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Sexy Zoneの魅力は、5人揃うことでより光るーーメンバー全員で初出演飾った『ANN』は新たな歩みを勢いづける放送に

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リアルサウンド

 Sexy Zoneは、やっぱり5人が最高だ。10月19日に生放送されたラジオ『Sexy Zoneのオールナイトニッポン Premium』(ニッポン放送)を通じて、そう改めて感じたリスナーも少なくなかったはず。5人揃っての初オールナイトニッポン、それはファンのみならずメンバーたちにとっても夢のような時間だったに違いない。あっという間に感じた約4時間のオンエアを振り返りながら、改めてSexy Zoneの魅力に迫る。

オープニングから“ふまけん”愛が炸裂

 番組冒頭からファンを熱狂させたのは、“ふまけん”の愛称で親しまれる菊池風磨と中島健人の仲睦まじいやりとり。通常、アイドルグループのメンバー同士が仲のいいやり取りをするのはよく見かける風景ではあるが、この2人の場合は特別に映る。

 オーディション会場での出会いから、シンメポジションで人気を集めたジャニーズJr.時代、そしてSexy Zoneとしてのデビュー……と、常に隣を走ってきた2人は強烈にお互いを意識してきた。男気あるワイルドな菊池と甘いセリフで魅了する中島という、それぞれの個性をここまで研ぎ澄ませることができたのは、一番近くに負けたくないライバルがいたからに違いない。

 だが、2人は「中島」「菊池」とそっけなく名字で呼び合う。近すぎて愛情表現など今更といったように、少し距離を取って“相手のことは我関せず”なツンモードが通常運転。そんな2人が時折、急激にデレモードに突入することがある。それがSexy Zoneの5人でのワチャワチャタイミングなのだ。グループとしての盛り上がる中にまぎれて、2人の距離が一気に縮まる。いつぞやの『SexyZoneCHANNEL』で高級肉を前に、肩を組んで悪ふざけしていたふまけんの姿が懐かしい。

 今回の放送は、まさにそんな“ふまけん”の愛情解禁デーだった。この日、朝から電波ジャックをしていた菊池に、中島は「大変だった?」と他人行儀に聞きながら、「土鍋でのご飯の炊き方、不正解だったね。残念だったね」とさり気なく見ていたアピール。さらに、最近ドッキリで全裸姿をカメラの前に披露した菊池にちなんで、ポロリ発言で盛り上がると「俺だって、あいつの全部見てるから」と追い打ちをかけていく。重めの愛をぶつけてくる中島に、菊池も「俺、抱かれたのか?」「なんで中島が赤くなってるの?」とツッコまずにはいられない。

 だが、菊池も負けてはいないのだ。中島が着てきた服を見るや「そのMA−1を着てきたってことは、もう“今日やるぞ“ってことですよね?」と確認するシーンも。実は、中島が雑誌のインタビューで、奮発して買った勝負服であると語っていたのをチェック済だというのだ。それに対して中島も「菊池風磨よく見てる、中島健人を! 俺のコメント一言一句見逃さないで、たのむよ。これからも一緒にいようね」と応えるのだった。これほど“ふまけん”愛が溢れたのは、それだけ5人で揃ったことへのテンションが上がったからにほかならない。

天然&平和な“聡マリ“と、振り回される絶対センターの勝利

 年長組のふまけん2人が仲睦まじいと、年下組の佐藤勝利、松島聡、マリウス葉も実にのびのびとしていて愛らしさが一層増す。番組が始まる直前、中島の掛け声で円陣を組んだという5人。放送がスタートしても、復帰したばかりの松島は緊張し続けている様子だったので、再び5人で気合を入れ直すことに。

 「頑張るぞ!」に「オー!」というところを、松島は「イエー!」と返答。菊池を中心にツッコミが入る中、マリウスと松島は「手、冷たかった大丈夫? 心が温かいから〜」「大丈夫よ〜」とほんわかとした時間が流れるのだった。そんなピュアで天然な松島&マリウスの“聡マリ”コンビの面倒を見ながら振り回される佐藤勝利という図も、Sexy Zoneの大きな魅力。

 松島に対しては、ご飯の用意をしたりと甲斐甲斐しく世話をする佐藤。一方、冒頭から台本にあった“どちゃくそ”の意味がいまいち掴みきれず「はなくそ?」と聞き返したり、佐藤がネタで睨んだやりとりを「怖い顔」と盛って話すマリウスには、「そういうところは直した方が良い」とちゃんと指摘をしていく。

 もちろん、ふまけんが安心して悪ふざけに徹することができるのも、佐藤が場を整えてくれるという安心感があってこそ。考えてみれば、佐藤のセンターポジションも、2組のシンメが揃っていなければ成り立たない。佐藤の魅力もまた5人だからこそ、より光るのだ。

10年後のSexy Zoneは……

 5人ならではのワチャワチャとしたやりとりが盛り上がり、「#セクゾANNP」のTwitterのハッシュタグも世界トレンド1位を獲得。全編英語歌詞の楽曲を披露するなど、世界を意識した活動を見せているSexy Zoneの、新たな歩みを勢いづける生放送となった。

 番組終盤には、メンバーがそれぞれ1〜10年後の自分たちを未来予想したリレー朗読を実施。佐藤が「こうして5人でラジオが出来ているということは、本当に当たり前のことじゃなかった」と振り返るように、彼らの約10年は予想外のことばかりだった。だからこそ、今こうして5人で笑い合えていることに感謝しながら、次の10年を目指そうという企画だ。

佐藤:1年後。きっと僕らは、Sexy Zoneみんなで東京ドームに立っています。
中島:2年後。きっと僕らは、海外ツアーをやっており、アメリカの歌番組に初出演。勝利は役で坊主にしており、松島は料理番組、菊池はゲーム番組の司会、中島はSNS解説、マリウスは海外ファッション誌の表紙に。
菊池:3年後。きっと僕らは、松島が謎の資格を取得。マリウス、グレる。
マリウス:4年後きっと僕らは、冠番組を持っている。
松島:5年後。きっと僕らは、なぜか無職。5人全員一緒にワンルームの部屋で共同生活。
佐藤:6年後。きっと僕らは、大きな会場も大事だけど、日本全国のみんなに会いに行くファンイベントを回っています。
中島:7年後。きっと僕らは、Sexy Zoneのバーチャル版が誕生し、実際のSexy Zoneとコラボする。5対5の10人で歌を歌う。
菊池:8年後。きっと僕らはGACKTさん、ROLANDさん、中島の流れができている。佐藤、とっくに料理に飽きる。
マリウス:9年後。きっと僕らは髭を生やしてステージに立つ。
松島:10年後。きっと僕らはなぜか全員丸坊主で寺修行をしている……

 ファンとメンバーの間を繋ぐバランス感覚を持った佐藤。豊かな想像力で無限の広がりを見せる未来にワクワクする中島。Sexy Zoneと言われると、つい自分のことよりもメンバーのことが先に出てきてしまう兄貴気質の菊池。

 そんな3人に対して、意外とドライでシンプルなマリウスに、まったく読めない未来を予想した松島。もちろん総ツッコミを受けるのだが、聡マリの願いはどんなに世界が広がっても、どんなに窮地に立たされても、5人一緒に生きて年を重ねていくということなのだろう。

 そんなに長く書くものだと思わなかったのだと弁明するマリウス。松島も「続きがあるの、なぜか寺修行して清めました……その後に『世界に一つだけの花』のようなヒットソングを出して、音楽の教科書に載るような世界的なグループになろうねって言おうとしたの!」と付け加える。

 「もうダメだよ」「真面目に書いた俺らバカみたい」と、愛しいほどにツンモードに入る“ふまけん“らしいリアクションに、「考えていたのね」と仕方ないなという様子で受け止める佐藤。願わくば、10年後もこの雰囲気が変わらないことを。そして、今回のみならず5人揃ったラジオがまた放送されることを待ち望んでいる。

 また、5人ならではのSexy Zoneの魅力はもちろんトークだけではない。10月29日、30日、31日には『Sexy Zone POP×STEP!? TOUR 2020』の生配信も控えている。「これぞジャニーズソング」という明るくポップな楽曲から、等身大で共感性の高い歌詞を力強く歌う楽曲、語学が堪能なマリウスがいるからこそ成立する洋楽テイストのアーバンな楽曲、力強く頼もしさを感じさせるラップソングに、色香漂うしっとりとした大人の魅力を見せつけるバラード……など、年々表現力を広げているSexy Zone。その“今”しかない5人の姿を、ぜひチェックしてほしい。