食器は葉っぱ&フォークは厳禁 『クワイエット・プレイス』“音を立てたら即死”な食事シーンが公開
映画
ニュース
9月28日に公開される映画『クワイエット・プレイス』から本編映像が公開された。
音を立てたら即死という極限状態の世界で、生き残った1組の家族を描く本作。誰かが一瞬でも音を立てると、“何か”が襲いかかってくるため、エヴリン&リーの夫婦と子供たちは手話を使い、裸足で歩き、道には砂を敷き詰め、静寂とともに暮らす。
そして今回一家が食事をするシーンが公開。荒廃した世界の中、創意工夫を凝らして生き抜いてきた彼らの食卓には、食器の変わりに大きな葉っぱが並び、ナイフやフォークは一切使われていない。劇中、彼らは農家としてのノウハウをフル活用してあらゆる工夫を凝らしており、その一部が垣間みえるとともに、繋いだ指の先から家族を想う強い気持ちが伝わってくることが感じられるシーンとなっている。
監督・脚本・主演を務めたジョン・クラシンスキーは、生活を無音に再構成することと、本作がスリルと恐怖だけでなく、家族の強さを示すものであることにこだわったという。「アボット家が頼れるのは自分たちしかおらず、他のどこにも行けず、逃げ出すことはできない。農家に留まって、共に生き抜くすべを考えるしかない。そういう状況だから、彼らの最大の力となり、明日を生きる原動力となるのは、互いへの愛と理解なんだ」
このように“家族”を描くことにもこだわったクラシンスキーは、撮影前から信頼関係を築き上げるための準備を怠らなかった。「子役(ミリセント・シモンズとノア・ジュプ)と彼らの両親を僕らの家に招いて、共に時間を過ごしたんだ。子役の両親の子供への対応を見
ているだけで、勉強になった」と明かすが、娘のリーガンを演じたシモンズが「いつも家族みんなで家族みたいに集まる機会があったので、本当に家族のように感じたの」と言っているように、子役たちにとっても役作りにおいて大いに役立ったようだ。(リアルサウンド編集部)