IMALUが語る『ウォーキング・デッド』 スピンオフ『ワールド・ビヨンド』は予想の裏切りに期待?
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『ウォーキング・デッド』のスピンオフ作品『ウォーキング・デッド:ワールド・ビヨンド』(以下、『ワールド・ビヨンド』)がAmazonオリジナルとして、Amazon Prime Video(以下、Prime Video)にて独占配信中だ。
本作では、ゾンビによって世界が崩壊した後に生まれた“第一世代”の若者が描かれる。世界の終末の危機から逃避したコミュニティで生きる若者たちが、ある目的のために困難な旅へ向かい、かつて“ウォーカー”とよばれたゾンビに立ち向かう。
『ウォーキング・デッド』シリーズのスピンオフ作品『フィアー・ザ・ウォーキング・デッド』の成功を受け、スコット・M・ギンプルとマシュー・ネグリートが共同製作総指揮および共同ショーランナーを務め製作された本作には、アリーヤー・ロイヤル、アレクサ・マンスール、アネット・マヘンドル、ニコラス・カントゥ、ハル・カンプストン、ニコ・トルトレッラ、ジュリア・オーモンドらがキャストに名を連ねる。
今回は、大の海外ドラマ好きで『ウォーキング・デッド』シリーズを愛するタレントのIMALUに『ワールド・ビヨンド』の魅力をたっぷりと語ってもらった。(編集部)
『ウォーキング・デッド』に出てくるのは弱いゾンビ?
――もともと海外ドラマがお好きなんですよね。
IMALU:海外ドラマは昔から大好きで、特に『ウォーキング・デッド』のようなパニック系のジャンルの作品を結構観ています。小さい頃から映画が好きで、それから海外ドラマもチェックするようになりました。
――今は、Prime Videoの配信サービスで観ることができますが、『ウォーキング・デッド』を初めて観た当初はきっとBlu-rayやDVDでしたよね。
IMALU:たしか2011〜2012年くらいにシーズン2か3くらいの時に観始めたんですが、もしかしたらDVDだったかもしれないです。周りからも「『ウォーキング・デッド』が面白いよ」とは聞いていて。海外ドラマあるあるだと思うんですけど、面白い作品にハマっちゃうと睡眠時間が削られちゃう。だから最初はちょっと観始めるのが怖かったんですよ。でも「これだけ良いって聞くし……」と思って観始めたら……終わりました(笑)。ハマってしまって!
――ですよね!(笑)普段、海外ドラマは配信で観ることが多いですか?
IMALU:そうですね。タブレットにダウンロードして移動中に観たり、今は好きな時に観れるのでいい時代になったな〜と。それと世界同時に配信されるというのが、嬉しいですよね。昔のレンタルビデオ屋さんに毎週必死に通って、やっとレンタルできても、次に行ったら観たいと思っていた回が借りられていた! っていうのを乗り越えてきた身としては、世界の人たちと同じタイミングで、最新のエピソードを観ることができることが最高です。だからPrime Videoなどの配信サービスで海外ドラマが観られるのは本当にありがたいです。
――色々な海外ドラマにハマっている中で『ウォーキング・デッド』のどこに惹かれたんでしょう?
IMALU:もともとパニック系のジャンルが好きだったんですが、『ウォーキング・デッド』は“ゾンビがいる世界で人間がどう変わっていくのか”というところがポイントだと思っていて。それとシーズン10、そしてスピンオフ作品まであるので、次第にキャラクターにも親近感が湧いてくるんですよね。愛されキャラもれば、良い意味で嫌われているキャラもいるし、味のあるキャラクターがたくさん出てくる。観進めるうちに彼らに親近感が湧いてきて、私自身も勝手に主人公たちのチームの一員のような感覚になるんです。だからこそ好きなキャラクターが死んじゃうと悲しいし、チーム間の距離感がどんどん縮まっていったり、登場人物たちの関係性が動いていくもの観ていて面白いですね。視聴者としては展開を予想したりもするんですけど、「こうきたか!」というような良い意味での裏切りもあって、それも魅力だと思います。
――個人的には、ゾンビもので、よくここまで大きな連続ドラマシリーズを作れるんだとも思いました。
IMALU:そうなんですよ。だけど観ていて思うのは、他のゾンビ映画と比べると、『ウォーキング・デッド』に出てくるのは弱いゾンビじゃないですか(笑)? 歳を重ねていくと弱っていくし、頭狙っちゃえば死んじゃう、足も早くない。だけど弱いゾンビが集まると大変っていう(笑)。ゾンビが単体だとそんなに強くないところも、面白いと思うところですね。
ヘリコプターの答えを『ワールド・ビヨンド』が持っている?
――『ワールド・ビヨンド』は『ウォーキング・デッド』のスピンオフ2作目になりますが、シリーズ作品と比べたスピンオフの魅力はどんなところでしょう?
IMALU:スピンオフ1作目の『フィアー・ザ・ウォーキング・デッド』ではゾンビの世界になった頃、つまり『ウォーキング・デッド』のbeforeの世界を描いていて、『ワールド・ビヨンド』は10年が経ち、その世界で育ったティーンエイジャーの子たちが主人公ということで、全然違うアングルの世界なのでとても興味深いです。私は『ウォーキング・デッド』シリーズはシーズン10まで観てきたので、私自身もリック(・グライムズ/アンドリュー・リンカーン)と同じチームにいて戦ってきて、強い気でいるんですよ。だから「なんでお前らわからないんだよー!」って目線で『ワールド・ビヨンド』の子どもたち観てしまうときがあって。10代の子たちが初めて、ゾンビがうじゃうじゃいる壁の外に行って、戦い方も分からないので、そこに対して、自分の知っていることをワイワイ言いながら観るのが楽しいです。
――たしかに、第1話で主人公たちがゾンビを倒すまでが、なぜかもたもたしているんですよね。
IMALU:「なんであの世界に生きていたのに、大人たちはもっと戦い方を教えなかったんだよ〜」と思いながら観ていました(笑)。でも、言ってしまえばキャロル(・ペルティエ/メリッサ・マクブライド)だって始めは弱かったのが、今は最強のキャラになっていて、今じゃキャロルがいないと成り立たないチームになっている。『ワールド・ビヨンド』の高校生たちにも、そういう変化が現れるのが観たいですよね。これまでのシリーズでは、弱いキャラが、時間が経つごとに強くなっていく成長も観応えがあったので、ここからキャラクターがどう変わっていくのかが楽しみですね。
――これまでの作品とは繋がっていくんですかね?
IMALU:『ウォーキング・デッド』のヘリコプターの答えを『ワールド・ビヨンド』が持っていそうじゃないですか? 『ワールド・ビヨンド』の第1話には登場したヘリコプターを観て、ヒントを得たような気持ちになっています。でも、いろいろ妄想していても、いつも裏切られるので(笑)。これからどうなるのか期待していますね。
――『ウォーキング・デッド』って結構大人のキャラクターが多いですけど、『フィアー・ザ・ウォーキング・デッド』が親子の物語で、やっとファミリーになって。今回『ワールド・ビヨンド』が子供たちの物語。そこにもっていったことが面白いですよね。
IMALU:そうですよね。
――今回、メインキャラクターが4人いますが、IMALUさんの中で“もうこの子危ないんじゃないか?”と感じているキャラクターはいますか?
IMALU:難しいですね。エルトン(ニコラス・カントゥ)とホープ(アレクサ・マンスール)の関係性がまだ本人たちにはバレていないので、絶対このあと何かありますよね……? サイラス(ハル・カムストン)はまだ自分のキャラが出ていないので、これからどう化けていくのかが楽しみです。アイリス(ハル・カムストン)かなあ。主役と思わせてあっさり……。そういう裏切りを『ウォーキング・デッド』は平気でするので(笑)。
『ワールド・ビヨンド』からシリーズを掘り下げていく
――『ウォーキング・デッド』で描かれる世界の中で、“世界中”がああなっているなら、もちろん日本もそうだと思います。もし『ウォーキング・デッド』の日本版があったら、どんなキャラクターを演じたいですか?
IMALU:バンバン戦える強いキャラクターがいいです! 強いキャラクターはやっぱりかっこいいんですよね。日本刀を使ってウォーカーと戦う女剣士・ミショーンの登場も忘れられないですし、やっぱり一匹狼で仲間から絶大な信頼を得ているダリルが出てくると盛り上がりますし、アクションがいっぱいある役で出たいですね。
――シーズン10まである『ウォーキング・デッド』ですが、今から観ようと思うと大変じゃないですか。『ワールド・ビヨンド』から観るのはありだと思いますか?
IMALU:私も『ウォーキング・デッド』を人に勧める機会が減ってしまって。シーズン10まであるって言われたら……ねぇ(笑)。本当に大好きだけど「無理に勧めるのもな」という気持ちもあって、「興味あったら、よかったら……」って周りの友人にはちょっと下から勧めていました。今回の『ワールド・ビヨンド』は主人公たちも違うし、同じ世界だけど、時代も街も違うので、別物というか、もしかしたら全てのシリーズが完結した時に、思わぬ繋がりが見えてきたりする作品なのかなと。これまでのシリーズの情報を知らなくても観れる作りにはなっているので、『ワールド・ビヨンド』からでも楽しめると思います。
――では最後に、改めて『ワールド・ビヨンド』のおすすめポイントを。
IMALU:海外ドラマの面白さって、配信開始と同時に観て、その後に観た人たち同士で話すことでもあるので、『ワールド・ビヨンド』はまだ配信が始まったばかりですし、これからエピソードが増えていくのを時差なく、一緒に楽しめる作品です。『ウォーキング・デッド』シリーズは全部おすすめですけど、『ワールド・ビヨンド』は10代の子たちが主人公なので、若い子たちにもキャラクターと同じ立ち目線で楽しめて観やすい作品だと思います。そして、『ワールド・ビヨンド』を観てどうしてこんなゾンビだらけの世界になってしまったんだろうってなったら、『ウォーキング・デッド』をシリーズ1から掘り返してみるのも。『ウォーキング・デッド』がシーズン11で最終シーズンを迎えることが発表されているので(2021年後半から2022年にかけて全米放送)、今からでもその大円団に加わる時間が十分にありますしね。ゾンビのいる世界というベースがあって、その中での人間ドラマが魅力的なので、長期シリーズすぎてなかなか手を出せなかった人にとっては、入り口として『ワールド・ビヨンド』は本当におすすめですし、長年のファンとしてはここからどう繋がっていくのかも楽しみなので、ぜひ観ていただきたいです。
■配信情報
『ウォーキング・デッド:ワールド・ビヨンド』(全10エピソード)
Amazon Prime Videoにて独占配信中
出演:アリーヤー・ロイヤル、アレクサ・マンスール、アネット・マヘンドル、ニコラス・カントゥ、ハル・カンプストン、ニコ・トルトレッラ、ジュリア・オーモンド
制作総指揮・ショーランナー:スコット・M・ギンプル、マシュー・ネグリレート
制作:AMC Studios
ウォーキング・デッド:ワールド・ビヨンドPrime Video:
吹替版:https://www.amazon.co.jp/dp/B088NX53TZ
字幕版:https://www.amazon.co.jp/dp/B088NX5WXN