マイケル・チミノ「天国の門」が初BD化、ドキュメント「ファイナル・カット」も収録
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「天国の門」Blu-rayジャケット
マイケル・チミノが監督を務めた「天国の門」が国内初Blu-ray化。11月30日に発売される。
「ディア・ハンター」で米アカデミー賞作品賞を含む5冠に輝いたチミノが1980年に発表した本作は、19世紀末のアメリカ・ワイオミング州で起きたジョンソン郡戦争をもとにした史劇ドラマ。保安官の男ジムを主人公に、アメリカに希望を求めて入植した移民たちと、牛泥棒という名目で彼らを処刑しようとする牧場主たちの対立が描かれる。クリス・クリストファーソン、ジョン・ハート、クリストファー・ウォーケン、イザベル・ユペールらがキャストに名を連ねた。
4400万ドルもの製作費をかけた200分を超える大作でありながら、米国史の暗部とされるジョンソン郡戦争を描いたことで、公開当時の興行は振るわなかった本作。配給を担当した映画会社ユナイテッド・アーティスツを吸収合併にまで追い込んだいわくつきの作品としても知られている。
今回のBlu-rayに収録されるのは、2012年のヴェネツィア国際映画祭のためにデジタル修復された216分のディレクターズカット版。同バージョンはデジタル修復完全版として日本でも2013年に劇場公開された。特典DVDには、混乱を極めた製作過程を追ったドキュメンタリー「ファイナル・カット」、キャストのジェフ・ブリッジスと撮影監督ヴィルモス・ジグモンドのインタビューが収録された。また篠崎誠による解説書と、縮刷版劇場チラシのレプリカが封入される。
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