『極主夫道』龍と美久のなれ初めが明らかに 勘違いから育まれたヤクザの恋
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龍(玉木宏)が車に轢かれてどうなっていくのか不穏な空気が流れた『極主夫道』(読売テレビ・日本テレビ系)。第5話では、いつものコミカルさだけではなく、それぞれの龍への思いがひしひしと伝わり、思わずグッとくる感動的な回となった。龍と美久(川口春奈)の愛の物語にも感極まる。
龍と美久は、理想的な夫婦のように見えていたが、美久が所属する会社内でヤクザであった龍がよく思われていないことがきっかけとなり、仲違いをしていた。どうしても龍に風当たりが強くなってしまった美久。龍がいなくなって、過去を思い返しながら改めて龍の大切さを思い知り、ケジメをつける決意を固める。
龍と美久の過去が描かれ、2人の距離が縮まった要因は、2人の勘違いによるものだったのだ。出会いはファミレス。注文の際に、龍が美久のことを呼び続けていたことがきっかけで2人は近づく。それから子持ちであることと結婚に関する言及がより2人の距離を縮めていった。
だが実は、龍が美久のことを呼び続けていたのは、他の店員だと恐れられて反応されなかったからで、“子持ち”は美久のことではなくメニューとして頼んだカレイのこと。“けっこん”について話すというのは、結婚ではなく血痕のことであり、全てが好意からではなく勘違いが引き起こしたことであったのだ。
それでも徐々に愛を育んでいく2人。きっかけは何であれ、確かにそこには愛が感じられた。特に龍がケジメをつけるために自分の身を投げうつ覚悟を見せて、美久への告白を掴み取ったシーンには心を打たれた。玉木は今と変わらず、誠実に人と接して、覚悟を貫き通す姿に加え、男気溢れる雨の中での告白が様になっていて、川口は強気で堂々としている現在の美久とはまた違った一つの恋に揺れ動いていく一面と、龍にプロポーズをされて涙を浮かべる姿が印象的だった。
またしても美久が龍に送った「ケジメをつける」を、龍は結婚式を挙げることだと思っていたが、それは美久が龍のことをプレゼンで明らかにすることであり、これも勘違い。しかし、その勘違いがまたしてもよい方向に転がっていった。
勘違いが引き起こすコミカルさに、それをしっかりと利用して深みが加えられていった第5話。まさかラストで龍と美久の結婚式を見られるとは思ってもいなかった。川口が人生初となる白無垢姿も披露し、結婚式のシーンに登場した人物たちが皆、「素で笑っていないか?」と話題になるなど、微笑ましい2人にお祝いのムードが流れた回となった。
■岡田拓朗
関西大学卒。大手・ベンチャーの人材系企業を経てフリーランスとして独立。SNSを中心に映画・ドラマのレビューを執筆。エンタメ系ライターとしても活動中。Twitter/Instagram
■放送情報
『極主夫道』
日本テレビ系にて、毎週日曜22:30~23:25放送
出演:玉木宏、川口春奈、志尊淳、古川雄大、玉城ティナ、MEGUMI、安井順平、田中道子、白鳥玉季、中川大輔、片岡久迪、水橋研二、本多力、新津ちせ、橋本じゅん、滝藤賢一、稲森いずみ、竹中直人
原作:おおのこうすけ『極主夫道』(新潮社『くらげバンチ』連載中)
脚本:宇田学ほか
監督:瑠東東一郎ほか
チーフプロデューサー:前西和成
プロデューサー:中山喬詞、小島祥子、清家優輝(ファインエンターテイメント)
共同プロデューサー:池田健司(日本テレビ)
制作協力:ファインエンターテイメント
制作著作:読売テレビ
(c)読売テレビ
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