カネコアヤノ、梅雨に負けず「祝祭」届けたツアー東京公演
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カネコアヤノ「カネコアヤノ TOUR 2018 “祝祭”」東京・WWW公演の様子。(撮影:木村泰之)
カネコアヤノの東名阪ツアー「カネコアヤノ TOUR 2018 “祝祭”」が本日6月30日に愛知・Tokuzoで終幕。この記事では6月23日に行われた東京・WWW公演をレポートする。
「カネコアヤノ TOUR 2018 “祝祭”」は4月発表の最新アルバム「祝祭」のレコ発ツアーとして5月から6月にかけて行われた。ワンマンライブとなったツアー終盤の東京公演で、彼女はバンドメンバーの林宏敏(G / ex. 踊ってばかりの国)、本村拓磨(B / Gateballers)、Bob(Dr)と共にアンコールを含む全21曲を披露し、満員のフロアを盛り上げた。
白いワンピース姿でステージに現れたカネコは1曲目に「どっかちょっと」をセレクトし、憂いを帯びた歌声で場内にエモーショナルな空気をもたらしていく。軽快なギターカッティングが楽曲を彩った「天使とスーパーカー」のあと、カネコのカウントを合図に披露されたのは「ロマンス宣言」。曲が進むにつれて演奏は激しさを増し、それに呼応するようにファンの歓声も大きくなっていった。
MCでカネコは「祝祭! よろしく!」と短く挨拶。「梅雨には負けず、ごはんをたくさん食べて寝て、いっぱい遊んで曲も作る」と威勢よく宣言し、会場を沸かせた。また彼女は雨の中会場に足を運んでくれたファンに感謝を伝え、アルバムのリード曲「Home Alone」でパフォーマンスを再開。観客を見つめながら、温もりのあるサウンドに伸びやかなボーカルを重ねていった。
緑色のスポットライトがフロアを照らした「エメラルド」で、カネコは甘いファルセットボイスとパワフルな歌声を操り、豊かな表現力で観客を圧倒した。
ライブ中盤でカネコは「サマーバケーション」や「スイミング」といったサマーチューンを披露しフロアの熱気を高めていく。またカントリー調の「カウボーイ」では、ファンのハンドクラップが楽曲の壮大な世界観を引き立てていた。その後彼女は実体験をもとにして制作したという「ジェットコースター」を弾き語り、ファンにじっくりと歌声を聴かせた。
ライブ終盤、小気味いいベースラインから始まったのは「カーステレオから」。メンバーは盤石のアンサンブルでファンの体を揺らしていった。続いて人気曲「恋しい日々」が披露されると、フロアの熱量はピークへ。観客から叫び声に近いシンガロングが起こり、カネコは弾けるような笑顔を見せた。そして彼女が「祝日」を弾き語りで披露しようとしたところ、アコースティックギターのストラップが外れるハプニングが。急きょ着席して歌唱するも慣れない姿勢にカネコは「気が散る!」と声を上げ、ステージに正座し改めて同曲を歌いきった。本編を終え、大きな拍手を受けた彼女は深々とお辞儀しステージをあとにした。
アンコールに応えてバンドメンバーと共に再登場したカネコは、8月4日に再録アルバム「祝祭 ひとりでに」をリリースすること、それに伴う弾き語りツアーを9月に実施することを発表。会場に歓喜の声がこだまする中、「とがる」でこの日のライブを締めくくった。
※記事初出時、本文と画像キャプションに誤りがありました。訂正してお詫びいたします。
カネコアヤノ「カネコアヤノ TOUR 2018 “祝祭”」2018年6月23日 WWW セットリスト
01. どっかちょっと
02. 天使とスーパーカー
03. ロマンス宣言
04. 春
05. Home Alone
06. エメラルド
07. 朝になって夢からさめて
08. サマーバケーション
09. てんごく
10. スイミング
11. カウボーイ
12. ジェットコースター
13. 序章
14. さよーならあなた
15. カーステレオから
16. ごあいさつ
17. グレープフルーツ
18. 恋しい日々
19. アーケード
20. 祝日
<アンコール>
21. とがる
カネコアヤノ 弾き語り単独演奏会 2018 秋
2018年9月24日(月・振休)兵庫県 旧グッゲンハイム邸
2018年9月27日(木)東京都 武蔵野公会堂
2018年9月29日(土)愛知県 金山ブラジルコーヒー
2018年9月30日(日)京都府 UrBANGUILD