FOMAREの実験成功!たった1人のファンの前で11曲演奏した“ワンマンワンマンライブ”
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FOMARE「#FOMAREの実験2 ワンマンワンマンライブ」東京・TSUTAYA O-WEST公演の様子。(Photo by RUI HASHIMOTO [SOUND SHOOTER])
FOMAREが昨日11月13日に東京・TSUTAYA O-WESTで企画ライブ「#FOMAREの実験2 ワンマンワンマンライブ」を開催した。
FOMAREはライブ前日の11月12日に「#FOMAREの実験2」「202011131900@428」という意味深な文字が記載された画像をバンドのTwitterとInstagram公式アカウントに投稿。そして13日19:00にバンドのTwitterとInstagram公式アカウント、YouTube公式チャンネル、東京・渋谷MODIの街頭ビジョンで突如生配信を開始した。ここでFOMAREは、この日19:00以降にTSUTAYA O-WESTに来場した先着1組、最大2名までの前でライブを行うという本企画の詳細を明かした。
この発表から約7分後、1人の若い男性がTSUTAYA O-WESTに駆け込んで、FOMAREの“ワンマンワンマンライブ”はスタートした。FOMAREはオープニングナンバーとして「目を閉じれば」をセレクト。序盤から普段のライブと変わらない熱量の高いパフォーマンスを繰り広げ、男性はそんな3人のステージングを観て椅子から立ち上がり、楽しげに拳を突き上げる。さらにバンドは勢いを落とすことなく、「君と夜明け」「Frozen」と疾走感のある楽曲を並べて男性を熱狂させた。
MCではアマダシンスケ(B, Vo)が「改めましてFOMAREです。よろしくね!」と男性に向かって挨拶をして、男性の「最高です!」という威勢のいい返事に笑顔を浮かべた。さらにアマダが「どう?」とこの企画ライブについて問いかけると、男性は「まったく予想してなかったです。街頭ビジョンをジャックするかと思っていました」と驚いた様子。そんな微笑ましいやりとりを経て、FOMAREの3人は11月25日にリリースされる新作音源「Grey」の収録曲「fall」を披露。フロアにアマダのハイトーンボイスが響き渡り、男性は椅子に座ってじっくりと3人の演奏を堪能した。
さらにバンドはテレビアニメ「ゴールデンカムイ」第3期のオープニングテーマ「Grey」、ライブで初披露となる「Holo」と新作音源の収録曲を次々と演奏して、男性や画面越しの視聴者を楽しませた。ライブ終盤、アマダは「コロナ禍になって気付いたこと、コロナ禍にならないと気付けなかったことがたくさんありました。今日こうやって配信を観てくれる人、ここに駆けつけてくれた少年、そういう人たちが心の支えになってます」と語る。そして彼の「すべての人にこの歌が届いたらいいなと思って作りました」という前置きから、バンドは温かみのあるメロディの「愛する人」を演奏。サビでは3人の歌声が重なり、場内にはピースフルなムードが漂った。
バンドは本編最後に「Lani」を力強くプレイしてステージをあとにし、生配信はここで終了した。ライブが終わったかと思いきや、カマタリョウガ(G, Cho)が再びステージに戻ってきて、男性に「聴きたい曲ある?」と尋ねる。FOMAREは男性のリクエストに応えて「秋の夜」を優しく奏でた。男性はレアな体験に満足気な表情を浮かべるも、カマタの「これで終わりでいいの?」という言葉を受けて「わがまま言ってもいいですか。一緒に歌ってみたいです」と切り出す。そして男性にマイクが手渡されると、FOMAREは男性と共に4人で「Continue」を披露して、「#FOMAREの実験2 ワンマンワンマンライブ」の幕を下ろした。
FOMARE「#FOMAREの実験2 ワンマンワンマンライブ」2020年11月13日 TSUTAYA O-WEST セットリスト
01. 目を閉じれば
02. 君と夜明け
03. Frozen
04. fall
05. Grey
06. 長い髪
07. Holo
08. 愛する人
09. Lani
<アンコール>
10. 秋の夜
11. Continue