藤井道人の映像レーベル所属、山浦未陽の新作短編が上映決定
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「空はどこにある」ポスタービジュアル
1996年生まれの新鋭・山浦未陽が監督を務めた短編映画「空はどこにある」が、11月25日から28日にかけて東京・テアトル新宿で行われる「田辺・弁慶映画祭セレクション2020 山浦未陽監督DAY」で上映される。
山浦のオリジナル脚本をもとにした「空はどこにある」では、 “母親に触れた記憶がない”母親が、子供の心に触れるまでが描かれる。母親としての自分に不安を感じている美紀に自身も2児の母である安藤聖、娘・ちひろに浅田芭路、美紀の姉・葉子に西田尚美が扮したほか、湯田幸希、工藤孝生、堀春菜、野川慧も出演した。プロデューサーには「新聞記者」の藤井道人も名を連ねる。YouTubeでは特報が公開中。
本作は山浦の初監督作「もぐら」とともに上映される。「もぐら」はデリヘルで働く女性とドライバーが抱える孤独を独自の視点で映し出した作品で、第13回田辺・弁慶映画祭で映画.com賞を受賞した。「もぐら」の特報には、山浦の恩師である是枝裕和のコメントも挿入されている。舞台挨拶やトークショーには両作の出演者のほか、ゲストとして映画監督の加納土らも登壇予定だ。
山浦は、藤井が設立した映像レーベル・BABEL LABELに所属。BABEL LABELはこれまでテレビドラマ「日本ボロ宿紀行」の制作や、映画「LAPSE」といったオリジナル作品を発表してきた。10名のディレクターが在籍していたが、応募数約100名の中から選ばれた新監督5名が11月に加入した。
なお「空はどこにある」は12月22日に大阪のシネ・リーブル梅田でも上映される。
安藤聖 コメント
コロナ禍で一度中止になってしまった本作品が時間を経て公開できることになり大変嬉しく思っております。
才能溢れる(しかもルックスまでイケている)山浦監督は、一回り歳を取っていて子育てもしている私が恥ずかしくなるほど、鋭く、繊細で、豊かな演出をしてくださいました。
愛情表現が苦手な母と、そんなお母さんに触れていたい娘。すれ違ったりぶつかり合ったりする毎日は、本人たちにとっては大問題。傍から見ると愛おしく思ったりするものです。人と人との関わり合いの温かさを感じ取ってもらえる映画だと、私は思います。
浅田芭路 コメント
ちひろをはじめて演じたとき
わたしと似ているところがあるなって
ちひろの気持ちがすこし分かるなと思いました。
撮影のときはちひろの気持ちでおかあさんとしゅんたと過ごしていて、
しゅんたがかわいくて、
おかあさんが笑うとうれしくて、
ほんとうにいつもそうやって暮らしているような気持ちでした。
観てくれた人が、なつかしい気持ちとか、
味とか、思い出してくれたらいいなって思います。