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高畑充希主演×タナダユキ監督 映画『浜の朝日の嘘つきどもと』来年公開

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CINRA.NET

©2021 映画『浜の朝日の嘘つきどもと』製作委員会

映画『浜の朝日の嘘つきどもと』が2021年に公開。キャストが発表された。

同作は、『百万円と苦虫女』『ふがいない僕は空を見た』『ロマンスドール』などで知られるタナダユキ監督が、主演に高畑充希を迎え、オリジナル脚本で制作する作品。100年近くの歴史を持つ映画館「朝日座」の支配人・森田保造が、経営が傾いていることを理由に一斗缶に放り込んだ35mmフィルムに火を着けるが、その瞬間、背後から水をかける茂木莉子が現れるというあらすじだ。

高畑充希が朝日座を立て直すために東京からやってきた茂木莉子役を演じるほか、莉子の高校時代の恩師・田中茉莉子役に大久保佳代子、森田保造役に柳家喬太郎がキャスティング。

撮影は7月中旬から約1か月間行なわれ、現在、公開に向けて編集作業を進めているとのこと。舞台となった朝日座は、福島・南相馬に実在している。

また本日10月30日に、映画の物語の続きを描いたドラマ『浜の朝日の嘘つきどもと』が福島中央テレビ開局50周年記念作品としてオンエア。監督・脚本はタナダユキが務め、竹原ピストルと高畑充希がダブル主演として出演している。今後、配信を予定。

タナダユキ監督のコメント

映画には、人の人生が様々に映し出されますが、客席からその映画を観る人たちにも当然、それぞれに人生の模様があります。
自分の力ではどうにもならないことが起こり、それに翻弄されても、私たちは生きなければならないのでしょう。何があっても前を向かなければいけないというのなら、せめてほんの少しだけの優しさのある映画が作れないものだろうか。そう思ってこの映画を作りました。映画の灯が消えないこと、そして自分を育ててくれた小さな映画館たちがなくならないことを願って止みません。

高畑充希のコメント

大好きなタナダさんの作品に参加出来て、大変幸せな時間でした。
明るくポップではありながら、タナダさんの伝えたいメッセージがぎゅっと詰まった絶妙なバランス感覚の台本の中の世界にお邪魔できて、毎日ストレスなく、心地よい時間が流れていたように思います。
これがコロナ自粛明け、私にとって一つ目のお仕事だったこともあり、撮影現場の福島では本当に色々なことに思いを巡らせていました。
今となりにいる人、今近くにあるものは全て当たり前ではないんだな、という事を脳みそではなく皮膚で直接感じるような、そんな時間でした。
舞台となった朝日座、という映画館もノスタルジックな空気感がそこかしこに漂っていて、現代を少し俯瞰で見ているような、カッコよさがありました。
震災から10年ということや、コロナも踏まえたストーリーではありますが、どのキャラクターも愛おしく、観ていて明るく前向きな気持ちになれる作品になっていますので、ぜひ楽しんでいただけると嬉しいです。

藤原努プロデューサーのコメント

映画館に行って映画を見ようという意思のある人が、今国民の何%ぐらいいるのか分かりませんが、この映画は、ただただ映画が好きで映画館でそれを見る楽しみがなくては生きられない、そんな人たちの物語です。
タナダユキ監督、高畑充希、そして福島・南相馬で100年近い歴史を持つ朝日座という映画館を中心に、その世界でもがき苦しみながらも生きようとする阿呆らしくも健気なお話が展開します。映画制作の当事者である自分も泣いてしまいました。
是非劇場でご覧いただけたらと思います。