Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
ぴあ 総合TOP > ENHYPENはENGENEに BTS=ARMY、TWICE=ONCE、SEVENTEEN=CARAT……ファンネームに込められた意味

ENHYPENはENGENEに BTS=ARMY、TWICE=ONCE、SEVENTEEN=CARAT……ファンネームに込められた意味

音楽

ニュース

リアルサウンド

 K-POPグループのファンネームには、それぞれ特別な意味が込められている。最近もサバイバルオーディション番組『I-LAND』から誕生したENHYPENのファンネームが「ENGENE」に決まったことが話題となった。その由来は、ファンの存在が、ENHYPENにとって常に前へ成長を続けるための“原動力”であることからきていると公式ページでは説明されている。また、ENHYPENとファンが同じGENE(遺伝子)を持って、共に繋がり、発展し、成長するという意味もあり、「ENGENE」というファンネームがENHYPENにもたらすものが、大いに伝わってくる。このように、ファンネームは、それぞれのグループのコンセプトや世界観を明確に表すもので、グループとファンにとって大切なものだ。

 BTSのファンネームであるARMYは、K-POPファンならば一度は聞いたことがあるのではないだろうか。BTSは、韓国語で방탄소년단=防弾少年団という名称で、ファンネームは「軍隊」という意味を表す英単語である「ARMY」と名付けられた。また、「ARMY」は、「Adorable Representative MC for Youth(若者を代表する魅力的なMC)」の略でもあり、青春や少年を多く表現してきたBTSのコンセプトとも合致した由来を持つ。これまで世界中で人気を拡大してきたBTSだが、その栄光までにはARMYの存在が大きかったことは言うまでもない。BTSが授賞式などに出席した際には、メンバーは逐一「ARMY!」と呼びかけ、各SNSでもARMYへのメッセージを絶えず発信し続けてきた。それを象徴する出来事として、『MMA2019(Melon Music Awards)』がある。当時海外でも大々的に人気を獲得し始め、同授賞式では8冠を達成したBTS。同授賞式の公式Twitterでは、メンバーが頻繁に「ARMY」と叫んでいることが印象的であったからか、BTSのメンバーによる「ARMY」と叫んだ回数をカウントする動画が発信されたことがあるほどだ。

 日本での活動も活発な人気ガールズグループ、TWICEのファンはONCEと呼ばれている。そもそも、TWICEというグループ名の由来として、「いい音楽で一度、素敵なパフォーマンスで二度魅了させる」という思いが込められていることから、ファンネームには「1回もらった愛を2倍にして返す」という意味を込め、ONCEと名付けられた経緯がある。TWICEとファンとの結びつきの強さを感じさせるファンネーム「ONCE」であるが、実は、TWICEのデビュー前からファンが「ONCE」というファンネームを推薦していたという。TWICEが2年前に公開した楽曲「Be as ONE」のドキュメンタリービデオでは、冒頭で9人のメンバーの名前の後に「&ONCE」と表示され、楽曲のタイトルである「Be as ONE」に繋がるという粋な演出もある。TWICEとONCEにとっても大切な楽曲である「Be as ONE」の映像は、双方の思いの強さを表現したものとなっている。 

TWICE「Be as ONE」Document Video

 最新アルバム『; [Semicolon]』の活動が好調であるSEVENTEENも、ファンである「CARAT」との関係性を大切にしてきたグループの一つだ。「CARAT」というファンネームには、「SEVENTEENというダイヤモンドを輝かせてくれる存在」という意味が込められている。SEVENTEENをダイヤモンドに見立てていることは、グループのロゴや、初期の楽曲「Shining Diamond」などからも分かるだろう。SEVENTEENの活動曲の掛け声は、終盤に13人のメンバーの名前を連ねていることが定番化しているのだが、昨年リリースした楽曲「Snap shoot」では、メンバーの名前を言った後に「CARATと」という応援方法となっている(参考)。SEVENTEENとCARATが、互いにエネルギーを送り合う関係性に加え、一体感も持ち合わせていることが伝わってくる。

t [SPECIAL VIDEO] SEVENTEEN(세븐틴) – Snap Shoot

 ファンの間では国境をこえ浸透しているファンネーム。今後も、ファンネームはK-POPの文化の象徴の一つとして、様々な物語を見せてくれるだろう。

■momotoxic
ブロガー。自称”楽曲派”。Twitter:@momotoxic1006