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白濱亜嵐、主演作のワールドプレミアに感無量「当たり前が少しずつ…」

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『10万分の1』 (C)宮坂香帆・小学館/2020映画「10万分の1」製作委員会

第33回東京国際映画祭が開催中の東京・EXシアター六本木で11月5日、純愛ストーリー『10万分の1』が特別招待作品としてワールドプレミア上映され、ダブル主演を果たした白濱亜嵐(EXILE、GENERATIONS from EXILE TRIBE)と平祐奈、メガホンをとった三木康一郎監督が舞台挨拶に立った。

原作は『「彼」first love』、『僕達は知ってしまった』など数々のヒット作を生み出した宮坂香帆の同名漫画。校内の人気者・桐谷蓮(白濱)と同じ高校に通う桜木莉乃(平)は誰もがうらやむカップルだったが、ある日、莉乃が10万人に1人の確立でかかる難病ALSだと診断される。迷惑をかけまいと別れを切り出す莉乃に対し、蓮は自分が守ると誓うが…。

今回、東京国際映画祭に初めて参加した白濱は「しゃべりやすいとは言いづらい雰囲気ですけど(笑)、なかなか登壇する機会がないですし、貴重な経験だと思う」と挨拶し、会場に駆けつけたファンに向けて「まだエンターテインメントがやりづらい状況ですが、こうして、以前はあった当たり前が少しずつ戻っているんだなと感じる」と感無量の面持ち。「初恋の相手がALSだったら、僕、白濱亜嵐だったらどうするんだろうと…。自分自身に置き換えながら、役作りをした」と話していた。

難役に挑んだ平は「私も自分自身に置き換え、想像を膨らませ、ALSの知識も深めながら演じた」と振り返り、「少女漫画が原作ではあるんですけど、ただのキラキラではなく、人間味にあふれた作品」だとアピール。劇中では、運動会のシーンで転んでしまう演技もあり「普通に足を擦りむいたのに、気にもせず撮影を続けていた。根性があるんだなと」(白濱)、「白濱さんに支えられた」(平)。そんな2人のやりとりを受けて、三木監督は「いい男過ぎて、イラっとした。ダメなところがまるでない」と白濱の印象を明かしていた。

その三木監督は「ALSがテーマになっているので、そのあたりはしっかり演じてもらいたかった。現場で細かくやり取りもしたが、その甲斐があったし、2人が頑張ってくれた映画」と白濱、平のダブル主演に感謝の意。「辛いこと、苦しいことは思ってもみないときにボーンとやって来るし、今の状況(コロナ禍)も突然こうして現れた。若い2人が経験もない困難に立ち向かっていく姿に、皆さんも何か感じてもらえれば」と話していた。

取材・文・写真=内田涼

『10万分の1』
11月27日(金)全国公開

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