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ジャニーズWEST、A.B.C-Z、Kis-My-Ft2……バラエティで目覚ましい活躍見せるジャニーズ 3グループの人気の秘密を考察

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リアルサウンド

 ゲスト出演だけでなく、自らがMCとなったり、番組レギュラーとしてバラエティ番組に出演するジャニーズタレントの活躍が目覚ましい。今回は芸人も顔負けのセンスとバラエティスキルで躍進するジャニーズWEST、A.B.C-Z、Kis-My-Ft2の3グループを中心に人気の秘密を考察したい。

ジャニーズWESTは歌、クイズ、ムチャぶり何でも来いのマルチな活躍

 10月19日に『スカッと特別版誰もが歌える日本の名曲70歌詞全部歌えたら全員スカッとSP』(フジテレビ系)が放送後、SNS上で「この歌が上手いジャニーズはどこのグループの人?」と話題になったのがジャニーズWESTの濵田崇裕だ。濵田はゆずの「栄光の架橋」、KinKi Kidsの「硝子の少年」、GReeeeNの「キセキ」を熱唱。番組終盤のOfficial髭男dismの「Pretender」でも美声を披露し番組を大いに盛り上げた。SNS上では濵田の美声に反響が寄せられ、放送後は「濵ちゃん」や濵田と「Pretender」を掛けた「Hamatender」がトレンド入り。また「#濵ちゃんの美声さすガッス」のハッシュタグが付けられ大きな話題を呼んだ。また初回の深夜枠から引き続きゴールデンに進出した桐山照史が川島明(麒麟)と共にMCを務めた “笑う音楽バラエティ”『歌ネタゴングSHOW 爆笑!ターンテーブル』(TBS系)には桐山へのサプライズで神山智洋が登場。お見送り芸人しんいちとコラボし、「僕たちの好きなもの」を持ち前の美声と共に披露し話題となった。神山は10月3日に放送された『オールスター感謝祭2020秋』(TBS系)で番組優勝したこともあり、グループはもちろん個人の知名度もアップしている。

 10月にスタートした冠番組『あなたの代わりに見てきます! リア突WEST』(ABC)ではメンバーが毎回身体を張った体験に挑戦中だ。河原の野草やゲテモノ料理を食べるなど、思わず見ていて背中が冷たくなるような過酷で過激な企画に果敢にチャレンジしている。彼らの強みは関西Jr.時代に松竹座の舞台などで培った対応力とお笑いのセンスだ。一方で、チームワークの良さを発揮した『パパジャニWEST』(Paravi)では子どもたちと微笑ましい絡みも見ることもできる。

ダンス、アクロなど華やかなステージとのギャップでブレイクしたA.B.C.-Z

 ここにきて頻繁にバラエティ番組に出演し、一気にブレイクしたのがA.B.C-Zの河合郁人だ。「『仮面舞踏会』で立ち位置移動をする少年隊 錦織一清」「嵐 松本潤のクセ強めの踊り方」「『シンデレラガール』の時のKing & Prince 岸優太のフリーダンス」「亀梨和也の舞台挨拶」「木村拓哉のハンバーガーの食べ方」などジャニーズの先輩後輩のモノマネで一気にお茶の間の知名度がアップ。『ものまねグランプリ』(日本テレビ系)にも出演し、初回は準優勝、2度目も見事次回出演枠に食い込む健闘を見せた。河合のジャニーズ愛溢れる物まねや先輩後輩とのエピソードトークはダウンタウンなど大物お笑いタレントからも好評で、何度も冠番組にゲスト出演する気に入られぶりだ。

 メンバー内では、塚田僚一が『アウト×デラックス』(フジテレビ系)などバラエティ番組の常連としても活躍中だ。誰からも愛される天然キャラクターの魅力はもちろんのこと、身体能力を生かした連続バク転などでも話題をさらった。彼らはジャニーズの中でも屈指のダンス、アクロバット、歌のスキルが高いパフォーマンスをすることで有名だが、バラエティへでは180度切り替えた振り幅の大きさが魅力。冠番組『ABChanZoo』(テレビ東京系)ではどんなことにも本気で挑む企画に挑戦しているが、ジャニーズ歴が長く先輩との交流も多い5人らしく番組には時々ジャニーズの先輩も登場。この番組でしか見ることのできないジャニーズトークも好評だ。

デビュー直後の冠番組から磨かれたKis-My-Ft2のバラエティセンス

 ジャニーズのバラエティ番組で新境地を開いたのはKis-My-Ft2ではないだろうか。スタート当初タイトルに度肝を抜かれた『キスマイ超BUSAIKU!?』(フジテレビ系/スタート時は『キスマイBUSAIKU!?』)だ。モテる男を目指し、悪戦苦闘するメンバーだが、一般女性からの辛口の酷評が飛び交うことも。普段は「カッコいい」前提のジャニーズのはずなのに、意外なダメダメさに笑いと親近感が増す。番組ではメンバーが強烈なキャラに扮しコントに挑戦する新コント企画「令和のブサイクな恋」もスタート。初回では藤ヶ谷太輔が韓国ドラマ『梨泰院クラス』の主人公、パク・セロイに憧れすぎている飲食店の店長を熱演した。10月29日の『プレバト!! 』(TBS系)には活躍中の横尾渉に加え、北山宏光も出演。惜しくも予選敗退となったが、番組内でピアノコンクールに出演した9歳時の北山の写真が公開されると、ファンは「ピアノまで弾けるの?」と騒然。俳句の才能に加え、ピアノの腕前も披露されることも期待したい。デビュー直後の初冠番組『濱キス』(テレビ朝日系)で悶絶しながら1000枚のせんべいを食べ切るなど、過酷な企画にも果敢チャレンジしていた頃から、彼らのバラエティへ本気で挑む姿勢は変わらない。

 ライブや歌番組のカッコいい姿とバラエティで見せる姿のギャップこそジャニーズがバラエティに出演する際の大きな魅力。ジャニーズ公式YouTubeチャンネルなどでも様々な企画に積極的にチャレンジしている後輩グループも多いが、この3グループが先頭に立ってこれからのジャニーズのバラエティを牽引していく姿も楽しみだ。

■北村由起
ライター・エディター。出版社勤務、情報誌編集長を経てフリーに。情報誌、webマガジン、ムック等を中心に執筆。ジャニーズウオッチャー。