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V6は終わらない青春を謳歌するーー『V6の愛なんだ』から感じる“きらめき”

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リアルサウンド

 『V6の愛なんだ2018』(TBS系)のオンエアが、いよいよ9月24日に迫ってきた。昨夏に放送された『V6の愛なんだ2017 史上最高の夏祭り!』が好評だったことを受けて、2年連続で実現したスペシャル番組だ。「準備を早く始め、よりパワーアップしたところをみていただけると思う」と長野博が語るように、今年は全国の学校にとどまらず、海外ロケも決行。V6が青春真っ只中の学生たちに、正面からぶつかっていく3時間となりそうだ。

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 『V6の愛なんだ』(以下、『愛なんだ』)は、1997年から約11年間放送された人気番組『学校へ行こう!』を受け継いだバラエティ番組。夢に恋に一生懸命な学生たちが、屋上から思いの丈を叫ぶ「未成年の主張」は、当時も今も変わらず大盛り上がりだ。あまりにまっすぐな思いに、見ているこちらまでドキドキするやらちょっぴり恥ずかしいやらで、自然と頬が緩む。どんな結果が待っていようとも、自分を信じて突き進む若さとエネルギーは、いつの時代もキラキラと輝いていて眩しい。

 9月17日放送の『三宅健のラヂオ』(bayfm)では、今年の『愛なんだ』で「未成年の主張」の全国大会を実施し、V6がグランプリを選ぶということが伝えられた。「学生っていいよね。ちょっとしたことで大爆笑しちゃったりとかしてさ、メンバーのみんなも言ってたけど、これからなんにでもなれる存在だってことがね、本当に見て思えますよね」と、しみじみ語る三宅。かつて『学校へ行こう!』で、オリンピック選手になる夢を語っていた女子高生が、実際に叶えているのを見て感慨深いものがある、とも。

 『学校へ行こう』の放送開始から、20年超。当時、学生だった世代には懐かしく、今の学生たちにとっては新鮮に映るのがこの番組の魅力だ。「親御さんと子どもたちを上手く繋いでくれる、橋渡し的な番組になってくれたら良いなっていう風に思いますね」と三宅が語るように、願わくば来年も、再来年も……と続いてほしい。

 「学校へ行くとさ、すごい“ワーキャー!”言われるの。なんか人気者なのかな、みたいな気持ちになるよね」と、続けた三宅は学生の“黄色い歓声”に対して、V6と同世代ファンは熟成された“マスタードイエロー”の歓声だと笑いを誘う。そんな時の流れを楽しむことができるのも、長年変わらぬ活躍を続けるV6ならではだろう。

 『愛なんだ』は、学生たちの青春を見届ける番組だが、同時に終わらない青春を謳歌するV6を愛でる番組でもある。各学校への移動は、6人が1台の車に乗り込んでドライブする。坂本昌行がハンドルを握り、助手席には長野博。昨年の放送では、「1校目は女子校です!」とスマートにナビゲートしたと思えば、井ノ原快彦が「みんな、この通り(青山通り)に入ったら“夏”だぞ!」と車内を盛り上げる。「OK!」とノリノリな三宅と、「どういうこと?」と苦笑する岡田准一、そしてにやりとする森田剛と、その反応に個性が光る。「3・2・1、夏ーーー!」と井ノ原が叫ぶと同時に、大笑いする5人がなんとも微笑ましい。

 また、今や日本映画界を牽引する役者のひとりとして渋みを増す岡田も、V6の中では末っ子のまま。歴史の特別講師として一人教壇に立つと、モニタリングする5人の兄たちのいいおもちゃにされてしまう。岡田が黒板に名前を書いて、自己紹介をしようとすると「ぺっぺっぺ~! って、やって」とマイクで指示を出す三宅。さらに「ベロ出せ、ベロ!」「コマネチも!」と無茶振りする森田。そして素直に応じる岡田というやりとりが、これぞV6というワチャワチャ感を生む。

 暴走する兄たちの悪ふざけに、岡田は何度も学生から失笑を買うことに……。「もう限界」。そんなギブアップのタイミングを見計らって、全員が駆け寄る姿はまさしく青春。これぞ愛なんだ、と言いたくなる展開。「未成年の主張」でも、振られてしまった学生にV6のメンバーが駆け寄って肩を抱き、「よく頑張った」と支えるシーンが印象的だ。人は何歳からでも、トライできる。もちろん挑戦すれば傷つくこともあるが、そのとき駆け寄ってくれる仲間がいてくれたら、いつだって青春時代を走り続けられるのかもしれない。そんなことを感じさせてくれるV6と共に、9月24日はぜひとも心に学生服をまとって青春のきらめきを楽しもうではないか。(文=佐藤結衣)