があぶり出す人種差別、男女差別、新興宗教……。
思いがけない判決が下るラストまで、僕は画面前の"特別傍聴席"に釘付けになった!
■清水久美子(海外ドラマ・映画・音楽 ライター)
うらぶれた探偵ペリー・メイスンが有能な弁護士として覚醒するのを目撃するとき、鳥肌が立つほどの喜びを感じ、彼の活躍から目が離せなくなる。1930年代の話だが、何もかもが新鮮で、続きが見たくてたまらない!
■松崎健夫(映画評論家)
1930年代には「戦後であり戦前でもある」という不穏さが漂う。その社会不安が反映された“ハードボイルド”が生まれたのもこの時代。汚職を容認する傾向や強い言葉に惹かれる人々の姿。それらに抗う若きメイスン像は現代の我々に警鐘を鳴らす。
■森直人(映画評論家)
驚いた。1930年代初頭L.A.の世相や映画界、歴史の層をがっつり踏まえた本格ノワール。『弁護士ペリー・メイスン』の世界像がこんなに深く広がるとは。主演のマシュー・リスには、紛れもなくロバート・ダウニーJr.の魂が濃厚に宿っている!
『ペリー・メイスン』
「スターチャンネルEX」10月27日(火)毎週火曜よる11:00ほかにて放送開始
10月25日(日)第1話無料放送
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