豆柴の大群 ミユキエンジェルが語る、急速に縮まったクロちゃんとの距離 「私は人間面で好きになってもらおうと思った」
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豆柴の大群(以下、豆柴)のミユキエンジェルは、グループきってのムードメーカーだ。
「MONSTER IDOL」の合宿で泣いてばかりいたミユキは、豆柴のYouTubeチャンネルでその本領を発揮させる。「巨大シャボン玉に入る」といった企画出しや率先しての進行役を行っているほか、ラストの「チャンネル登録お願いします」を呼びかけているのもミユキだ。特に、クロちゃんと披露した息のあったコンビネタは、メンバーをも驚かせ爆笑をさらった。さらに、『SCHOOL OF LOCK!』(TOKYO FM)内の箱番組「豆柴LOCKS!」でミユキが流行らせようと多様してきた「ぴえんじぇる」は、先日発売を開始したLINEスタンプの看板スタンプに。一方で、高いパフォーマンス能力と、あのクロちゃんに「変な声」と認めさせる歌声は、豆柴に欠かせない一つのカラーとなっている。
リアルサウンドでは5週にわたり、豆柴メンバーのインタビューを掲載。明日11月8日で20歳を迎えるミユキには「MONSTER IDOL」時に仕舞い込んでいた本音やクロちゃんとのコンビ芸の真相、ソロデビューも夢じゃない癖のあるボーカルについて聞いた。(渡辺彰浩)※9月中旬に取材
クロちゃんの推しはミユキエンジェル?
――ミユキさんは、YouTubeでの企画を観て「MONSTER IDOL」のオンエアと一番ギャップのあるメンバーでした。テレビの編集の仕方もあるのかと思いますが、オーディションの期間を振り返っていかがでしたか?
ミユキエンジェル:人生を懸けなきゃいけない期間で、本当に落ちたくなかったんですよ。でも、何をしたらいいかわからないし、選ぶのがクロちゃんだったので、最初から「僕に好かれなきゃいけないんだよ」っていう感じを出してたじゃないですか。みんな「好きです」って言ってて、私はそれを言いたくなくて。だって、恋愛で好きじゃないから。だから、私は人間面で好きになってもらおうと思って、ご飯の時に喋ったり。個人面談とか何かを伝えないといけない時になると、本当に言葉が出なくなっちゃって真っ白になっちゃうんですよ。毎日泣いてましたね。すごくつらかった記憶があります。だいたい覚えてないんですけど。
――引っ込み思案なんですか?
ミユキ:初対面だと人見知りしちゃいます。でも、何分か経てば大丈夫だったりするんですよ。人との関わり方がそんなにわからないっていうか。喋りづらかったです。
――それがオーディションの時に出てしまった。
ミユキ:周りが知らない人だから。喋ったのがアイカ(アイカ・ザ・スパイ)ぐらいで。それ以外は誰とも喋ってないし。だから怖かったのが出ちゃいました。
――クロちゃんからは「いいムードメーカーになっていた」という言葉もありましたよね。
ミユキ:そうですね。合格発表の時もクロちゃんに「ミユキはムードメーカーだから」って言われて、それでちゃんとわかってくれてたんだな、伝わってたんだなっていうのが嬉しかったです。当時も、今も。
――一方で「泣き虫」とも言われていましたが。
ミユキ:そうなんですよね。言葉にできないのが悔しくて。なんでだろうってことで泣いちゃいました。豆柴になってからも最初の方はずっと泣いてたんです。上手くいかなくて。でも、最近は強くなりました。
――もう泣いてないと。
ミユキ:泣いてないです! 今も泣きそうだけど泣いてないです。我慢できるようになりました。
――実は、最近泣いたのは……?
ミユキ:水着になるって決まった時に泣きました。収録では泣かない、カメラの前では絶対に泣かないって思ってて、終わった瞬間に……。
――野球拳の時ですね……。クロちゃんは「根性がある」とも褒めてくれていましたよね。
ミユキ:やらなきゃいけないことは全力でやるっていうのは自分の中で決めていて。だからですかね。
――だからこそ合格できた。
ミユキ:絶対受かりたいと思って。自分でアピールできることを探してそれを諦めずにやっていました。クロちゃんがナオ(ナオ・オブ・ナオ)とかカエデ(カエデフェニックス)にデレデレしているのはバレバレだったじゃないですか。オンエアを観ても裏でもバレバレで、私好かれてないんだと思って。それはハナエ(ハナエモンスター)も同じで。どうしたらいいだろうって。だからパフォーマンスとかコミュニケーションで見せるしかないなっていうので、諦めずに続けました。
――オーディションの頃と比べると、ミユキさんは特にクロちゃんとの距離が縮まっているように感じます。
ミユキ:「MONSTER IDOL」ではカメラが止まってもずっと喋ってて、オーディションが終わってからはLINEを交換したんですよ。そこでめちゃくちゃ話すようになりましたね。距離が縮まりました。
――YouTubeではクロちゃんと度々ギャグを披露していますが。
ミユキ:急だったんですよ! 呼び出されてネタ合わせさせられて、「やるよ?」って言われて披露して。そこから会う度にネタの打ち合わせを急にさせられるんです。「いいの出来たよ。ウケるやつ持ってきたよ。やるよ!」とか言って。ネタの打ち合わせをこっそりして披露して。
――最初披露したのはクロちゃんを落とし穴に落とす企画の時でしたが、あれはどういった流れで?
ミユキ:私たちが落とし穴のセッティングをしている時に、クロちゃんをバスに閉じ込めないといけない時間があって。その時に私がクロちゃんのお世話係ってことで、ほかのメンバーがセッティングしている最中に「ネタ合わせする? 時間あるし」みたいな感じで言われて。
――クロちゃん主導だったんですね。
ミユキ:そうです。私は何も言ってない。急に!
――野球拳の時は?
ミユキ:「どうぞ、どうぞ、どうぞ、どうぞ、はい! 仏像! 銅像じゃないんかーい!」も、急に呼び出されて打ち合わせをして披露しました。
――ミユキさんとしてはそれぞれのネタの出来は?
ミユキ:銅像はテンポが良くて、いいネタだなって。(落とし穴で披露した)「うーん、キュート!」はよくわかんないってなるじゃないですか。でも、銅像はテンポ感、ネタとしてはわかりやすくて、ウケるなって思います。ほかのやつはスベっちゃうんですよね。
――このまま第3弾も。
ミユキ:だんだん披露されると。
――2人を見ていて、クロちゃんの推しは実はミユキさんなんじゃないかとも感じるのですが。
ミユキ:え、そうなんですか? わかんないですけど。それは感じないですね。でも、話しやすいとはめちゃくちゃ言われます。
――生理的には大丈夫?
ミユキ:全然大丈夫です。なんとも思ってないんで。女性を見る目はマジで気持ち悪いので、そういうところは生理的に受け付けないんですけど。でも、普段は全然好きだし、面白い芸人さんだなと思ってます。
「“ミユキは吉川晃司さんになれ”って言われた」
――豆柴はナオさんとハナエさんをボーカルのツートップとしていますが、ミユキさんもすごく耳に残る声色をしています。松隈ケンタさんからはどのようなボーカルディレクションを受けたんですか?
ミユキ:歌い方はCOMPLEXの時の吉川晃司さんを意識して歌っています! 『スタート』のアルバムレコーディングの時に、松隈さんから「ミユキは吉川晃司さんになれ」ってそこで初めて言われて。レコーディングをする度に「私は吉川晃司さんになるんだ」って思いながら歌うと力強くなるし、言葉が変化する。「ヴァ、ヴィ、ヴ、ヴェ、ヴォ」「チャ、チィ、チュ、チェ、チョ」って感じで歌ってますね。声はクロちゃんにも「りスタート」の時に、「ミユキは声が変だから」って言われて「変!?」って聞き返したら、「変じゃない! 特徴的! 独特!」とか言われたんですけど、クロちゃんに言われたくないなって(笑)。
一同:ははははは(笑)。
ミユキ:「クロちゃんの方が変だし!」と思って。最初からそう言われてるので、声は特徴的なんだなって思います。
――ミユキさんと言えば「豆柴の大群-お送りするのは人生劇場-」の落ちサビが特徴的ですよね。
ミユキ:落ちサビ! あれはめちゃくちゃ崩してって松隈さんから指示があって。〈ヨッシュワー! ウィマコショヒュキャキュフィキシュイキョメ〉。めちゃくちゃ意識してます。あれはわざとです。吉川さんを誇張しまくり!
――まさか、そのままOKになるとは思わないですよね。
ミユキ:本当にそうです。びっくりしました。出来たやつ聴いて。「これ使われるんだ!?」って。何言ってるかわからないですもん。
――それも個性の一つとして。
ミユキ:活かせたらいいなって思います。
――ボーカルの立ち位置的にはBiSHのアユニ・Dさんと被りますよね。
ミユキ:そうですね。松隈さんにも言われてます。
――今後、ソロデビューもあるかも。
ミユキ:なんか、クロちゃんに言われてるんですよね。「ミユキのソロ曲をいつかは作る」って言われてて。ロリカワロックって言ってました。よくわかんないんですけど。
――実際にクロちゃんプロデュースの、ロリカワロックでソロデビューと言われたらどうします?
ミユキ:や……りたいです! 出来ることはなんでもします。
――高校の時にはダンス部に所属していたんですよね。
ミユキ:ダンス部でしたし、小さい時からクラシックバレエをやっていて、パフォーマンス面ではダンスは出来るなって思います。練習すれば出来るタイプです。
――振付も?
ミユキ:振付は難しいんですけど、アルバム曲では「ガーデニング」と「さよならしなきゃ」の振付を考えました。
――今回のインタビューではメンバーそれぞれに他己紹介をしてもらっているのですが、ミユキさんには同じ年少組のハナエさんを。
ミユキ:ハナエはこういうインタビューの時はものすごくしっかり答えられる人で、同い年なのかなって思うくらいにしっかりしてるんです。でも、実際は私より子供なんじゃないかなって思うくらい、急にはしゃぐし元気です。小学生って感じ。そういうところが可愛いなって思うし、本当にボケーッとしてる時もあって、オンオフが激しい人です。
――先ほどインタビューした時も受け答えがしっかりしていました。
ミユキ:ずっとネットに生きてたというか、ブログを書いてたらしいんですよ。これ、黒歴史なので言っちゃいけないかもしれないですけど……(ハナエの顔を伺いながら)ラジオで言ってたからいいかな(笑)。言葉が上手。まとめ方が。だから作詞とかにも活かされているし、そういうところはすごく尊敬する面だなと思いますね。
――最後に、今後豆柴の一人としてどのようなメンバーになっていきたいですか?
ミユキ:最初からムードメーカーと言われているので、それは維持しつつ、歌の面でもだんだん歌割りが増えてきたので、そういうところでも引っ張っていきたいです。振付はちょっと難しいんですけど、考えた振りを自分のものにして見せられたらいいなと思うし。豆柴のためならなんでも全力でやりたいなって思ってます。
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