SPAC「妖怪の国の与太郎」再演、与太郎役の大内米治「ベストを探しながら」
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SPAC秋→春のシーズン2020-2021 #1「妖怪の国の与太郎」より。(撮影:中尾栄治)
SPAC秋→春のシーズン2020-2021 #1「妖怪の国の与太郎」が、11月14日に静岡・掛川市生涯学習センター ホールで上演された。
フランス人演出家ジャン・ランベール=ヴィルドと、スイス人演出家ロレンゾ・マラゲラが演出を手がける「妖怪の国の与太郎」は、“妖怪”をテーマにした音楽劇。劇中では、死後、おかしな世界に迷い込んだ与太郎と、彼を翻弄する妖怪たちの物語が展開する。本作は、2019年に初演され、今年9月30日からはSPACが行う中高生鑑賞事業公演「SPACeSHIPげきとも!」の一環として、静岡県内各地の文化施設で上演された。
11月12日以降の公演には、大内米治、木内琴子、貴島豪、 小長谷勝彦、三島景太、宮城嶋遥加、森山冬子、吉植荘一郎、渡辺敬彦が出演。与太郎役の大内は、「コロナ禍で、僕たちのベストを探しながらやれたんじゃないかと思います。演出のジャンたちはリモートでのクリエーションの難しさを知っている人たちで、僕たちに『任せる』と言って信頼してくれた部分もあり、それに答えられるように模索し続けてきました。初演(2019年)のクリエーションで、『子供向けの芝居はしなくていいよ。”伝えたいもの”を見せてあげれば子供には伝わる』、という言葉が今も生きています」と思いを語っている。
上演時間は約1時間20分。12月19・20日には静岡・静岡市民文化会館 中ホールにて上演され、12月5日に映像のライブ配信も予定されている。
大内米治コメント
一般初日公演の冒頭の口上で「芝居がやっとできることになりました!」という小長谷さんの言葉にお客様が拍手と共に温かく迎えて下さり、高揚感、そして一体感を味わいながら舞台にたつことが出来ました。改めて、僕たち役者はお客様の観ているというエネルギーで動けるんだなぁと思い、動かされてるとさえ感じました。
コロナ禍で、僕たちのベストを探しながらやれたんじゃないかと思います。演出のジャンたちはリモートでのクリエーションの難しさを知っている人たちで、僕たちに「任せる」と言って信頼してくれた部分もあり、それに答えられるように模索し続けてきました。初演(2019年)のクリエーションで、「子供向けの芝居はしなくていいよ。”伝えたいもの”を見せてあげれば子供には伝わる」、という言葉が今も生きています。
今この状況下で掛川公演ができた事が幸せだし、また静岡公演のお客様が待っていてくださるので、一緒に芝居を楽しみたいです。
SPAC秋→春のシーズン2020-2021 #1「妖怪の国の与太郎」
2020年11月14日(土)※公演終了
静岡県 掛川市生涯学習センター ホール
2020年12月19日(土)・20日(日)
静岡県 静岡市民文化会館 中ホール
演出:ジャン・ランベール=ヴィルド、ロレンゾ・マラゲラ
台本・翻案・ドラマツルギー:ジャン・ランベール=ヴィルド、平野暁人、出演者ならびにワークショップ参加俳優一同
翻訳:平野暁人
音楽:ジャン=リュック・テルミナリアス、棚川寛子
出演(五十音順):大内米治、木内琴子、貴島豪、小長谷勝彦、三島景太、宮城嶋遥加、森山冬子、吉植荘一郎、渡辺敬彦