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BALLISTIK BOYZ 海沼流星、圧巻のオーラでグループをリードするラップ&ダンス 物静かながら独自の個性を発信する一面も

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リアルサウンド

 2019年5月22日、メンバー全員がマイクを持ち、アクロバティックなパフォーマンスを繰り広げる7マイク・フリースタイルグループ、BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE(以下、BALLISTIK BOYZ)がメジャーデビューを果たした。メンバーは、2017年に開催された『EXILE Presents VOCAL BATTLE AUDITION 5 ~夢を持った若者達へ~』のボーカル部門ファイナリストである日髙竜太、加納嘉将、ラップ部門のファイナリストである松井利樹、海沼流星。そして、2013年に開催されたオーディション『GLOBAL JAPAN CHALLENGE』に合格し、次世代アーティストを育成する「PROJECT TARO」の一員として3年間のニューヨーク留学を経験した深堀未来、砂田将宏、奥田力也。メンバー全員が歌、ダンス、アクロバットを武器としており、Jr.EXILEの先輩達も脅威に感じたというほどハイスペックな7人の素顔とは? BALLISTIK BOYZのメンバー一人ひとりに焦点を当てる本連載の第3回目は、ラッパー・海沼流星について紹介していく。

 海沼流星は、1999年6月19日生まれで神奈川県出身。母親がブラジル人であるため、ポルトガル語も話せる海沼だが、実は神奈川県育ち。長期休みの度にブラジルに通いながら、日本国内でも幼少期からかなりアクティブに過ごしていたようだ。まず、小学1年生から6年生まではサッカーに夢中になり、東京ヴェルディの下部組織でプレー。その他にもテニス、バドミントン、免許を必要とする本格的なゴーカートなどに挑戦してきたとのこと(参照:サッカーキング)。そこには父親の「いろいろなことに挑戦して視野を広げてほしい」という想いがあったようだ。その後、中学生になると「人前で喋ることがあまり好きじゃなかったっていうのもあって、自分の体で表現したいなって思ったのと、単純に“かっこいいな”と思ったことが理由」(引用:モデルプレス)でダンスに興味を持つように。2015年からはEXPG STUDIO大宮校に通い始め、学校では「もっと瞬発力をつけてダンスに生かしたいと思って陸上部に入りました」(引用:サッカーキング)と語っている。足の速さには自信があるようで、小中高とリレーのアンカーを務めていたそうだ。

 一方で、EXPGに入ってから習い始めたというラップに関しては、「『EXPG STUDIO』に入ってから、アーティストになるってことはやっぱり難しいことなんだなって身をもって感じていた」(引用:モデルプレス)そうで、なかなか自分のパフォーマンスに自信を持てなかったという。それでも日々の努力が実り、2017年にはEXPG STUDIOの生徒の中からEXPG Labに選抜。同年、現メンバーの日髙竜太・松井利樹と共に、EXPG Lab(独自の育成プログラムを通じ、さらなるパフォーマンス向上・軸となるべき人材として成長、活動をしていく場)内の選抜グループ・Crasher kidzの一員となり、イベントなどで活躍の幅を広げていった。そして、そこに廻ってきたのが、FANTASTICS from EXILE TRIBE(以下、FANTASTICS)のボーカルを選ぶ『EXILE Presents VOCAL BATTLE AUDITION 5』というチャンス。不安や葛藤を抱えながらも、高校生の頃から憧れていた“アーティストになる夢”を叶えるべく思い切って挑戦した結果、ラップ部門のファイナリストとなった。FANTASTICSにこそ選ばれなかったが、BALLISTIK BOYZという新たな道が切り開かれた瞬間だった。

 主なダンスジャンルは、ロックダンスとヒップホップ。以前からやっていたというロックダンスは、体の各部に鍵をかけた(ロックした)ように、瞬時に体をピタッと止める動きが特徴。ヒップホップダンスはEXPG STUDIOに入ってから始めたそうだ(参照:BALLISTIK BOYZが語る、EXILE TRIBEの一員としての覚悟 「新しい時代をリードしていく」)。オーディション時のキャッチフレーズが「Shooting“Acrobatic”Star」だったように、アクロバットも特技としている。

 また、BALLISTIK BOYZのバイブス担当、切り込み隊長と呼ばれており、デビュー曲「テンハネ -1000%-」や1stシングル曲「44RAIDERS」の歌い出しなど、圧倒的オーラを放ちながら挑発していくラップが印象的。中毒性のある声質で、初見でも判別しやすいのが彼の歌声だろう。なおかつ、「音楽に詳しくない方にも「こういうことを表現しているんだな」と汲みとってもらえるように、楽曲ごとに伝わりやすい声質や、自分の色を活かした歌いかたに変えるなどの工夫をしています」(引用:SPICE)と語るように、丁寧なフロウと持ち前のリズム感で、曲の世界観を鮮明に伝えている。最年長の日髙も「ダンスや歌、ラップにしても見せ方の勢いが本当にあるのでそういった部分で自分たちのパフォーマンスを引っ張って派手に見せてくれます」と海沼を称賛している。

BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE / 「テンハネ -1000%-」 Music Video
BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE / 「44RAIDERS」 Music Video

 そんな彼のキャラクターは、ステージ以外ではわりと物静か。そうかと思えば、加納曰く「静まっているところにポーンって放り込んでくるので、急にみんなのテンションが急上昇することもある」(引用:TVfan Web)そうで、テンションの振り幅にメンバーも翻弄されているようだ。そのため、賑やかなボケ担当が集結したBALLISTIK BOYZにおいても異彩を放っており、“留学生”のような立ち位置となっている。本人の分析によると、ブラジル人の感覚と日本人の感覚に差があるため、「自分がやることにはみんなが付いてこれないし、なんかずれちゃう」(引用:ナタリー)とのことだが、変に疎外感を感じることはなく、「人間観察も好きで、メンバーがじゃれ合っているのを見ているのも好きですね」(引用:日刊スポーツ)と語っている。

 デビュー以来、唯一無二のスタイルを求めて奮闘している海沼流星。今年1月からは、自分のルーツであるブラジルに焦点を当てたコーナー『BALLISTIK BOYZ 海沼流星のブラジル天国 ~Certificado de amizade~』がスタート。近年ではグループ随一のゲーマーとして、世界的なゲーマー集団とゲームの生配信をしたり、『シブザイル』(ABEMA)で光るゲーム部屋を公開して話題になったりと、積極的に世界と繋がりながら、新たな一面を開花させている。彼の飽くなき探求心とポテンシャルの高さが、BALLISTIK BOYZを世界へと導いていく。

BALLISTIK BOYZ 海沼流星のブラジル天国 ~Certificado de amizade~ Episódios1

■斉藤碧
エンタメ系ライター。
ダンス&ヴォーカルグループ、アイドル、ロック、ヴィジュアル系、俳優などジャンルレスで執筆中。V系雑誌「Stuppy」では編集も担当。
Twitter:@stmdr38