『第13回恵比寿映像祭』テーマは「映像の気持ち」、第1弾作家を発表
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2021年2月5日から開催される『第13回恵比寿映像祭「映像の気持ち」』のテーマおよび第1弾出品予定作家が発表された。
2009年の第1回開催以来、年に一度、東京・恵比寿各所で展示、上映、パフォーマンス、トークセッションなどを複合的かつ領域横断的に紹介する『恵比寿映像祭』。映画、アニメーション、実験映像、ドキュメンタリー、現代美術など多様なジャンルの映像芸術表現が集結する。
第13回開催となる今回のテーマは「映像の気持ち」。「『動画』であるということ」に焦点を当て、様々な動画表現の成り立ちや違いを紐解きながら映像とのつきあい方を考えていく。
第1弾出品予定作家には、赤松正行+ARARTプロジェクト、カワイオカムラ、渡辺豪、トニー・アウスラー、チョ・ヨンガク、木本圭子、ペトラ・コートライト、松本力、シシヤマザキが名を連ねる。
『第13回恵比寿映像祭』アーティスティック・ディレクター岡村恵子のコメント
映像(動画)は、テレビ画面、スマートフォン、街中や車内の広告ディスプレイ、ゲーム、自動販売機、あるいはウェアラブルな端末など、21世紀の都市生活のいたるところにあふれています。明滅する光に過ぎない映像を前に、わたしたちは、笑ったり、泣いたり、驚いたり、怒りや欲望を喚起されたり、触れられないものや行くことができない場所へ思いをはせたり…と気持ちを動かされています。さらに世界的なパンデミックを契機に、物理的な移動や直接的な交流の代替手段のひとつとして、動画配信や映像を介した遠隔コミュニケーションの普及が加速し、映像との付き合い方はさらに拡がりを見せています。
第13回恵比寿映像祭では、見る人の感情を動かす映像の力に着目し、あらためて、「動画」であるということ、について向き合いたいと思います。静止画が動き出すことそのものに驚き目を見張った映画前史の時代から、アナログからデジタルへ、平面から3D空間へ、技術の変遷やメディアの多様化とともに、動画表現はさまざまに変化を遂げ多様になってきました。さまざまな工夫により編み出されてきた動画表現の原理とその歴史を参照しつつ、映像(動画)の魅力を楽しむ手がかりを提示し、さらなる拡張を続ける同時代の映像のありかたと、あたりまえのように映像とともに生きる現在を見つめなおす機会をつくります。