スタジオに仮想空間を作る『マンダロリアン』の製作手法をジョージ・ルーカスが賞賛 撮影の裏側が明らかに
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『マンダロリアン』 (c)2020 Lucasfilm Ltd.
賞金稼ぎ“マンダロリアン”を主人公に、不思議な力を秘めた子供“ザ・チャイルド”との危険な冒険を描く『スター・ウォーズ』初の実写ドラマシリーズ『マンダロリアン』のシーズン2が、ディズニー公式動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス)で、10月30日(金)に配信開始される。この度、本作の世界観を生む撮影の裏側が明らかとなった。
名匠ジョージ・ルーカスが生み出した『スター・ウォーズ エピソード 5/帝国の逆襲』『スター・ウォーズ エピソード 6/ジェダイの帰還』に登場した人気キャラクターのボバ・フェットに続く新たな賞金稼ぎを主人公とした本シリーズ。物語の舞台は『スター・ウォーズ エピソード 6/ジェダイの帰還』の5年後の世界だ。帝国軍の残党や無法者がのさばり混沌とした世界で、一匹狼の賞金稼ぎのマンダロリアンが、不思議な力を秘めた独りぼっちの子供ザ・チャイルドを守りながら、危険な敵と戦い、度重なる苦難を乗り越えていく。
ルーカスは、制作する上でとくに撮影方法にこだわることで、唯一無二な『スター・ウォーズ』の世界観を生み出していた。そして、20年以上前から「いつかガレージで“はるかかなたの銀河系”に見える映画を撮影する」と語っていたが、製作総指揮のジョン・ファブローは、そんなルーカスの思いを受け継ぎ、本作では巨大なスタジオに仮想空間を作り上げて撮影を行った。これにはスタジオに訪れたルーカスも賞賛したという。
映画『スター・ウォーズ』は、製作当時チュニジアのマトマタや中米グアテマラのティカル遺跡、ノルウェーのハルダンゲル氷河など世界各国でロケを敢行。セットを組んだり模型を活用したりリアルな撮影にこだわって制作する一方、ルーカスはいち早く当時の最新CG技術を取り入れて映画を完成させた。そのようにリアルな撮影とCG技術を組み合わせたルーカス流の製作方法を、ファブローは現代の最新技術を組み合わせて実現。それは巨大スタジオにLEDの仮想空間を作るという方法だった。
スタジオには360度見渡せるスクリーンが壁と天井に設置され、スクリーンに砂漠や宇宙空間などの背景を映すことができる。その前で役者やドロイドたちが実際に演技をすることで、まるで本物の砂漠で撮影したようなリアルに感じられる映像になるのだ。
ファブローはルーカスの考え方に則って行った撮影方法について「ジョージが撮影現場に来たときに説明できて嬉しかった。『みんながやりたがることを初めて実現した』と言ってくれたんだ」と明かし、実際に撮影現場に訪れたルーカス本人も「デジタル技術が出てきた頃は、ブルー・スクリーンが多くて、それを使って撮影したんだ。合成はあとで行ったけど、今はセットでできる」とファブローへの賛辞を送っている。
『マンダロリアン』シーズン2
10月30日(金)よりディズニープラスにて独占配信
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