King & Prince 高橋海人が語る、“学び”の連続な『姉ちゃんの恋人』での経験 和輝には「完敗」!?
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有村架純が主演を務めるドラマ『姉ちゃんの恋人』がカンテレ・フジテレビ系で毎週火曜21時より放送中だ。主演の有村とはNHK連続テレビ小説『ひよっこ』などに続き6度目のタッグとなる岡田惠和のオリジナル脚本となる本作は、女手ひとつで弟3人を養う“肝っ玉姉ちゃん”安達桃子(有村架純)と恋の相手・吉岡真人(林遣都)をはじめとした個性豊かな登場人物たちの恋と家族愛を描いたラブ&ホームコメディー。
有村演じる桃子の弟で、安達家の長男・和輝を演じているのが、King & Princeの高橋海人だ。本作では、時に物語を俯瞰し、時に桃子に優しく語り掛ける形で、ドラマの要所要所で登場するナレーションにも初挑戦。「ほぼ初めての感覚で撮影に臨んでいる」という高橋に、本作での経験や今後の見どころについて話を聞いた。
「緊張していても笑顔が出せるようになった」
ーー高橋さんの出演が発表された際、「ハマり役」と話題になり、愛称である「海ちゃん」がTwitterのトレンド入りを果たすなどかなり反響がありましたが、それを受けてどのような気持ちでしたか?
高橋海人(以下、高橋):シンプルにうれしかったです。King & Princeでは弟的な立ち位置でもあるので、ファンの方たちには今回の役が僕にすごく合っていると思っていただけてよかったです。キャスティングしていただいて本当に光栄ですが、やはりその分期待値も上がるので、プレッシャーもありました。なので、序盤のうちは「大丈夫かな」「期待に応えられるかな」と思っていたんですけど、いまはそんなことよりも、とにかく後悔しないように全力で頑張ろうと思って、楽しみながら演じさせていただいています。
ーーしかもナレーションという大役も任されています。
高橋:ナレーションの収録は緊張しますね。でも、スタッフさんに「声がいい」って言っていただいて、「俺、声いいんだ!」って素直にうれしかったです。家族でのやりとりなどを演じているときとはまた違う緊張感ですね。自分の声がちゃんと作品にマッチしているのかも含め、頑張っています。
ーー姉役の有村架純さん、弟役の日向亘さん、南出凌嘉さんとの関係性はどのように築いているんですか?
高橋:クランクインする前に、有村さんが忙しい中、家族4人で集まる会を設けてくださったんです。敬語禁止で話すようにしたり、みんなでゲームをしたりする会だったんですけど、それがすごく大きかったですね。その会のおかげで演じやすくなったので、いまでもすごくありがたいなと思っています。僕自身、演技のお仕事はまだあまり経験がないので、ほぼ初めての感覚で撮影に臨んでいるんです。なので、監督さんにいろいろなことを聞いたり、現場で先輩の俳優の方々の立ち振る舞いを見たりして、勉強させてもらっています。いままでは佐藤勝利くんと一緒だったり、メンバーと一緒だったり、事務所の先輩方が周りにいる環境だったので甘えていたところもあったんですけど、今回はまた違う環境なので、とにかく勉強になります。撮影も毎回すごく楽しいです。
ーー今回の現場では、King & Princeでの活動が活きる部分はありますか?
高橋:King & Princeは年長組が盛り上げ役で、そういうメンバーの姿を見て育ってきているので、桃子以外の兄弟3人でいるときは、基本的に僕が会話を回したりするように心がけています。岡田(惠和)さんの脚本にはシーンの設定だけがあって、細かく決まっていないところが所々あるんですけど、兄弟3人のシーンはそういうシーンが結構多くて。なので、そういうところは「こんな感じで演じてみよう」と3人で事前に話し合いながらやっています。みんなで支え合っている感じはすごくあります。
ーー逆に今回の役がKing & Princeの活動に活きる部分は?
高橋:岡田さんの脚本には「和輝:(微笑)」みたいなことがよく書かれているんです。なので、微笑みのレパートリーはたくさん考えました(笑)。あたたかい微笑みだったり、少し含みを持たせた微笑みだったり……。そのおかげで、雑誌の撮影をするときの笑顔がすごく上手になったねと言われるようになったのでうれしかったです。僕は緊張すると笑えなくなってしまうタイプで、それが悩みでもあったんですが、基本的にニコニコしている和輝を演じているおかげで、緊張していても笑顔が出せるようになりました。「いまは和輝なのか? それとも海人なのか?」みたいな瞬間はよくありますね(笑)。
「和輝と自分を比べたら、僕はもう手も足も出ない(笑)」
ーーちなみに、今回の出演に関して、King & Princeの他のメンバーはどういう反応をされていましたか?
高橋:うちのグループって、個人のお仕事が決まったときは、みんなで集まって家族会議みたいな状態でマネージャーさんから発表されるんです。今回もそういう形でみんなにアナウンスされて、「うぉー! おめでとう!」って盛り上がってくれました。しかも主演が有村さんと伝えられて、さらに「すげぇー!!」みたいな(笑)。みんなも「頑張って!」と喜んでくれました。
ーーそんなお姉ちゃん役の有村さんの印象はいかがですか?
高橋:切り替え方がすごいなと思います。撮影が始まると急にギアチェンジされるので、自分は「ヤバい! まだ高橋海人が残っている!」って感じで(笑)。そういうところは驚かせられながらも、すごく引っ張っていただいています。あと、食卓を囲んでみんなでご飯を食べながら話すシーンが多いんですけど、食べながら演技をするのってすごく難しいんだなと思って。気づいたら「俺、ロールパンしか食べてないじゃん!」みたいな(笑)。そういうことが結構あるんですけど、有村さんはバランスよく食べられているんですよ。そういう細かいことも、今後に活きるんだろうなと思いながら、日々勉強させていただいています。
ーーあまり共演シーンはないようですが、今回はジャニーズ事務所の後輩、那須雄登(美 少年/ジャニーズJr.)さんも出演されていますね。
高橋:現場ではまだ1回しか会ったことがないんです。そのときも、「現場どんな感じ?」「緊張しますね」「緊張するよね、俺も緊張するよー」ぐらいの会話でした(笑)。本当に最初の段階で、お互いガチガチな状態だったんです。なので、今のところ先輩としての背中はまだ見せられていないんですけど、次会ったときは先輩として少しでも緊張をほぐしてあげられたらなと思います。
ーー11月10日放送の第3話は、奈緒さん演じるみゆきと和輝の恋が見どころのひとつになります。
高橋:僕はこれまで恋愛シーンをあまり演じたことがなかったので、実際に撮影してみて、意外と難しいんだなと思いました。いままでは、頭で考えて知的なことを言うような役が多かったんですけど、今回は頭で考えるよりも先に思ったことが体に出てしまうタイプの役なので、「もっと相手のことを見つめていいよ」とか「もっとしっかり気持ちを伝えて」など、いろいろアドバイスをいただいて、それを自分の中に落とし込んで演じました。でも照れましたね。自分でもビックリしました。普段アイドルとして活動しているのに、キュンキュンには慣れてないっていう(笑)。そういう意味では、20歳の子が頑張っている等身大の姿が少しは再現できているのかなと思います。
ーーカフェのシーンでは、みゆきの口元についたカフェラテの泡を指ですくって舐めるシーンも登場します。
高橋:あのシーンは台本を見たときにビックリしました。「アイドルでもやったことない!」と思って(笑)。岡田さんの脚本は、現実的なところにキラキラ要素が詰まっているので、あの2人が本当にいそうな感じに見えるんです。それが本当にすごいなと思っていて。なので、観ていただいた方に、ちゃんと成り立っているなと思っていただけたらすごくうれしいです。僕自身もかなり苦戦というか、戦ったシーンなので、オンエアでどうなっているか楽しみです。正直言うと、現状この作品で一番の山場でした(笑)。
ーーそんな和輝と自分自身を比べて通じるところはありますか?
高橋:和輝には完敗ですね。和輝と自分を比べたら、僕はもう手も足も出ないです(笑)。誰にでも壁がなく、みんな平等に接することができるのが和輝の魅力だと思うんです。僕自身は結構ビビリなので、誰に対しても「いまどう思われているんだろう」とか、「いま失礼なこと言ってないかな」とか、そんなことを頭で考えちゃうので、そういうところを和輝から学べたら、もう少し楽になるところもあるのかなと思います。
ーーでは最後に、高橋さん演じる和輝としての今後の見どころを教えてください。
高橋:和輝とみゆきの恋がどう進んでいくかですね。それを姉ちゃんに言うのか言わないのか、秘密のまま禁断の恋が続いていくのか、そして2人の恋はうまくいくのか……。和輝としての楽しみ要素が増えるのが第3話からだと思います。ラブ&ホームコメディーなので楽しめる要素が本当にたくさんありますし、どのキャラクターも岡田さんの脚本で丁寧に描かれているので、いろいろな登場人物に寄り添っていただけると思います。この人に寄り添えるなという人を見つけていただいて、自分自身を投影しながら楽しんでいただきたいです。その中でも和輝に寄り添っていただけるとありがたいですね。
※高橋海人の「高」はハシゴダカが正式表記。
■放送情報
『姉ちゃんの恋人』
カンテレ・フジテレビ系にて、毎週火曜21:00~放送
出演:有村架純、林遣都、奈緒、高橋海人(King & Prince)、やついいちろう、日向亘、阿南敦子、那須雄登(美 少年/ジャニーズJr.)、スミマサノリ、井阪郁巳、南出凌嘉、西川瑞 、和久井映見、光石研、紺野まひる、小池栄子、藤木直人ほか
脚本:岡田惠和
音楽:眞鍋昭大
演出:三宅喜重(カンテレ)、本橋圭太、宝来忠昭
プロデュース:岡光寛子(カンテレ)、白石裕菜(ホリプロ)、平部隆明(ホリプロ)
制作協力:ホリプロ
制作著作:カンテレ
(c)カンテレ
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