デヴィッド・リンチ初の自伝『夢みる部屋』発売 『ブルーベルベット』から最新作まで語り尽くす
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映画監督デヴィッド・リンチ初の自伝『夢みる部屋』がフィルムアート社より10月24日に刊行される。
同書は、比類なきビジョンを追求し続けてきたリンチの、映画、アート、音楽など、さまざまな“創作人生”と、彼が直面してきた苦悩や葛藤も明かされる、リンチにとって初めての伝記と回想録を融合させたもの。
リンチは、自作について語る(解説する)のが嫌いな映画作家として知られているが、同書では、生誕から幼少時代、美術学校を経て、映画監督になるまで、そしてデビュー作から現時点では最新作となっている『ツインピークス The Return』まで、すべての作品についてリンチ自身が語っている。
また、映画作品だけではなく、アートや音楽など、リンチのあらゆる創作について言及があることも大きな特徴となっている。
共著者のクリスティン・マッケナによる評伝のセクションは、元妻、家族、友人、俳優、代理人、そして映画制作の多様な分野で協働する同僚たち、総勢100人以上の登場人物からなる率直なインタビューによって、パーソナルな“人間・リンチ”を浮き彫りにする。
デビュー作『イレイザーヘッド』(1977年)から、出世作『ブルーベルベット』(1986年)、社会現象になったテレビシリーズ『ツインピークス』(1990年〜1991年)、『ロスト・ハイウェイ』(1997年)、そして最新作『ツイン・ピークス The Return』(2017年)など、リンチの全映画作品、さらにはデビュー前の初期作品や、知る人ぞ知る短編作品、コマーシャル、企画が頓挫し実現しなかった作品まで、すべてを語り尽くす。
■書籍情報
『夢みる部屋』
デイヴィッド・リンチ、クリスティン・マッケナ=著
山形浩生=訳・解説
発売日:2020年10月24日(土)
価格:4,500円(税別)
A5判・上製/704頁
発行:フィルムアート社