嵐とファンによる『アラフェス 2020』を楽しむ前にーー誰もが“最前列”から見届ける、配信コンテンツ&ライブの見どころとは?
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『アラフェス』が7年ぶりに帰ってくる。当初、2020年5月の開催予定が新型コロナウイルスの影響により延期されていたが、本日11月3日にオンラインという形で配信される。『アラフェス』は通常のライブと異なり、事前にファンクラブ会員によるリクエストによりセットリストが構成されるなど、文字通り嵐とファンが共に作り上げる特別なフェスだ。配信を前に、今回の『アラフェス 2020 at 国立競技場』への期待を込め、その楽しみ方などを考察したい。
リクエストした曲は何位? ドキドキ感満載のセットリスト
2008年に初めて国立競技場でライブを行って以来、2013年まで続いたライブの中で2012年、2013年と開催されたのが『アラフェス』だ。2回目の開催から7年、今年完成したばかりの新国立競技場に嵐が凱旋する形となった。当初5月15日、16日に開催予定であったが、新型コロナウイルスの影響により延期を発表した嵐の5人。それからは引き続き開催に向けて方法を模索していく。その様子は、10月31日に配信された『ARASHI’s Diary -Voyage-』(Netflix)最新話でも確認できる。そこで松本潤は、新国立競技場でのライブを『アラフェス』にしようと決めたいきさつを告白。また、5人が新国立競技場に立つことの意味をふまえ、櫻井翔はスタッフとのミーティングで「やりたい」と強く意思表示するシーンもあり、胸が熱くなった。
そして嵐の結成日である9月15日、無観客での配信ライブにて『アラフェス』を行うことを発表。配信日となる本日11月3日は、5人とファンのかけがえのない大切な日ーーそう、嵐のデビュー記念日なのだ。
『アラフェス』の特徴は、ファンのリクエストによるランキングが発表されること。今回も事前にファンクラブ内で会員に向けアンケートが実施され、シングル曲(~10位)、カップリング曲、アルバム曲(~5位)に加え、メンバーごとのソロ曲(1曲)、その他(1曲)をファンがリクエスト。これにより、自分がリクエストした曲が何位なのかとワクワクしながら当日を迎えるのも『アラフェス』ならではの醍醐味である。
今年の『アラフェス』は配信ならではのコンテンツも
ライブ当日は配信ならではとも言える初のコンテンツも用意されている。ファンクラブ会員向けの「生配信だョ 嵐会」と題したコンテンツでは、12時台に『Gの嵐!』『嵐の宿題くん』(共に日本テレビ系)の人気コーナー「相葉すごろく」が復活。嵐の5人がわちゃわちゃしながらすごろくに挑む姿はもちろん、「ストッキングかぶり」「乳首あきTシャツ」「パンダメイク」「ツタンカーメン」など、伝説の罰ゲームの復活にも期待したい。
13時台からは「智のカレー作ってみよう!」、14時台からはラジオ企画として最新アルバム『This is 嵐』のセルフライナーノーツなど様々な企画が用意されている。大野智のカレーは、嵐の公式Instagramでも度々調理する様子が公開されているほか、作品展『FREESTYLE 2020』でも「智のカレーパン」が販売されている(カレーパンは“「智のカレーパン」付き入館券”の購入が必要)。今回の配信では、いったいどんなカレーを作るのか、または5人一緒に作るのかなど、その内容にも注目は集まる。
ライブはこのあと16時30分から、嵐のファンクラブ会員限定の「アラフェス2020 at NATIONAL STADIUM PART1」が、19時30分からは嵐以外のジャニーズファンクラブ会員や一般も視聴可能な「アラフェス 2020 at NATIONAL STADIUM PART2」と、構成の異なる2公演を配信。ファンクラブ会員向けはよりマニアックなセットリスト、一般視聴も可能なPART2はメジャーな楽曲を中心としたセットリストになると予想されるが、実際どんなライブ構成となるのか楽しみだ。
加えて、10月30日にデジタル配信されたばかりの新曲「Party Starters」(アルバム『This is 嵐』にも収録)や、大野が振付を担当したアルバムリード曲「Do you…?」の披露にも期待したい。さらに、今回はジャニーズJr.注目のユニット、美 少年がバックにつくことも発表されている。これからのジャニーズを担っていく後輩たちと共に、日本のエンターテインメントの最高峰であるド派手な演出で、嵐はきっとこれまで見た事のない景色を見せてくれるはずだ。そして、5人は最も大切にしているファンに対してどんなメッセージを送ってくれるのだろうか。
残念ながら今回は無観客でのオンライン配信となってしまったが、公式ペンライトを手に、ファン全員で国立の“最前列”から嵐に向けて、大きな声援とありがとうを送りたい。
■北村由起
ライター・エディター。出版社勤務、情報誌編集長を経てフリーに。情報誌、webマガジン、ムック等を中心に執筆。ジャニーズウオッチャー。