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妻夫木聡、大人のび太を続投し「出番が多くて、ビビりました」

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連載開始50周年を迎えた「ドラえもん」の3DCGアニメーション第2弾『STAND BY ME ドラえもん2』の完成報告会見が10月29日、都内で行われ、声優を務める妻夫木聡、宮本信子、羽鳥慎一、前作に引き続きタッグを組んだ八木竜一監督と山崎貴共同監督が出席した。

国内興収83.8億円、全世界興収100億円を突破した前作『STAND BY ME ドラえもん』から6年を経て、完成した本作。前作で実現できなかった、原作の中でも名作として知られる「おばあちゃんのおもいで」をベースに、新たなオリジナル要素を加えて再構築された。

前作に引き続き、“大人のび太”を演じ、結婚式当日を迎えたのび太に命を吹き込んだ妻夫木は「声を収録したのはもう2年前。ついにこの日が来た」と公開延期を乗り越え、封切り日が近づく現状にしみじみ。「前作の結婚前夜でいろんなことが解決したと思ったのに(笑)。当日になっても解決していない、そんな頼りなくて、どこか放っておけない愛くるしさを出せるように意識した」といい、「台本をいただき、意外と出番が多くて、ビビりました」と前作以上の大活躍を振り返った。

また、ほとんどのシーンで、声を事前収録するプレスコ方式が採用されたといい「八木監督からも自由に演じてとお話いただき、でも、自由にやれる反面の不安もあった」。ベースとなった「おばあちゃんのおもいで」は、妻夫木本人にとって「漫画を読んで初めて泣いた」と振り返るほど思い入れが強く、「試写を見て、久しぶりに泣いてしまった。最近いろんなことがあって、僕自身ホッとしたい気持ちがあったんだと思う」と話していた。

宮本は、高畑勲監督作品『かぐや姫の物語』以来、7年ぶり2回目となるアニメ声優の挑戦で、のび太のおばあちゃんを演じ「のび太のことが大好きなだけじゃなく、どんなときも丸ごと包んであげる。そういうフワっとした、大きな空気みたいなものをイメージした」と役作りについてコメント。本作に限っては「まだ映画を見ていない」といい、「この映画だけは子どもたちと一緒に映画館で見たい。初日を迎えたら、すぐ駆けつけたい」と声を弾ませた。

八木監督は「前作が童心に帰ってドラえもんたちと過ごした日々を思い出してほしい作品だとすれば、今回は家族のストーリーとして、誰もが共感できる、懐かしくて新しい作品になった」とアピール。脚本も手がけた山崎監督も「前回、『おばあちゃんのおもいで』を脚本に入れることができず、心残りだった。野比家の向こう側に、自分自身の家族を思い描いて(大切さを)再確認してもらえれば」と家族が本作の大きなテーマだと説明していた。



取材・文・写真=内田涼

『STAND BY ME ドラえもん2』
11月20日(金)全国公開

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