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『さくら』加藤雅也演じるゲイバーのママの場面写真&ブルボンヌのコメント

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CINRA.NET

©西加奈子/小学館 ©2020「さくら」製作委員会

映画『さくら』の加藤雅也の出演シーンが公開された。

本日11月13日から公開されている同作は、西加奈子の同名小説をもとに、ごく普通の家族・長谷川家と愛犬のさくらが、残酷な運命に翻弄されながらも強く生きていく姿をユーモアを交えて描いた作品。主人公の平凡な次男・薫役を北村匠海、容姿端麗で破天荒な妹・美貴役を小松菜奈、美青年で人気者の長男・一役を吉沢亮が演じるほか、3人の母役の寺島しのぶ、父・昭夫役の永瀬正敏、カオル役の小林由依(櫻坂46)、水谷果穂、山谷花純らが共演している。監督は『ストロベリーショートケイクス』などの矢崎仁司。

加藤雅也は、昭夫の学生時代の同級生で、ゲイバー「ラガーウーマン」のママとして働くサキコ役で出演。サキコは長谷川家を陰で支える重要なキャラクターとして登場する。劇中には、ブルボンヌ、ヴィヴィアン佐藤、肉乃小路ニクヨ、ドリュー・バリネコ、プリンセスティンコウ、TASTYらも店員役で出演。

ブルボンヌは以前から親交のある矢崎仁司監督から「『のびのび、自然にやってくれれば』と自由にさせていただけました」とコメント。撮影については「新宿2丁目のお店の仲間や、ロケ地山梨近辺のドラァグ・クイーンの友人たちと、わいわいとパーティのように盛り上がって現場に入りました。実は加藤雅也さんとも、映画祭でご一緒したりのご縁があったので、ママ役としてチープ&ゴージャスに仕上がった加藤さんに『ブルボンヌちゃんじゃない!久しぶり♡』と優しく可愛く声をかけられて、すっかり本当のママのもとで働くチーママの気分になれました」と明かし、「お客さん役のエキストラの皆さんとテーブルでじっくりお話ができ、カメラが回る頃には本当のお店で接客しているような空気が生まれていました」と回想している。

また該当シーンの時代設定が1980年から90年代であることについては「現代の感覚ではオネエキャラのコミカルさを強調し過ぎたようなゲイバーやホステスさんが登場します。でもこれは当時の現実です。少々バカにされても、強く逞しく笑い飛ばす先人のオネエさんたちが作ってくれた道でもあります。実際に、そんなコミカルなママこそが、家族の本質を鋭く見抜き、寄り添ってくれる存在として描かれているんですから」とコメント。

完成した作品については「卒業式でのシーンでは、本当に苦しくなるくらいに涙が溢れました。試写を観ながら一字一句、台詞を書き留めました。乱暴に見える人もいるかもしれませんが、校長先生や国旗を倒して話し出す小林由依さん演じるカオルの姿は、いろんな苦しみに蓋をしていた女性や性的少数者の想いを代表して打ち破るジャンヌダルクのように格好良かった。彼女は、本当はこんな風に堂々としていたかった私の青春時代を見せてくれたのです。『さくら』に散りばめられた様々なシーンで、いろんな人たちが人生の中で感じてきた想いが重なる瞬間があると思います。時にそれは胸をえぐる苦しいことかもしれません。でも腐らず前を向いて歩めば、いつかきっと報われる時が来る。さくらが咲く時が来るのだと、教えてもらいました」と語っている。