リーガルリリー、プラネタリウムを舞台に物語紡いだ一夜
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リーガルリリー「真夜中のプラネタリウム‐Midnight Planetarium Live‐×リーガルリリー『bedtime story』」の様子。(撮影:青木柊野)
リーガルリリーの無観客ライブ「真夜中のプラネタリウム‐Midnight Planetarium Live‐×リーガルリリー『bedtime story』」が昨日11月7日に配信された。
本公演はコニカミノルタ主催のイベント「真夜中のプラネタリウム‐Midnight Planetarium Live‐」とのコラボ企画として実施された。リーガルリリーは東京・コニカミノルタプラネタリア TOKYO(DOME1)を舞台に、“子どもが夜眠る前の読みきかせ時間”をテーマにした1stフルアルバム「bedtime story」の世界観をライブで表現。プラネタリウムによる演出を取り入れながら、アルバムの楽曲を収録順に披露した。
ライブ配信は夜が深まった、22:30にスタート。リーガルリリーはアルバムのオープニングナンバー「ベッドタウン」で特別な夜の幕を開けると、流星群のような映像をバックに「GOLD TRAIN」で疾走感のある演奏を繰り広げた。海(B)の骨太なベースからスタートしたのは「1997」。ドームは一面星々に覆われ、まるで3人が宇宙で演奏しているような光景が描き出された。「林檎の花束」では星が降り注ぐ美しい光景の中、勢いよく放たれたノイジーなサウンドが絡み合う。その後もリーガルリリーはほとんど言葉を挟むことなく「キツネの嫁入り」「そらめカナ」と次々に楽曲を続け、無垢な歌声と緻密なアンサンブルで視聴者を「bedtime story」の世界へと没入させた。
「ハナヒカリ」では昼から夜に暮れていく空の映像をバックに浮遊感のあるサウンドがゆったりと紡がれる。夜空に浮かぶ月の下、3人はノスタルジックで美しい楽曲の世界観を表現した。「猫のギター」ではたかはしほのか(Vo, G)の寂しげな歌声と、ゆきやま(Dr)の芯のあるドラム、海の力強いベースの音色がコントラストを生み出す。そして「まわるよ」を軽快にプレイしたあと、3人は数々の星座のイラストをバックに「子守唄のセットリスト」をたおやかに奏でた。物語も終盤を迎えた頃、バンドは幻想的なオーロラを背景に「ハンシー」を演奏。アルバムのラストナンバー「bedtime story」では3人の背景に大きな地球が現れ、壮大な世界観の中でたかはしによるポエトリーリーディングとつんざくような歌声が響きわたった。
ここまでメンバーは言葉をはさむことなくライブを続けてきたが、アルバムの全曲を披露し終え、たかはしが「アルバムを今年リリースしたんですけど、やっと今満を持して……まさかプラネタリウムでライブができるなんて」と感慨深げにコメント。「ベッドで布団の中に入りながら聴くもよし、リビングで聴くもよし。観てくれてありがとうございます」と視聴者に感謝を述べた。そしてリーガルリリーはプラネタリウムでやりたい曲だという3曲をパフォーマンス。代表曲の1つ「リッケンバッカー」や「スターノイズ」を無数の星が輝く特別なシチュエーションの中でプレイした。ラストナンバーは「蛍狩り」。3人はたゆたうようなサウンドと轟音を届け、深い余韻を残してプラネタリウムからのライブに幕を下ろした。
11月10日22:30まで本公演のアーカイブ映像が配信されている。チケットは11月10日20:00までイープラスで販売中。
リーガルリリー「真夜中のプラネタリウム‐Midnight Planetarium Live‐×リーガルリリー『bedtime story』」2020年11月7日 セットリスト
01. ベッドタウン
02. GOLD TRAIN
03. 1997
04. 林檎の花束
05. キツネの嫁入り
06. そらめカナ
07. ハナヒカリ
08. 猫のギター
09. まわるよ
10. 子守唄のセットリスト
11. ハンシー
12. bedtime story
13. リッケンバッカー
14. スターノイズ
15. 蛍狩り