フレッシュなカンパニーが描く2020年版『RENT』本日開幕
ステージ
ニュース
『RENT』メインビジュアル Photo by Leslie Kee
プッチーニのオペラ『ラ・ボエーム』を下敷きに、舞台を現代のニューヨークに置き換えて“今を生きる”若者たちの姿を描くミュージカル『RENT』。1996年にオフ・ブロードウェイで産声を上げた作品は、瞬く間に人気を博してオン・ブロードウェイに進出し、2008年まで足かけ13年にわたるロングランを達成した。日本では1998年に初めて上演され、2008年からは東宝が2~3年おきに上演。東宝主催となって6演目となる公演が、本日11月2日(月)にシアタークリエで開幕する。
『オペラ座の怪人』『レ・ミゼラブル』のようにそもそも“時代劇”として製作された作品、あるいは『キャッツ』『ウィキッド』のようなファンタジー要素の強い作品と違って、『RENT』は初演当時の“今”を描く。そのため時が経てば経つほど時代遅れになっていく、ある種の宿命を背負っているはずだが、日本版は公演のたびにオーディションを開催して新キャストを投入することで、作品の鮮度を保ち続けてきた。今年のキャストにも、“満を持して”感のある実力派からミュージカル界のニューフェイスまで、興味深い顔ぶれが並ぶ。
ストーリーテラーともなる映像作家のマーク役は、5人組ダンス&ボーカルグループDa-iCEの花村想太と、前回エンジェル役からの役替わりとなる平間壮一。マークのルームメイトでHIVポジティブのロジャー役は、3度目の同役となるCHEMISTRYの堂珍嘉邦と、『デスノート THE MUSICAL』の主役として鮮烈なミュージカルデビューを果たしたばかりの甲斐翔真。ロジャーと恋に落ちるミミ役は、ともにミュージカル初挑戦となる、歌手の遥海とモデルの八木アリサ。このほか、強烈な個性が求められるモーリーン役をフランク莉奈と鈴木瑛美子が、大きな見せ場のあるエンジェル役をCOLOR CREATIONのRIOSKEと上口耕平がそれぞれWキャストで務める。
作品の誕生から――プレビュー公演前日に35歳の若さでこの世を去った、脚本・作詞・音楽のジョナサン・ラーソンの劇的な死から――間もなく四半世紀。初演時には生まれてもいなかったキャストも名を連ねる、フレッシュなカンパニーが描く『RENT』に期待が高まる。
文:町田麻子
ミュージカル『RENT』
脚本・歌詞・音楽:ジョナサン・ラーソン
演出:マイケル・グライフ
出演:
マーク:花村想太(Da-iCE) / 平間壮一(Wキャスト)
ロジャー:堂珍嘉邦(CHEMISTRY) / 甲斐翔真(Wキャスト)
ミミ:遥海 / 八木アリサ(Wキャスト)
コリンズ:加藤潤一 / 光永泰一朗(Wキャスト)
エンジェル:RIOSKE(COLOR CREATION) / 上口耕平(Wキャスト)
モーリーン:フランク莉奈 / 鈴木瑛美子(Wキャスト)
ジョアンヌ:宮本美季
ベニー:SUNHEE / 吉田広大
奈良木浚赫 / ICHI / コリ伽路 / 小熊綸 / 吉田華奈 /吉原シュート
【東京公演】
2020年11月2日(月)~2020年12月6日(日)
会場:シアタークリエ
【愛知公演】
2020年12月11日(金)・12日(土)
会場:愛知県芸術劇場 大ホール
関連動画
すべて見る